2月13日(山形テルサ)、14日(余目響ホール)で行われる「アマデウスへの旅」のリハーサルが今日から始まりました。今回は前半が弦楽合奏、後半は山響首席ホルン奏者の八木健史さんをソリストに、モーツァルトの傑作の一つであるホルン協奏曲第三番と、初期の交響曲の中でも軽やかな響きを持つ交響曲ニ長調 k95を演奏します。管楽器はフルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、トランペットが出番で、ホルンはソリストの八木さん以外の3人は「降り番」と呼ばれる事実上の休日です。また、通常トランペットとセットで使われるティンパニーも降り番で、交響曲はオーボエ2、フルート2、トランペット2、ファゴット1という編成をとり、2本のオーボエは第二楽章がお休みで、その楽章だけ2本のフルートが演奏するという珍しいシフトになります。これは、当時の小さなオーケストラではフルートとオーボエを一人の奏者が持ち替えて演奏していたことによるもので、モーツァルト以前の作曲家はしばしばこのような手法を使いました。それでも、オーケストラの色彩感を豊かに創り上げるモーツァルトの才能はやはり素晴らしいものがあります。リハーサルはこまやかにニュアンスを付けてゆく丁寧なものですが、音楽の楽しさにあふれた時間でした。明日も楽しみです。