Statement

このサイトをご覧いただいている多くの方々へ、私からお知らせしたいことがあります。

すでにご承知の通り、私は昨年12月より演奏兼務で山形交響楽団のゼネラルマネージャーを拝命し、演奏家とマネージメントの両面で新たな仕事を展開してきました。このような仕事をするポジションは、欧米のオーケストラでは古くからあり、国により呼び方は異なるものの演奏現場を統括し、楽団事務局においては、音楽的見地から専門的判断を要する場合に一定の責任を負うものです。演奏を続けながらのマネージメント業務は、難しさを伴うものですが、現在の山響に最も必要な役割であると同時に、オーケストラの将来のためにも極めて重要な仕事であると考えています。そのような状況において、私は来年3月末、つまり今年度いっぱいでオーケストラのトランペット奏者であることを止め、ゼネラルマネージャー専従として新たな仕事へ挑戦することを決断いたしまた。(現在告示されている山響のトランペット奏者を募るオーディションは、私の後任を決めるものです)1984年に山形交響楽団に入団し、以来今日まで28年間にわたって演奏活動を続けてきましたが、まだまだ演奏には自信もありますし、これから演奏家としてのキャリアを完成させる時期にあることは十分承知していますが、そうした時期を迎えているからこそ、まだ気力と体力が漲っているこの時期に、山響と自分の将来のためにこれまで培ってきた力を新たな形で使うべきではと自問し、このような結論に至りました。これまで演奏家としての自分を応援して下さった多くの方々には、数え切れないほどのお力をいただき、これまで演奏を続けることができました。来年3月末までの間、感謝の気持ちを込めながら最後まで音楽家としてベストを尽くした日々を送りたいと思っています。

どうか今後ともよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。