sochi 2014

ソチオリンピック、連日楽しんでいます。深夜の中継を観て翌朝仕事に出るのはキツイですが、世界のアスリートの活躍からはその人となりが現れて、感心することしきりです。

個人的には葛西紀明さんを応援していました、1月末のワールドカップフライングヒルでの圧勝に代表されるように今季は特に好調でした。葛西さんの出身地、北海道下川町は私の実家がある名寄市の隣で、とにかく何もない田舎です。でもスキー場の雪質は日本一といわれていて、現在ワールドカップ転線地の一つである名寄市の「ピアシリシャンツェ」が完成した1970年頃は、札幌オリンピックの金メダリスト、笠谷幸生さんのジャンプを観に通ったものです。

今回は予想通りに葛西さんが念願のメダリストになりましたが、意思を強く持ち続ける事の素晴らしさを(難しさ、かな)改めて感じました。また、フィギュアスケートでは羽生さんの日本初の金メダルに大変感動しましたが、今回のオリンピックのために現役復帰したものの、本番では残念ながらケガのため棄権してしまったプルシェンコさんのコメントにも感動しました。彼は現役復帰を決めた理由の一つとして、若いスケーター達が「挑まない」事への批判と、失敗を恐れず挑戦しないと進歩がない事を伝えたかったことを挙げていました。その意味において羽生さんは最高に素晴らしいと。

現在のフィギュアスケート、特に女子は伊藤みどりさんのトリプルアクセルから大幅に技術が向上したように思います。1992年のアルベールビル大会、彼女は惜しくも金メダルには届きませんでしたが、オリンピックで女子選手として初めてトリプルアクセルと3回転ー3回転のコンビネーションを成功させた事が大きな功績と評価され、2004年に日本人として初めて世界フィギュアスケート殿堂入りを果たしています。その後、国際スケート連盟は「伊藤みどりはたった1人の力で女子フィギュアスケートを21世紀へと導いた」と声明を出し、技術革新に挑み続けた功績を讃えました。

23日の閉会まで、まだまだ熱い戦いが続きます。限界への挑戦が生み出す感動的なシーンがたくさん観れそうです。