ツアーも終わって一休み・・・と行きたいところですが、11月には大きな演奏会がたくさん控えています。21、22日の第200回定期公演はもちろんですが、翌23日には「ミザールコンサートサロン」〜オーボエとトランペットの夕べ〜が山形市内の喫茶「嵯蔵(さくら)」で開催されます。この演奏会は山響オーボエ奏者の齋藤真美さんのプロデュースによる新たなコンサートで、自身のソロと小林路子さんのピアノ、それに毎回のゲストとのコラボレーションによる楽しい企画です。光栄にも私はこの第1回のゲストプレイヤーとしてご招待を受けました。
私はラヴェルの「ハバネラ」、バーンスタインの小品他を演奏し、プログラム最後に齋藤さんとの共演でコープランドの「Quiet City」を演奏します。この曲はコープランドの隠れた名作で、叙情的ではあるものの、どこか乾いた静寂な音楽が特徴で、通常はバロック音楽で組み合わされる事の多いダブルリード楽器とトランペットをセンシティヴな音楽として溶け込ませる事に成功しています。
今日はピアニストの小林さんのお宅で初めてのリハーサルを行いましたが、初顔合わせにも関わらずお互いの音楽に対するイメージが近づくのにそれほど時間を要しませんでした。本番までそれほど時間はありませんが、新たな音楽を創る楽しみを感じながら練習ができる事を嬉しく思います。