「さくらんぼコンサート」も今回が10回目になります。最初は山響創立30周年記念特別演奏会として、当時の常任指揮者だった黒岩秀臣さんとシューマンの1番を演奏しました。それからもう10年…今回は私にとっても特別な意味を持つコンサートで、さまざまな思いを巡らせながら演奏していました…
ところで、今回は山響初となるインターネット上での配信を行うこととなり、日経CNBCによって29日から2週間の間Ustream配信されます。私はGMとして日経と直接交渉をしていて、さまざまな問題をクリアしながらやっと準備を終え、本番に望むことが出来ました。(ピアノ協奏曲は配信されません)詳細はNIKKEI CHANNELのサイトをご覧下さい。
http://channel.nikkei.co.jp/
本番は昨日の大阪をさらに上回る集中力で、どの曲も山響のパフォーマンスが全開となり、素晴らしい演奏でした。今日のピアノは5月の定期と同じくトリフォノフさんでしたが、圧倒的な音楽とテクニックは満員の聴衆を完全に魅了し、ブラームスでは八木さんのホルン、足達さんのフルート、佐藤さんのオーボエを始めソリスト達が大活躍し、弦楽器セクションも深い陰影と輝きのある響きでした。私はこんな素晴らしいオーケストラで演奏できる幸せを心から感じながら演奏していました…
写真は長年公私ともにお世話になったトロンボーン五十嵐達也さんと、私にとって最強の「相棒」井上直樹さん、そして私たち二人の共通の師匠、元NHK交響楽団トランペット奏者、福井功先生ご夫妻です。