初日の本番です。一年がかりで準備してきましたが、あっという間にここまで来た・・・という感じです。今日は山響の第222回定期演奏会として開催されますが、定期の演奏会場が山形テルサに移ってからは、2回公演が基本になり、定期会員も増加したので今回のような山形市民会館での1回公演では(編成上、舞台が広いホールが必要で、山形市民会館が最も舞台面積が広かった)定期会員の出席と一般売りのお客様が多くなった場合、座席が足りなくなる可能性があり、事務局(チケットサービス)では今回の営業に細心の注意を払いながら販売をしていました。明日は仙台フィルの主催公演として行われますが、こちらは定期演奏会ではないので全席販売になり、そのためまだチケットには余裕があります。仙台フィルでも全席販売の特別演奏会はリスクを伴うもので、今回の共演を快く引き受けて下さったものの、山響としても販売が心配になります・・・演奏のことではなく、こういうストーリーが初めに来るあたりが、私の今の立場を示していますね・・・
演奏は大変素晴らしいもので、第1楽章冒頭から集中力の高い凝縮された音楽がホールを満たします。16日のリハーサル初日は若干不揃いな部分もありましたが、いつしかオーケストラの違いはなくなり、同じ音楽家として心を一つにできた演奏でした。バンダ(舞台外)も見事な演奏でしたし、超難易度の高いバンダとオケのフルートとピッコロの絡みも完璧に決まり(本当にブラボーでした)合唱も明確な発音と劇的な表現でオーケストラと共に音楽の核心に迫る演奏を展開し、満場の聴衆から万雷の拍手を受けることが出来ました。今日の模様は山形放送のドキュメンタリー番組として放送されるほか、全ての演奏が日経チャンネルで7月24日からUstream配信されます。より多くの人々にこの感動を共有していただきたいと思います。明日は仙台での演奏・・・山響と仙台フィルだけでなく、すべての人々にとって大きな意味を持つ演奏会になるでしょう。