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北海道出身。武蔵野音楽大学卒業後、1984年より山形交響楽団でトランペット奏者を務めている。オーケストラでは主にセクションプレイを通して、近年特に充実著しい山響のサウンドに貢献している。演奏活動の他にはソロ、室内楽などを行っている他、個人レッスンやスクールバンドの指導、ワークショップなどを東北各地で積極的に展開している。指揮活動では、1999年より指揮者を務めている山形市役所吹奏楽団を率いて、2003、2004年と連続して全日本吹奏楽コンクールに出場したほか、けやきの森ブリティッシュブラスバンドでは、創立当初より指揮者を務めている。現在、山形交響楽団トランペット奏者、山形北高音楽科、山形短期大学各講師。国際トランペット協会(ITG)会員。

San Pauro

成田を出発してから36時間以上経って、ようやくサンパウロです。ここから国内線に乗り換えリオ・デ・ジャネイロへ向かいます。移動中はとにかく暇で、iPodに入れてある山響のCDを全部聴いたりしていました。1枚目のシューマンと最新のブルックナーとを比べると、オーケストラの変化がよくわかりますね。先ほどカフェでコーヒーを飲みましたが、期待通り美味しかったです。写真は、TAMというブラジルの航空会社のサポートカーとして活躍している空冷のVW Type 2です。ブラジルでは空冷の旧式VWがたくさん使われているのは知っていましたが、Type 2が現役で、しかもたくさん使われているのには驚きました。旧型ビートルのタクシーにもぜひ乗ってみたいと思います。それではリオに向かいます。

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Washington D.C

成田から約13時間のフライトを経て、ワシントンD.Cのダレス国際空港で乗り換え待ちです。入国審査の列に並ぶとこ2時間!先ほどようやく手続きが済み、搭乗待合室です。日本とは11時間の時差で、今は出発した時と同じ20日の19:45分です。体内時計は21日の午前8時45分なので、とにかく眠いです・・・。今は世界中どこでもWi-Fiでインターネット接続ができるので、日本のニュースを見たりメールを書いたりして過ごしています。リオへの出発は22:00なので、まだ2時間ほどあります。それから9時間かけてリオへ・・・。早くホテルで休みたいです・・。

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Narita Airport

山響は昨日から山形市内の小学校対象の鑑賞教室で、金曜日まで山形市民会館です。私は、特別に楽団を離れてFIM(国際音楽家連盟)の執行委員会に出席するため、成田空港で1人搭乗待ちです。私のプロフィールにも記してありますが、私は現在、MUJ(日本音楽家ユニオン)のオーケストラ協議会の議長を務めており、MUJを代表する1人なのです。FIMには日本を始めほとんどの国の音楽家ユニオンが加盟していて、4年に1度の総会と、毎年の執行委員会が開かれます。実は私は1997年(イギリス、健康問題について)2008年4月(ベルリン・国際オーケストラ会議)10月(南アフリカ・ヨハネスブルグ、総会)に続く4回目の会議参加です。今回はインフルエンザの件があったので、開催が疑問視されましたが(心配していたのは私だけ・・のようです)問題ない、とのことで開催することとなりました。空港内は思ったよりマスク姿も少なく、今日は平日ということもあるでしょうが、落ち着いた雰囲気です。

もちろん、マスクは持ってきてます。搭乗中は付けようかと思います。で、今回の行き先は、ワシントンD.Cで乗り換えてブラジルのリオ・デ・ジャネイロです・・・・乗り換え待ちを入れると24時間以上のフライトです。アフリカも遠かったけど、その比ではないようです・・・・。どうやって過ごそうかな・・・。ブログも頑張って毎日アップしたいと思います。それでは、行ってきます。

 

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Kalinnikov、Lalo and Ravel

ハードな4日間のリハーサルとレコーディング、2日間の本番がやっと・・終わりました。
聴きにいらして下さった皆様、本当にありがとうございました。
今回は異例のスケジュールと集中、スタミナを要求されるプログラムで、消耗しましたが、得るものも
多い1週間でした。特にラヴェルでの美しい響きと透明感、ソロホルンの素晴らしさ、またラロでの色彩感と
集中力、そしてカリニコフでの作品のイメージを変えるほどの響き・・第2楽章のイングリッシュホルンの歌!
私自身が演奏しながら癒されるような、素敵な時間でした。

ステージの写真は山響ブラスセクション付近(?)です。ここは山響の演奏を聴く特等席でもあります。
そしてNHKのハイビジョンカメラ・・彼らのプロフェッショナルぶりにも感銘を受けました。

放送は、5月31日(日)21:00からです。今回いらした方も、そうでない方もぜひご覧下さい。

山響は明日から山形市民会館で、山形市内小学校の音楽鑑賞教室です。

私はある事情で今週、来週と楽団を離れますが、詳細はこのブログで随時報告してゆきます。お楽しみに!

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Kalinnikov 3

5月7日からの試験運用もおわり、今日からサイトが正式スタートです。あらためてこのサイトをご覧の皆様、
よろしくお願いいたします。サイトの開設にあたっては株式会社Net-Wの方々に大変お世話になりました。
ありがとうございました。

さて、山響のリハーサルも12日から始まり、今日が4日目です。
通常は定期公演のリハーサルは3日間ですが、
今回はCD作成のためのレコーディングと、17日の本番がNHK-BSでの収録があるために
特別なスケジュールが組まれています。
リハーサル、といっても今日は事実上レコーディングセッションです。
昨日から山形テルサでのリハーサルですが、
すでに収録を行いながらのリハーサルで、緊張した雰囲気を漂わせながらの演奏でした。
幾度も同じ部分を録音しなおした場面もありましたが、集中力を失わずに演奏できたように思います。
明日の本番が楽しみです。たくさんの方々がご来場下さるよう、願っています。

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下の写真は今日午前中のショットです。市内の楽器店で選定作業中です。ウォーミングアップをしながら楽器をチェックしています。

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Kalinnikov 2

180px-vasily_kalinnikovリハーサルの一日目が終わりました。カリニコフ(写真)は近年、注目されるようにはなってきましたが、われわれプロの間でもそれほど知られているわけではありません。調べてゆくと、豊かな才能を持ちながらも不遇の時を過ごし、チャイコフスキーやラフマニノフに認められ指揮者として活躍し、作曲家としてもロシアの伝統に基づく美しい作品を残すが、病に倒れ35歳で夭折する・・・。第2楽章のコールアングレ、オーボエ、弦楽器の美しい旋律の中に時おり感じられるはかなさからは、ある種の諦観が伝わってくるようです。

それに対して第4楽章は推進力にあふれ、ロシアの作風に良く見られるように金管楽器が大活躍します。自分としては今日は少し吹きすぎてしまったと思っています・・・。

山響ではモーツァルトやシューマンなどでピリオド楽器を用いた演奏を行っていますが、カリニコフの時代の金管楽器も現在のもとは違い、管の内径が細く、ベルの開きも小さいため、今よりもタイトな響きがしたはずですし、演奏法そのものも現在とは異なる部分もあるはずです。ロシアの金管といえばソヴィエト時代からの強く大きな音が有名ですが、作曲家のイメージしていた音を再現するのが演奏家の仕事とすれば、カリニコフの響きとはどのようなものなのか・・・カリニコフ自身は、生前に自分の交響曲の演奏を聴く事はなかったと言われています。私たちの演奏を彼が聴いたらどのように思うのか・・・そんなことを考えながらのリハーサルでした。

Kalinnikov

明日から定期のリハーサルが始まります。今日は仕事はオフで、練習中です。カリニコフは以前に
第1番を演奏しましたが、この第2番も良い曲です。金管セクションとしては様々な表現力が求められる
曲ですね。写真の楽器は昨年12月から使用しているヤマハ・シカゴモデルYTR-9445CHSです。仕事の90%
はこの楽器で演奏します。ヤマハのトランペットを使用してから23年が経ちますが、この楽器は最高です!
マウスピースはトシ・トランペットアトリエの亀山さん製作の、マウントヴァーノン1-1/2Cのコピーモデルです。
今回の定期は、レコーディングとNHK-BSのテレビ収録があり、プレッシャーとストレスがかかりますが、
maestro飯森と山響がどんな響きを出すのか楽しみでもあります。

 

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Anfänger 2

少しづつサイトをコントロール出来るようになってきました。大学時代からの親友で、web作成会社の
N氏と担当Y氏のおかげです。まだプレビュー状態ですが、頑張ってアップデートしてゆきたいと思います。

Anfänger

Anfänger(初心者)

連休中は山響も5/1、2日のみ仕事で、メンバー達は休養や帰省などで
もうすぐ始まる猛烈なスケジュールに備え、リフレッシュしている事でしょう。
私はこのウェブサイトをコントロールするため、今日は悪戦苦闘しています。
コンピューターはすでに10年以上使っていますが、ホームページやブログ作成などには
これまでほとんど関心がなく、???という感じです。
しかも、すでに公開されているという状態・・・・。しばらくは混乱が続くかも。

Willkommen

このウェブサイトにお越しの皆様、はじめまして.
山形交響楽団 トランペット奏者 佐藤裕司です。

Buchstabeとは、ドイツ語で「文字」というような意味の言葉です。
また、私たちオーケストラの世界では、楽譜に書かれている練習番号
(フレーズなどの節目に記されている記号、アルファベットで表記する)の事を指します。
音楽の流れのように、日々のストーリーや様々な情報などをお伝えし、多くの方々と交流をすすめてゆきたいと考え、
このウェブサイトを始める事にしました。どうかよろしくお願いいたします。