London 2012

前回の北京からもう4年…月日が経つのは本当に早いような気がします。ロンドンオリンピックはもう開幕寸前です…オリンピックの記憶は…1964年の東京大会ですね。私は5歳で、家ではテレビを購入した頃でしょうかね。開会式の最後の方で航空自衛隊が飛行機雲で五輪のマークを描いたのを覚えています。東京大会の開会式は10月10日で、近年行われている大会よりもかなり遅いですが、今回のロンドン大会と同じような気候かもしれません。ちなみに「体育の日」というのは、この東京大会の開会日を記念しての祝日だという事は、ご存知ですよね。

1997年3月、前年にオーケストラ協議会の役員になったばかりの私は、イギリスのヨーク市で開催される国際音楽家連盟(FIM)の会議に出席するために単身ロンドンのヒースロー空港に降り立ちました。ヨーク市はロンドンの北およそ400キロにあり、日本の新幹線によく似た特急で4時間ほどかかりました。ヒースロー空港はロンドン中心部に地下鉄が直結していて(ロンドン駅、というのはありません)わずか25分程度で市内最大の駅であるキングスクロス駅に着きます。それからヨークに着いたのは22時過ぎだったと思いますが、今考えると良く一人でたどり着いたものだと思います。でも、成田からの空路の間も会議のおさらいなど早々に済ませ、ビールとウィスキーを楽しみ、初めて行くイギリスでの旅(仕事、ですよね)にワクワクしていました。ヨークに電車が着き、そこからはホテルからファクスされた地図を頼りに(今ならGPSですよね)歩きますが、迷ってしまい一時間もウロウロしてしまい、結局タクシーを拾いようやくホテルに着きました。ホテルではFIMのスタッフや先に到着していた松本伸二さん(当時、MUJ事務局長で、6月末まで仙台フィルの演奏事業部長でした…)が、私が到着しないのを心配してくれていましたが、着いてからは初対面の海外組とも朝まで飲みまくり、楽しいお仕事の始まりでした…