Lecture

私たちオーケストラ奏者は、ステージで演奏を行うほかに生徒のレッスンをしたり、アマチュアの音楽団体の指導やワークショップ、あるいは指揮活動など日常の経験を生かしてさまざまな活動をしています。今日はJE東日本が企画する「おとなの休日倶楽部」の講演会があり、今年度は山響のモーツァルト定期に関連して音楽や楽器の変遷について3回の講演が企画されていて、その第1回目として山響首席ヴィオラ奏者の成田 寛さんが講師として大変中身の充実した講演を行いました。彼はオリジナル楽器と奏法の専門家で、オーケストラ・リベラ・クラシカを初めとするオリジナル楽器の演奏団体で活躍するほか、鈴木秀美さんと室内楽でも重要な演奏活動をしています。今回は楽器や弓を数種類デモンストレーションしたり、18世紀や19世紀の時代背景も含めながら貴重な話を聞くことができました。私も金管楽器の部分でナチュラルトランペットとモダントランペットの比較や説明、実演をして成田さんをアシストしました。会場の山形市民会館小ホールに集まった多くの皆さんにとって、とてもわかりやすい説明で充実した時間だったのではないでしょうか。このような企画がもっと広範に行われると、演奏会への関心がもっと高まりそうですね。