凄い暑さです・・・山形市は今日も猛暑日で、36度を超えました・・・昨日は山形中央高校の生徒が部活中に熱中症で倒れ、入院先の病院で帰らぬ人となってしまいました・・・痛ましい事です。
今が最も暑い時期なのでしょうが、もう少し気温が下がらないものでしょうか・・・省エネもわかりますが、体調を崩してしまってはどうにもなりません。明日はリハーサル、明後日は文翔館中庭での金管コンサートですが、夜の開催とは言え、体調やコンディションの事が不安で、どうも気が進みません。これまでにも何度か文翔館でコンサートがありましたが、とても演奏するのが辛かった記憶があります。聴きに来て下さる方も、ぜひ水分を確保して来て下さい。演奏中に飲んでいただいても構いません。もし、雨が降ったら議場ホールで演奏します(雨、降らないかなあ・・・)すみません、愚痴っぽくて。
昨日の疲れと飲み過ぎとで、午前中はダウンしていました・・・午後からはFM山形で番組収録で、8月5日、12日に放送する分を収録しました。毎回台本を書くのは大変ですが、工夫を凝らして番組を作成するのは楽しい作業です。最近は山響からのゲストを招いて楽しいトークを交えながら収録していましたが、今回は通常の編成に戻し、山響の定期で演奏する曲を中心にわかりやすく作ってみました。放送は日曜朝7時と聴きにくい時間ですが、多くの方々に聴いていただきたいですね!
今日は吹奏楽コンクール山形県大会の第3日目で、今年から指揮をすることになった山形吹奏楽研究会を率いて本番に臨みました。連日の猛暑が続く山形は、この日も35度を記録し、会場の山形県民会館は冷房が追いつかずサウナ状態です・・・山形吹奏楽研究会は長く山形市で活動している団体で、暖かみのあるサウンドとよく歌う音楽性が特徴です。一般バンドはリハーサルの回数や参加人数にどうしても制約が伴いますが、そんな中でも一生懸命音楽をする姿はとても素晴らしいものがあります。本番ではリハーサルよりも数段良い演奏で、私も納得できる仕上がりでしたが、残念ながら評価は今ひとつでした・・・でも、審査を受けるためだけに演奏しているのではないし、リハーサルより良い演奏ができたのだから良かったんです。打ち上げではメンバーみんなと楽しく飲み(飲み過ぎでした・・・)充実した1日を過ごすことが出来ました。山形吹奏楽研究会の皆さん、ブラボーでした!
ヨーク市で行われた国際音楽家連盟(FIM)の会議は、音楽家の健康問題を扱った初めてのもので、楽器ごとの障害や演奏環境の問題、健康診断や奏法に関する事など、多岐にわたるものでした。私は講演やプレゼンは行わなかったですが、セッションでは質疑に積極的に加わりました。また、展示ブースではオーケストラピット用の譜面灯や演奏用の椅子、耳を保護するための器具や数々のサポーター、枕や寝具などもあり、どれも体のケアに深く関わるものでした。セッションでは医学博士の講演や発表などもあり、まるで学会のようでした。日本に帰ってからはMUJの機関誌にレポートを書いたり、知り合いの医者に研究をお願いしたりと、この分野で後れを取っている日本のオーケストラ界のために努力しました・・・
3日間の会議終了後は、ロンドンに戻り、1日でしたが観光を楽しみました。大英博物館ではベートーヴェンやバッハ、ハイドンの自筆譜を見たり、一人でパブに行ったりして憧れだったイギリスを満喫しました。食事はいわゆる「フィッシュ&チップス」やラム肉のグリル、ビーフシチューなどが代表的なものですが、朝食のパン、バター、チーズ、そしてやはり紅茶は素晴らしかったです。もちろんギネスやスコッチも・・・
その後、昨年のアムステルダムまで合計5回も海外出張があり、多くの友人や仲間と出会えたのは私のキャリアの中でも特別な事でした。また、普通は絶対旅行しないであろうヨハネスブルグやリオ・デ・ジャネイロに行けたことも素晴らしい思い出です。オリンピックをテレビで観ていると、時々ロンドン市内が写りますが、変わることのない古都ロンドンを見ると、たくさんの思い出がよみがえります。
前回の北京からもう4年…月日が経つのは本当に早いような気がします。ロンドンオリンピックはもう開幕寸前です…オリンピックの記憶は…1964年の東京大会ですね。私は5歳で、家ではテレビを購入した頃でしょうかね。開会式の最後の方で航空自衛隊が飛行機雲で五輪のマークを描いたのを覚えています。東京大会の開会式は10月10日で、近年行われている大会よりもかなり遅いですが、今回のロンドン大会と同じような気候かもしれません。ちなみに「体育の日」というのは、この東京大会の開会日を記念しての祝日だという事は、ご存知ですよね。
1997年3月、前年にオーケストラ協議会の役員になったばかりの私は、イギリスのヨーク市で開催される国際音楽家連盟(FIM)の会議に出席するために単身ロンドンのヒースロー空港に降り立ちました。ヨーク市はロンドンの北およそ400キロにあり、日本の新幹線によく似た特急で4時間ほどかかりました。ヒースロー空港はロンドン中心部に地下鉄が直結していて(ロンドン駅、というのはありません)わずか25分程度で市内最大の駅であるキングスクロス駅に着きます。それからヨークに着いたのは22時過ぎだったと思いますが、今考えると良く一人でたどり着いたものだと思います。でも、成田からの空路の間も会議のおさらいなど早々に済ませ、ビールとウィスキーを楽しみ、初めて行くイギリスでの旅(仕事、ですよね)にワクワクしていました。ヨークに電車が着き、そこからはホテルからファクスされた地図を頼りに(今ならGPSですよね)歩きますが、迷ってしまい一時間もウロウロしてしまい、結局タクシーを拾いようやくホテルに着きました。ホテルではFIMのスタッフや先に到着していた松本伸二さん(当時、MUJ事務局長で、6月末まで仙台フィルの演奏事業部長でした…)が、私が到着しないのを心配してくれていましたが、着いてからは初対面の海外組とも朝まで飲みまくり、楽しいお仕事の始まりでした…
東北地方も梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。先月の「さくらんぼコンサート」東京、大阪公演から今日まであっというまに過ぎたような気がします・・・今年最大の大仕事だった山響・仙台フィル合同演奏会も成功に終わり、エネルギーが空っぽになったような感覚があります。オーケストラは8月7日から始まる第223回定期のリハーサルまでお休みで(金管セクションは8月2日に文翔館中庭で演奏会があります)それぞれに休養に入ったり帰省するものなど、さまざまに休暇を過ごします。私は事務局に出ていますが・・・事務局が入っている山形県緑町会館は、省エネのために冷房の温度と時間が厳格になっていて、湿度も高いためにデスクワークをしていてもさすがに集中力が落ちます。暑さはあと一ヶ月ほどなのでしょうが、ここからが本格的な猛暑ですよね・・・お仕事がんばります・・・
私たちオーケストラ奏者は、ステージで演奏を行うほかに生徒のレッスンをしたり、アマチュアの音楽団体の指導やワークショップ、あるいは指揮活動など日常の経験を生かしてさまざまな活動をしています。今日はJE東日本が企画する「おとなの休日倶楽部」の講演会があり、今年度は山響のモーツァルト定期に関連して音楽や楽器の変遷について3回の講演が企画されていて、その第1回目として山響首席ヴィオラ奏者の成田 寛さんが講師として大変中身の充実した講演を行いました。彼はオリジナル楽器と奏法の専門家で、オーケストラ・リベラ・クラシカを初めとするオリジナル楽器の演奏団体で活躍するほか、鈴木秀美さんと室内楽でも重要な演奏活動をしています。今回は楽器や弓を数種類デモンストレーションしたり、18世紀や19世紀の時代背景も含めながら貴重な話を聞くことができました。私も金管楽器の部分でナチュラルトランペットとモダントランペットの比較や説明、実演をして成田さんをアシストしました。会場の山形市民会館小ホールに集まった多くの皆さんにとって、とてもわかりやすい説明で充実した時間だったのではないでしょうか。このような企画がもっと広範に行われると、演奏会への関心がもっと高まりそうですね。
今年の「海の日」記念コンサートは、渡辺真知子さんの素晴らしいパフォーマンスと藤野浩一さんによる素敵なアレンジと2人の楽しいトークで、大成功に終わりました。また、山響の新たなサウンドは、ポップスオーケストラとしての今後の可能性を期待させるもので、12月に予定されている八神純子さんとの公演にも大きな期待が寄せられます。終演後は藤野さん、渡辺さんを始めスタッフ一同日本酒で打ち上がり、山形の銘酒「十四代」を楽しみ、さらにいつもの「魅巣亭」で深夜まで盛り上がりました!
藤野浩一さんとのリハーサルも2日目に入り、オーケストラも好調です。今回はドラム、ベース、ピアノにスペシャルゲストが入っていて、リズムセクションががっちり決まっています。曲目も70年代の音楽が中心で、巧妙なアレンジが山響のサウンドをがらりと変えています。渡辺真知子さんとの共演ももちろん初めてですが、その歌声と音楽性はさすがに素晴らしく、気さくな人柄もとても魅力的です。明日の本番が楽しみですね!
海外のオーケストラ、特にアメリカのオーケストラでは、サマーシーズン(6月〜8月)に音楽祭やポップスコンサートを開催する事が多く、音楽ファンにとって夏休みの楽しみの一つです。中でもボストン交響楽団がサマーシーズンに演奏する「ボストンポップス管弦楽団」は、全米のみならず世界中で有名です。このオーケストラは、ボストン交響楽団の首席奏者を除くメンバーで構成されていて、かつてはルロイ・アンダーソンやアーサー・フィドラーの指揮でレコーディングも多く、日本でも多くのファンがいました。1980年代後半からは、「スターウォーズ」などの作曲で一躍有名になったジョン・ウイリアムズが音楽監督になり、最新の映画音楽もとりあげるようになり、来日公演も行いました。このように、オフシーズンにポップスオーケストラを組織して活動を行うことがオーケストラの魅力をアップする事に繋がっていることはとても素晴らしいと思います。
山響ではこれほどのポップス活動はできませんが、年に数回カジュアルなプログラムでのコンサートを企画しています。毎年続いていたのは作曲家、神津善行さんのファミリーによるコンサートで、クラシックの枠にはまらない楽しい内容と魅力的な構成がとても好評でした。今年は新しい企画を考え、指揮者・アレンジャーで、神奈川フィルのポップスオーケストラの音楽監督である藤野浩一さんをお迎えし、藤野さんの編曲と構成によるコンサートを行います。ゲストには歌手の渡辺真知子さんをお迎えし、「迷い道」などご自身のヒット曲をオーケストラバージョンで豪華に演奏します。ボストンポップスほどの規模ではありませんが、多くのお客様にお楽しみいただければ嬉しいですね。
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