蒸し暑さが厳しい日が続きます…今日は長岡市内と刈羽村で2ステージです。刈羽村は原発のある町として知られていますが、街並みの雰囲気は落ち着いたもので、新潟県ではどこでもそうですが、純粋な目をした子供達でいっぱいです。また、隣接する柏崎市は、かの「田中角栄」を生み出した土地で、今もなお残る足跡を見る事ができます。田中氏が総理大臣だったのはもう40年近く前になりますが、強烈な個性とリーダーシップを持ち、「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれたほどの行動力は内外で大きな影響力を発揮しました。その辣腕ぶりと庶民的な人間性から、長期政権を期待されますが、高度成長後のオイルショックや対米関係、そして自らの金脈問題などで苦労し、志半ばで退陣します。しかしその後も影響力を保ち続け、さまざまな局面において存在感を見せ付けます…現在、日本は政治が不安定極まりない状態で、かつてこれほど政治に対する不信が高まった事はありません。田中氏のような「強い」リーダーの登場を待っている人も多いのではないでしょうか。
月別アーカイブ: 2011年6月
on tour “Nagaoka”
ようやく晴天になりました…しかし、降り続いた雨のせいで湿度が高くなっています。今日は新潟市内でコンサートでしたが、午後の会場は蒸し暑く辛かったです。
仕事が終わり、国道8号線を走り長岡市に着きました。長岡といえばやはり花火ですよね…中越地震の年にも復興への願いを込めて花火大会は開催されました。今年は各地で自粛ムードが漂いますが、やはり夏は花火を観てスイカを食べ、近づく実りの秋に期待を寄せながら元気をつけたいです。
ところで、昨日の「+50」の飲み会は、50歳以上の集まりでした。参加したのはフルートの足達、竹谷、バイオリン蜂谷、MC板垣、それに私です。とても残念ですが、竹谷容子さんは7月の定期を最後に30年以上在籍した山響を退団されます。私は同僚の中で最も親しくさせていただいている一人で、公私ともに大変お世話になりました。竹谷さんの事はあらためて紹介してゆきますが、昨日はいわゆる「身内」としての送別会(第一回の)でした。あの職人芸的な素晴らしい演奏…足達さんとのアンサンブルはオーケストラワークの理想です…そしてピッコロのソロはまさにソリストとしてオーケストラに色彩と輝きをもたらしてくれました。その演奏を聴けるのもあとわずかです。感謝の気持ちでその美しい響きを心に刻んでおこうと思います。
on tour “Niigata”
今日から新潟県内を巡回する毎年恒例のツアーが始まりました。午前中は山形県小国町でのスクールコンサートでしたが、雨が続き、事務局スタッフ演奏会場への楽器搬入も労力が増します。体育館でのコンサートの場合、雨が屋根に当たる音が演奏の妨げになる事もありますが、今日は何とか大丈夫でした。午前、午後とステージを終え、新潟市に向かって2時間ほどで新潟駅前のホテルに到着です。部屋で一休みして夜は「+50」(?)の飲み会です
next tour
数日にわたって降り続ける雨の中、今日は天童市内でスクールコンサートがあり、明日から新潟県に演奏旅行に出かけるため、平日の今日は何かと忙しい一日でした。本当は東京公演の前に行きたかったヘアサロンで夏向けのスタイルに変え、気分爽快です。明日からは週末までのツアーで、新潟市、長岡市、そして魚沼地方まで回ります。新潟平野の田園風景を見るのが楽しみですね。お魚とお酒も…
Rest
Audition
昨夜の「さくらんぼコンサート」は多くの聴衆の方々に起こしいただき、オーケストラも熱のこもった演奏を展開できたと思います。今年は11月6日にも東京公演があり、今度はシューマンの交響曲をピリオド楽器で演奏する予定なので、近年の山響の特色を聴いていただけると思います。
今日は東京都内でフルートのオーディションの2次審査が行われ、1次審査を通過した受験者が緊張の面持ちで演奏していました。山響のフルートパートはレベルが高く、そのレベルが判断の基準になってしまうことから、受験者にはプレッシャーだったと思います。どのオーケストラも、世代交代を経て特色を維持しつつも、新たな音を構築してゆく事を進めます。いつの日か自分の後任が入団し、金管楽器のサウンドがより進化してゆく事を想像しながら、受験者の演奏を聴いていました。
on rehersal
「さくらんぼコンサート」のゲネプロが終了しました。今回はモーツァルトの「魔笛」序曲をナチュラルトランペットで、プロコフィエフのバイオリン協奏曲とチャイコフスキーの5番をモダントランペットで演奏します。楽器の切り替えに神経を使いますが、何とかうまくできています。チャイコフスキーでは、新しい首席クラリネット奏者を迎えた木管セクションが伸びやかな歌を奏でていて、とかく陰欝と言われる冒頭のテーマが希望に満ちた輝きのように響きます。もちろん、金管セクションも素晴らしく、第二楽章のホルンソロは筆舌に尽くし難い美しさです。また、キラキラ光るようなバイオリンを始めとする弦楽器や、ティンパニも良く響いていて、本番がとても楽しみです。
写真はバックステージのロビーにて。今回使うエッガーのナチュラルトランペット(E♭管)と、ヤマハ・シカゴモデル(C管)それに最近導入したiPad2です。
Ekoda
Tokyo
東北地方も梅雨入りしました。例年より少し遅いようですが、湿気を含んだ空気はこの時期特有のものです。今日午前中はFM山形仕事をし、車で東京に移動し夕方から新宿のMUJ本部でオーケストラ協議会のミーティングです。関東地方も気温が高く、熱気を帯びた風が新宿の高層ビル街を渦巻いています。明日はオペラシティでリハーサルですが、気候の変化が体調に影響しないよう、気をつけたいですね。
to be or not to be, that is question
これは、シェークスピアの戯曲「ハムレット」の一節で、直訳すると「なすべきか、なさざるべきか、それが問題だ」ですが、この戯曲の中では、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という言い回しになっていて、色々な場面でしばしば引用されています。
人生には予想もしない困難や苦しみに直面することがあり、それに正面から立ち向かうか、避けてしまうかは、人それぞれでしょう。また、この瞬間に自分が生きている事(あるいは、生かされている)の意味を考え、思索を深めることもあると思います。考え方を変えれば、未来を見るか過去にとらわれるか、と置き換えることもできるでしょう。苦しみや悲しみ、また幸福も人間として生き続けるのであれば、それらは隣り合わせで常に近くにあるものです。心の均衡を保ってゆくことは時に難しくもありますが、平和で穏やかな時を過ごしていければと願わずにはいられません。