Good old day

「親子でたのしいオーケストラ」全4公演のうち半分が終わりました・・・

今日の会場は山響が創立した頃にオープンし、2001年4月に完成した山形テルサに移るまで山響の主たる定期会場だった山形市民会館でした。私は3月末でオーケストラの演奏からは離れますが、入団から17年間は時々山形県民会館も使用したものの、ほとんどの定期演奏会をこの山形市民会館で演奏してきたことになります。テルサに移ってからはほとんど2ndを中心としたセクションプレイでしたが、1991年から2001年までは、ほぼ私が1stを演奏していました。ゲネプロ前にステージに上がり、久しぶりにかつての自分の席に着き、前を見ると客席全部が見えます。ウォーミングアップを始め、自分の音がホールに響くのを聴くと昔の記憶がどんどん思い出されて、とても懐かしくなりました。90年代は私も若く、山響も発展途上のオーケストラで、みんながんばっていましたが、どこかのんびりした雰囲気もあったように思います。それでも時々は大きな編成の曲も演奏しましたし、「展覧会」や「マーラー5番」などのソロは忘れられない思い出です。本当に充実していて楽しかったですね・・・ここで演奏できなくなることは、やはり残念に感じています。

定期演奏会の会場がテルサに移ってからは、自分の立場も変わり、忙しさも格段に増し、自分の演奏の事以外の仕事も増え、公私ともに厳しい場面もしばしばあり、山響としては爆発的な進化を遂げることができましたが、この10余年を振り返ると個人的にはさまざまな想いがあります。良くここまで続けて来れたなと・・・市民会館に響く山響の音はテルサと比べて良いとか悪いとかではなく、違う個性があります。オーケストラの中に交差する自分の響きを感じながら、そんな事を考えていました。

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