昨日審理が行われた中央労働委員会は、芝公園のすぐそばにあり、東京タワーが窓いっぱいに見えます。街はどこもかしこもクリスマス一色で、不況ムードを何とか盛り上げようとする雰囲気が伝わってきます。毎年思うのですが、日本人って、お宮参りや初詣で、結婚式は神前で行い、お盆やお彼岸にはお寺に行き、12月はクリスマスを祝い、除夜の鐘を聴き年を越す・・・クラシック音楽も本来、宗教と切り離して考える事はできないと思うのですが、そこに触れる事はほとんどありません。ほんとうに宗教に寛容(Generosity)な国民だと思います。でも、このように何でも受け入れて自分流に解釈してしまうところは私たち日本人の特徴なのかもしれませんね。
今日はこれから尾花沢市まで移動し、明日行われる「山響とみんなで創る音楽会」のリハーサルです。この演奏会は数年にわたって県内各地で続けられているもので、山響の演奏だけでなく地域の子供たちや合唱団との共演もあり、賑やかな演奏会です。このような演奏会を毎年小さな街で続けているのは全国広しといえども山響くらいです。そう、この演奏会は山響と地域の皆さんとで行うクリスマスパーティーのようなものです(まさに、Generosity!)ステージ後方に陣取った合唱団の子供たちがすぐ近くで演奏しているオーケストラの音圧に驚き、喜ぶ姿を見る事や、シニアの皆さんによる味わい深い合唱と共に演奏するのはとても楽しい事です。25、26日も新たな企画である「子育て応援コンサート」で子供たちと共演します。忙しかった一年の最後をこんな素敵なコンサートで終える事ができ、とても嬉しく思います。