今週の山響は、東北電力主催によるスクールコンサートで岩沼、石巻、東成瀬村、能代を廻るプチツアーです。スタートは岩沼市で、震災では甚大な被害に見舞われた地域です。校長先生の挨拶からも、震災から今日までの苦悩が伺えましたし、それは私たちの想像をはるかに超えたものである事なのでしょう。しかし、それでも私たちは音楽の力を信じていますし、束の間でも音楽に接する事で気持ちが和らぐのであれば、とこにでも演奏に行きたいと思っています。今日の私達の演奏を聴いて、少しでも気持ちが穏やかになっていただけたのであれば、私たちはとても嬉しく思います。
月別アーカイブ: 2012年9月
on recording
今日は今年度から指揮をする事が多くなった山形吹奏楽研究会とのレコーディングです。これは「ミュージックエイト」という吹奏楽の楽譜出版社が、インターネットで楽譜を販売するための参考音源として、全国のアマチュアバンドの演奏を収録している事業の一つとして行われました。曲などは詳細が公表され次第こちらで改めてご案内いたします。何回もリハーサルとテイクを繰り返しながらメンバー全員のがんばりで良い収録ができました。こうした事業は全員のアマチュアバンドにとって励みになる事でもあり、継続して欲しいですね。
chiropractic
今日は珍しく夕方からはじまるけやきの森ブリティッシュブラスのリハーサルまでオフです。腰痛は次第に良くなっていますが、体のバランスが狂っているのは明らかなので、前から行きたいと思っていた整体治療に行ってきました。これまでにもマッサージやリラクゼーションに通っていましたが、お店によって施術のレベルがかなり違ったり、明らかにアルバイトとわかるような技術だったりと、「ハズレ」も少なくありません。今日はネット上で探し、口コミ(当てにならない事もありますが)をよく吟味して山形市内の「すずせい治療院」に行ってきました。施術は大変上手で、内臓のツボを的確に刺激して血流を良くするそうで、治療が終わったあとは腰だけでなく全身が軽くなりました。そのあと家に戻ったら大量の便が出ましたし、夕方のリハーサルで指揮をしても腰は大丈夫でした。これはオススメの治療院かも知れません。再診してもらい、経過を診たいと思います。
Driving 2
ソフトウェアの不具合で数日間サイトにアクセスできませんでした。申し訳ありません・・・
さて、前回は交差点などでの膨らみについてでしたが、これは本当に危険な場合が多く、「大廻り」しないでいただきたいですね・・・広い道路からとても狭い道路に左折する場合など、どうしても大きく回らなければならないときは、カーブの直前でいきなり膨らむのではなく、余裕を持って動いてほしいと思います。
もう一つ、最近よく見かけるのですが、交差点に進入したらなぜか左に膨らむ人がいます。こうなると完全に意味不明で、車の左横を走っているバイクや自転車にとっては危険極まりない行為です。自分の軌跡をよく考えて運転して欲しいものです。
これらはどこの街でも多少は見られますが、山形県では特に多いです。とくに交差点内での左側への膨らみは山形以外では見たことがありません。道路の狭さや積雪の多さなど、他では少ない独特の事情も背景にあるのでしょうが、そうであれば周囲への配慮がもう少しあればもっと快適にドライブができると思います。文句ばかりになりましたが、毎日の運転で感じていることでした。
Driving
今週は庄内地方を往復する日々です・・・昨日も書きましたが、ドイツでは新型ゴルフの発表がベルリンで行われ、よりシャープになりイタリアンデザインの色合いが強まった個性的なスタイルが注目されています。いつか買いたいと思いますが、私のモデルより全長、全幅ともサイズアップしたのが気になります。まあ、今の車はまだ一年半ですから(5万キロ走りました)あまり考えないようにしましょう。
今日はずっと書こうと思っていたことを書きます。山形で車を運転している時に考えている事です。私は1982年に免許を取ってから、北は稚内市、南は京都市、大阪市までのエリアを走り、1983年に初代ゴルフを中古で買ってから今日までおよそ100万キロ走りました。一般国道がとにかく速い北海道や、たくさんの車が車間を詰めて速く走っているのにスムーズで破綻しない首都高速、さらに全員がF1レーサーみたいな阪神高速など、所変われば運転のスタイルもずいぶん変わるものです。
さて、山形です。山形市などは道路が狭く、一方通行も多いので慣れるまで時間がかかる事があります。それはそれで別に問題ないのですが、不思議な事に道路の使い方がずいぶんと大らかなのには驚きます。一番驚くのは右折や左折の際に反対側に大きく膨らんでから廻ることで、例えば市立病院済生館裏の南進一方通行では、並行して走っている隣の車が左折するために突然自分の方に寄って来るのがとても怖かったり、渋滞する事で良く知られている城北陸橋下の交差点では、西側に下ってから北側に右折する車が左側に膨らむのでその横を通って直進する事が出来ず、渋滞がさらにひどくなるなど、ストレスを感じる事が多いです。また、直進していて対向車が左折する時など、ドライバーの顔が見えますが、左折時に右側に膨らむ時に目線は左しか見ていなく、膨らんでいる方には意識がないようです。(膨らんでいる事に気が付いていないのかな)私が教習所に通っていた時は、路上教習で少しでも膨らむと厳しく注意されたものです。右折車線先頭で信号待ちで矢印の指示を待つ時も、多くの車が右折車線の左端にいますが、これでは直進して来る車が見えなくなり、「右直事故」のリスクが高くなります。山形の教習所でもきちんと教えているはずでしょうが、山形ではタクシーやパトカーなど、「プロ」のドライバーでもこんな運転をしています。
(つづく)
Volkswagen Golf 7
Leopold Stokowski
音楽を記録するフォーマットは、エジソンが1877年に蓄音機を発明して以来、蝋管、SP盤、LPレコード(モノラル〜ステレオ)、CD・・・現在はサーバーからダウンロードする事が多くなり、昔のようにCDを買う事は少なくなりつつあります。また、映像もYouTubeの普及で、テレビ番組を自分で録画しなくてもコンピューターやタブレット、携帯電話などのデヴァイスでどこでも映像を見る事もできます。オーケストラでの演奏という仕事をしていると、演奏という行為が一度限りのものである事を毎回感じますが、演劇などの舞台がやがて「映画」という形で記録され、実際の公演を観に行かなくても世界中で鑑賞できるようになったのと同じく、演奏という行為も「録音」という技術が発達するとともに、一回限りのものと異なる形で普及してゆきます。
この、「録音」を通してコンサートホールに来なくても家庭で手軽に音楽を楽しめるという、新たな技術に取り憑かれた最も有名な指揮者はやはりヘルベルト・フォン・カラヤンでしょう。彼は指揮者として手兵のベルリンフィルを徹底して磨き上げ、高度に洗練されたコンサートを作り上げたとともに、その演奏をレコードを通じて世界中の音楽ファンに届けました。また晩年は映像制作にもこだわりを見せ、自らの美意識を徹底して貫き通しました。そのカラヤンに強い影響を与えたと言われる指揮者がレオポルド・ストコフスキーです。ストコフスキーは蝋管時代から録音に強い関心を持ち、20世紀の初めにフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任してからはこの「録音」に執着するようになります。また、クラシック音楽の映画化にも乗り出し、1937年には映画「オーケストラの少女」にフィラデルフィア管弦楽団とともに出演し、クラシック界に新たな旋風を巻き起こします。そして1940年にはディズニー映画の「ファンタジア」の制作に深く関わり、映画の中でミッキーマウスと握手までして、ハリウッドスター並みのステータスを得る事になります。
ストコフスキーは本当に新しいものが好きで、フィラデルフィア管弦楽団を去った後も新しいオーケストラを創設したり、発展途上のオーケストラで自分の思い通りの采配を振るったり、好き放題の人生を送りますが、指揮者としての全盛期は1960年代半ば頃で、その頃から仕事のペースは徐々に落ちてゆきます。フィラデルフィア管弦楽団とは「ファンタジア」の後に一度関係を解消しますが、1960年に20年ぶりにフィラデルフィアに戻り、客演指揮とレコーディングを行います。自らが育て上げ、世界一とまで言われるようになったフィラデルフィア管弦楽団とのステレオ録音でのレコードは、この時に収録されたものだけで、その存在は長らく忘れられていましたが、今回ストコフスキーの生誕130年を記念して復刻されました。フィラデルフィア管弦楽団とはファリャやワーグナー、そして得意のバッハの編曲ものが収録されていて、分厚い弦楽器と色彩感あふれる木管楽器、輝かしい金管楽器など、今では聴く事のできない「フィラデルフィアサウンド」の原点がそこにあります。また、ストコフスキーは山響の創立名誉指揮者の村川千秋さんの師匠であることは良く知られていますが、オーケストラの歌わせ方や弦楽器と管楽器のバランスの取り方など、師匠の影響を受けている事も窺い知る事ができます。1960年代のアメリカはフリッツ・ライナーとシカゴ響、ジョージ・セルとクリーヴランド管など、個性がとても強い演奏が楽しめた良い時代です。これらの演奏はデジタルリマスターで見違えるほど良い音となって聴く事ができます。ストコフスキーの演奏を聴きながら、演奏の「記録」の重さと生演奏の「一度限り」の意味について音楽家としてどのように考えるべきか、と思わずにはいられません・・・・
Sakata
今週は6日まで1stに群馬交響楽団の太田恭史さんをお迎えして山形県内を転戦です。初日の今日は酒田市内でしたが、体育館は猛烈な暑さで、おそらく40度以上あったでしょう。ここまで出るのかというくらい汗が噴き出て、まるでサウナ状態でした。悪いことは重なるのので、楽団バスのエアコンが不調になり充分に冷えなくなって午後の本番の間に修理に行ってもらったりしました・・・結局、原因は不明で明日からの運行も不安です。明日は山形市内ですが、早朝の出発は久しぶりなので今週は毎日が辛そうですね。
rain
September
9月になりました・・・ほんの少しだけ、夜風の気温が下がり始めたのは気のせいではないですよね。
先日、ノラ・ジョーンズやビートルズの事を書きましたが、他にも何人か好きなアーティストがいます。この時期になると、サイモンとガーファンクルが1967年の映画「卒業」の中で歌っていた「4月になれば彼女は・・・」が浮かんできます。4月になれば・・・と歌い出されるこの歌は、9月までの短い恋を表していて、秋になって恋人のことを思い出す切ない詩が、アコースティックギターのThree finger奏法にのった穏やかなメロディで語られます。サイモンとガーファンクルといえば、「明日にかける橋」「サウンド・オブ・サイレンス」などもとても有名ですが、私はこの「4月になれば彼女は・・・」の少し乾いたような静かな叙情性がとても好きです。早く夜の風が肌寒く感じられるような季節がこないかなあ・・・と、思いながらこの曲を聴き、この文を書いています。