ようやく春らしくなってきました。体調も良く、仕事もはかどります。昨日はヤマハ秋田店でトランペットセミナーがあり、朝9時から夕方6時までたくさんの受講生たちにレッスンをしました。また、前日夜は秋田市内の行きつけのお店で友人たちと全快祝いでした。およそ二ヶ月振りにソーセージなどの肉類を食べましたが、とても美味しかったです…
今日はオーケストラ協議会の会議のため、秋田から仙台経由で空路名古屋に来ています。早い時間の便しか予約が取れなかったので、中部国際空港で暇つぶし状態です。ここはとても大きな空港で、食事やショッピングもたくさん楽しむ事ができますし、Wi-Fiでインターネットも出来るので、このブログもiPhoneで書いています。
さて、闘病記も今回が最終回です。3月19日夕食から普通食になり、傷は動作によっては強い痛みがありますが、少しずつ治まってきました。以前にも書いたように病室はスーペリアルーム並みの快適さで、贅沢かとは思いましたが本当にリラックスできました(久しぶりの完全休養でしたから)翌21日はほぼ自由な歩行が可能になり、病院内を散歩したり売店に買い物に行ったりしていました。午後からは病室で入院後初めてトランペットを吹いてみました。予定では21日に退院し、24日から本番に復帰(しかも井上氏が休暇なので1st代理)する事にしていたので、どのような状態なのかを確認しておきたかったのです。アンブシュア(管楽器を演奏するための顔面や口腔などの機能やフォームの事を指す言葉です)は多少弱まっていましたが、呼吸機能は意外に大丈夫でした。今回は開腹ではなく腹部に四ヶ所の穴を開けたので、腹筋へのダメージは最小限で済んだ事が良かったのでしょう。それでも高音や大きな音を出すと痛みを感じましたが、復帰への不安を払拭する事ができ、安心でした。また、練習中に回診でドクターが現れ、演奏時の腹部の状態をチェックしていただく事もでき、何ら問題ないとの事で翌21日に予定どおり退院が決まりました。
21日、いよいよ退院です。朝食を済ませて荷作りをし、最後にバイタルチェック(体重は入院時が70キロ、退院時は68キロになっていました)と抜糸をし、ナースステーションに立ち寄りお礼の挨拶をして病院を後にします。外に出ると空気が一週間前より軽く、風の匂いからは春の色がほのかに漂います。健康を取り戻した安堵感と感謝の念に包まれながら軽快なドライブ(入・退院とも自分で車を運転して移動しました)で帰宅しました。
前回のダイエットからちょうど10年、昨年から体重が少しずつ増え、対策を考えていたところ偶然発見された胆石と入院、手術で健康管理の大切さを再び学ぶ事ができました。これから先、どこまで演奏家として現役生活を送れるかはわかりませんが、よいコンディションを保てるよう、努力を続けてゆきたいと感じています。