Melor

Melor(メーロー)とは、台風18号の国際名称です。大型で強い勢力を保持したまま日本に上陸したので被害も甚大でした・・・。被災された方々にお見舞い申し上げます。山形市内は予想に反して通常の雨足でしたが、酒田市で行われる予定だった音楽鑑賞教室2公演がキャンセルになりました。台風は明日まで日本を荒らしてゆくようですが、テレビやインターネットでの報道を見ると自然災害の怖さを身にしみて感じます。このまま地球温暖化が進むとさらに巨大な台風が日本を襲う事もありうるようで・・・真剣に何かを考えなくてはいけませんね。

Shinjuku

モーツァルト定期も好評のうちに終わり、特に久しぶりの秋田公演は、リニューアルした山響の音楽に高い評価をいただけたようで、がんばった甲斐がありました。次は2月なので、ナチュラルトランペット奏法へのアプローチを再構築したいと思っています。

今日はオーケストラ協議会の三役会議で新宿のMUJ本部です。政権が変わったことで今後の文教政策の推移を注視してゆかなければなりませんね。
台風が迫っているため、天気は良くないです。早く会議を終わらせて山形まで爆走したいところです。

Mozart〜Akita

昨日は終演後に秋田まで移動し、秋田で必ず行くバーで友人たちと楽しく飲みました。
今日午前中は、長年指導している山王中学校吹奏楽部のレッスンを行いました。この学校は吹奏楽の世界では名門中の名門で、全国大会にも20回以上出場し、そのほとんどが金賞というとても優れた学校です。今月24日の全国大会にむけ、練習のボルテージも上がっていますが、インフルエンザの影響も少しあるようで、コンディションが心配ですね。写真は近く開かれる演奏会のリハーサルで、卒業生をソリストに協奏曲の合わせをしているところです。合奏室は1階にあり音響に配慮されているほか、楽器輸送のトラックが付けられる入り口もあり、プロオケのリハーサル会場以上の設備です。

午後からは市内の音楽ホール「アトリオン」で今夜の演奏会のリハーサルです。写真はソリストの菅原氏をお迎えしてピッコロ協奏曲の合わせを行っているところです。このホールは1989年に建設され、秋田杉を多用したホール内はとても良い音質で残響も豊かです。キャパシティは山形テルサとそれほど違いませんが、オルガンが設置されているのが特徴で、私も以前、ここでオルガン伴奏でソロ演奏をした事がありました。また、このホールはビルの4階にあり、飲食店やショッピングモールもあり、コンサート以外にもさまざまな楽しみ方ができます。山形も霞城セントラルとテルサが同じ建物だと便利だったでしょうね・・・。

写真-1
写真

Mozart

モーツァルト定期初日が終わりました。いつもながらたくさんの聴衆の皆さんにお越しいただき、大変ありがとうございます。3曲とも良い演奏だったと思います。個人的には少々問題も残しましたが・・・・。

オーボエ協奏曲でソリストを務めた佐藤麻咲さんも、美音を生かしたニュアンス豊かな音楽と響きで聴衆を魅了したばかりでなく、オーケストラの同僚をも驚かせるような素晴らしい演奏でした。これからの山響の木管セクションを牽引してゆく存在として、ますます期待されますね!

2つの交響曲でも、初期のみずみずしさと、晩年の熟練した作風とがよく表現された演奏だったと思います。モーツァルトは亡くなるまで純粋さを失わなかったことがこの交響曲第40番からも伺えますね。
明日は秋田市での公演です。オーボエ協奏曲に替えて、NHK交響楽団の菅原氏をお迎えして同じ曲をピッコロで独奏するという、極めて珍しい演奏が聴けます。私はこれから秋田市まで一足先に移動し、明日に備えます。

Egger Trumpet

モーツァルト定期のリハーサルも三日目・・・今日は会場を明日の本番会場である山形テルサの大ホールに移し、リハーサル兼レコーディングセッションです。私たち山響のレーベルである「YSO-live」は、その名の通り、ライブ録音なのですが、近年はリハーサルの音源も確保して本番の収録を行う事が国際的にも多くなっています。ライブの雰囲気を残しつつ、編集も行いセッション録音の良さも盛り込むという手法ですね。飯森監督が着任してからはレコーディングの数が大変多くなり、たくさんの CDをリリースすることはオーケストラにとっても良いことですが、今回のモーツァルトに代表される小編成で精緻な音楽を収録するのは苦労する作業です。楽章を通した後でうまくいかなかった部分を返すのですが、高度な集中が要求されます。納得いかないフレーズを幾度も繰り返し、仕上げてゆきます。
今日は時間いっぱい収録し、明日のゲネプロ(ドイツ語で、「総練習」という意味です)と本番も収録し、その後時間をかけてマスター盤を作成します。
レコーディングは大変な仕事で、中でもライブ盤の作成は苦労が多いですが、プレイバックを聴き、指揮者やディレクターのダメだしに耐え、クオリティの高い音楽を創ることは、プロとして持っているアンサンブル能力をさらに高めることに役立つと思います・・・・。

写真の楽器はこれまでモーツァルトやシューマン、ブラームスのドイツレクイエムでも使った(使ってしまった!)スイスのエッガーという製作者の手によるナチュラルトランペットです。管を入れ替えてB♭、 C、D、E♭のキーを演奏することができます。今回はプログラム1曲目の第7交響曲で使用するためにDキーにしてあります。下の管はCキーのパーツです。山響ではフルート、ホルン、トランペット、トロンボーンそしてティンパニも古典楽器を所有していますが、古楽の専門オーケストラ以外でここまで装備しているオーケストラは国際的にも珍しいと言えます。明日はこれらの楽器の響きと共に、視覚的にも楽しんでいただければと思います。

写真

Amadeus

10月になりました。衣替えで街の色も今日から変わり、肌に感じる風からは穏やかな秋の匂いがします。

今年度二回目のモーツァルト定期は昨日からリハーサルが始まり、美しく響く弦セクションがとても心地良いです。今日はリハーサル前の12時40分から文翔館前でNHKラジオ第一放送の生放送があり、飯森さんと私たち金管クインテットが出演し、山形の素晴らしさと山響を存分にアピールしました。また、今回は明日以降2社によるテレビの取材もあり、山響への注目度が高まっている事が実感されます。(放送日などはあらためてお知らせします)

午後から行なわれたリハーサルも細やかなニュアンスを表現しようと、大変密度の高いものとなっており、明後日の本番と翌日の秋田公演も現在の山響の素晴らしさを充分に楽しんでいただけると思います。私自身もベストな状態で演奏できるよう、コンディションを整えて行きたいです。