The Concert

山形北高吹奏楽部との共演が無事に終わりました。今回は協奏曲を演奏し、そのあとすぐに指揮をして、さらにアンコールとして「トランペット吹きの休日」をセクションの生徒達と共演するという初めてのチャレンジでしたが、生徒達や多くのお客様からパワーをもらって何とか成功したと思っています。金管楽器で50歳を過ぎて協奏曲を演奏する事は、体力的にもそろそろキツくなってくると思いますが(前回は2002年だったので、10年ぶりです・・・)やはり長年オーケストラで演奏していると、若手のソリストのような超絶技巧はありませんが、音量と表現力は蓄積されたものが少しはあります。今回のアルチュニアンの協奏曲はアルメニアの音楽なので、オーケストラで演奏したチャイコフスキーやラフマニノフ、ハチャトゥリアンなどでのドラマティックかつロマンたっぷりの表現を意識しながら演奏していました。連日のオーケストラでの演奏や数日前には金管五重奏もあって、唇のコンディションは必ずしも良くはありませんでしたし、山形県民会館の響きにも悩まされましたが、そんなことを気にしてもしかたがないので、いつもテルサの舞台で思いっきり吹いているのと同じイメージでしっかり楽器を鳴らすように心がけました。

指揮をした「マノン・レスコー」では、プッチーニならではの響きと音楽のストーリーを春から生徒達と一緒に造ってきたので、オペラさながらの表現ができたと思っています。この曲はこれからも演奏する機会があるので、さらに細部にこだわった仕上げをしたいと考えています。そのあと吹いた「休日」は、さすがに唇がパサパサになっていて、力技で強引に吹ききった感じでしょうか・・・でも、生徒達も達成感を味わってくれたようですし、顧問の豊島先生、寒河江先生、そして父兄の皆さんも素晴らしく、本当に良い1日でした。たぶん、今後協奏曲を演奏する事はおそらくないと思いますが、いつまでも忘れられない演奏になるでしょうね・・・皆さん、ありがとうございました!