10月最後の仕事は、明日(31日)宇都宮で行われる「とちぎ音楽祭」への出演です。ツアーの連続で疲労が残るオーケストラですが、今日は元気いっぱいの飯森音楽監督の指揮のもと、明日のプログラムのリハーサルが天童市内で行われました。プログラムはモーツァルト交響曲31番「パリ」、ヴァイオリン協奏曲第5番、そしてベートーヴェンの交響曲第7番です。牧さんが卒業したあとの1番クラリネットの席には、エキストラ奏者が加わりリハーサルが始まります。ベートーヴェンは音楽の持つ大きな推進力にいつしか疲労も忘れ、集中力が増してくるのがわかります。モーツァルトでは久しぶりにナチュラルトランペットを演奏しますが、最近購入したナチュラルトランペット用のマウスピースがとても吹きやすく、新たな響きを創り出せそうな予感がします。明日はツアーの多い今月の締めくくりのような「乗り打ち」(戦前から使われている舞台関係者の業界用語で、「当日に現地に乗り込んで、興業を打つ」が謂れです)ですが、栃木県では初めてとなる山響の演奏会です。しっかりキメて来ようと思います。