今日は67回目の「ヒロシマ」の日です。広島市の平和記念公園では、「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」が行われました。広島市の松井市長は、東日本大震災と原発事故の被災者の姿を「67年前の広島の人々と重なる」と表現、復興に向けた激励の言葉を「平和宣言」に盛り込みました。歴史を変えることは出来ませんが、もし日本がポツダム宣言を早期に受諾していれば、2つの原爆が落ちる事はなかったでしょう。また、戦況が悪くなっているのに「本土決戦」を唱え、いたずらに戦争を続け、結果として東京大空襲などで数十万人以上の市民が犠牲になった事は、当時の戦争遂行者がいかに無知、無責任であったかを示すものです。戦後はアメリカの統治下で復興が進められましたが、一部の戦犯が死刑になった以外、戦争責任が明確になったことはありませんでしたし、戦後処理のまずさが領土問題や外交面での諸問題となって今も解決に至っていません。
バブル期以降の政治や、平成に入ってからの政情の不安定さ、また昨年からの震災と原発事故への対応を見ると、日本はあの悲惨な戦争から何も学ばなかったのではとさえ思えてきます。原発事故など、東電や政府では何も解決できません。IAEAや海外の専門家の力を積極的に借り(全部任せても良いくらいです)早く手をつけないと本当に手遅れになってしまいます。くだらない政局争いなどしている暇があるのなら、少しはまともな仕事をして欲しいと思うのは私だけではないでしょう。