December

都合によりしばらくお休みさせていただいた私のサイトですが、今日より再開いたします。12月はあまりに忙しかったためにこちらを更新する時間がなく、毎日連続していた更新も途切れてしまいました。しかしこれはあくまで自分のエッセイなので、自分が書きたいと思ったときに書けば良いだけのことで、これからは自分のペースを崩さず、他の事を考えすぎないように気楽にしてゆきたいと思います。

12月で印象に残る事と言えば、やはり15,16日の第225回定期演奏会でしょう。私のオーケストラ生活で最も多くの日々を共にしてきた創立名誉指揮者、村川千秋先生との再会は特別なものでした。山響創立40周年の最後を飾る素晴らしい演奏会であったと同時に、あと3ヶ月でステージから降りる私にとっても忘れることのできない演奏会になりました。

2012年は演奏と兼務しているGMの仕事が昨年よりも大変忙しくなった年ですが、オーケストラでの演奏、北高やプライベートのレッスン、指揮活動など音楽の仕事も大変充実していた一年でした。GMとしては7月の感動的な「山響・仙台フィル合同演奏会」を仙台フィルのスタッフと共に創り上げたことが思い出されます。指揮活動ではやはり「けやきの森ブリティッシュブラス」のレベルが上がってきたことや、12月の市民合同音楽祭での山形市民による合同吹奏楽団を指揮して素晴らしい演奏ができたことなどが印象的です。2013年の仕事は、1月4日の上山市民新年祝賀会で「けやき」を指揮することで始まります。来年はトランペット奏者としての演奏会よりも指揮者としての演奏が多くなるでしょう。しかし、オーケストラでの演奏を止めてしまっても自分が音楽家であることには変わりません。GMとしての仕事にも音楽家としての専門的観点が必要ですし、それでなくては自分がGM職に就く意味がありません。より広い視野を持ち、多くの経験を積むことが引き続き必要だと思っています。来年がどんな年になるのか、自分がどのように毎日を創ってゆくのか、考えると興味が尽きません。

このエッセイを読んで下さっている皆さんにとって、来年がより素晴らしい年になるよう、心より願っています。

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Stage Technician

コンサート2日目も素晴らしい演奏で、今回の企画は大成功でした。今年は夏に渡辺真知子さんとのコラボもあり、山響とJ-popとの新たな可能性が拓けた年でした。終演後はいつものコンサートよりも大がかりな舞台装置(音響機器や電気楽器など)の撤収作業を手伝い、23時頃ようやく帰ることができました。あまり知られていませんが、ステージスタッフの仕事は本番が終わってからが大変で、特に今回のような「異種格闘技」的なコンサートの場合はなおさらです。GMとしてはいつもステージスタッフの仕事をする必要はないのでしょうが、現場で起きていることをきちんと把握しなければならないので、今回は最後まで作業を手伝い、スタッフの動きを見ていました。裏方(と言われますが、もう少し適切な言い方があると思います・・・英語では「Stage Technician」です)がきちんとした仕事をしないと、当然演奏も上手くいきません。スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。明日は文翔館でリハーサルですね・・・

Syakujyo

初日のコンサートが終わりました。今日は「山形食品」主催の公演で、お役様のほとんどは山形食品の関係者でした。山響は今年4月から山形食品、モンテディオ山形との3社協定を締結し、包括的な業務提携をスタートさせました。今回のコンサートもその延長線上にあるもので、山響が演奏するミュージカルナンバーと八神さんのヒット曲、そして9月に公募したモンテディオ山形のアンセム(応援曲)の発表・初演も盛り込まれました。アンセムは全国から80点の応募があり、審査の結果千葉県在住の早川太海さんが作曲した「Spirit of YAMAGATA」が採用され、今日の本番の中で発表会と初演、スコアのモンテへの贈呈式が行われました。曲は山形県民謡の「花笠音頭」をモティーフに、シンフォニックに仕上がっていて、映画音楽かドラマのテーマ曲のような迫力があり、とても良い曲だと思います。音源制作のためゲネプロでレコーディングを行いましたが、曲冒頭に錫杖(しゃくじょう・山伏が使う鈴)をならす部分があり、当初打楽器奏者が1人でベルと並奏していましたが、音量が足りないために錫杖を単独で演奏する事になりましたが打楽器奏者が足りません。降り番でレコーディングのためにスコアを見て客席にいた私が急遽錫杖を演奏する事になり、何と打楽器奏者としてデビューしてしまいました・・・レコーディングも上手くいき、本番ではチューニングで立ち上がったコンサートマスターが打楽器の席にいる私を見て、吹き出しそうな顔をしていましたし、飯森さんを始めメンバーのみんなもとても面白がっていました。本番の演奏も完璧で、思いっきり錫杖を鳴らしてすごく楽しかったです。アンセムの初演後はモンテディオの選手が舞台に集まり、キャプテンにスコアを贈呈し、会場全体で次期シーズンのJ1昇格にエールを送りました。

後半の八神さんのステージも素晴らしい演奏で、会場全体で盛り上がった良いコンサートでした。明日も楽しみです。

Collaboration

12月最初の仕事は歌手の八神純子さんとのコラボによるコンサートです。今日はリハーサルでしたがピュアな歌声は健在で、やはり美しいメロディーはいつまでも心に残るものですね。八神さんの音楽を初めて聴いたのは高校生の時で「思い出は美しすぎて」のボサノヴァ調にとても惹かれました。今回はオーケストラのアレンジを新たに作成するために、私の友人で作曲家・編曲家の中原達彦さんにオーケストレーションをお願いしました。中原さんは2004年秋にヴォーカルユニットの「CHEMISTRY」が東京フィルとのコンサートを行った際にアレンジを担当し、絶賛されたことから、いつか山響でもお仕事をお願いしたいと長い間考えていました。今回もとても繊細で素晴らしいアレンジをしていただき、飯森監督、八神さんにも大変喜んでいただけました。私が演奏するのは前半のミュージカルナンバーだけですが、今回は中原さんにアレンジをお願いすることができた、というだけで充分ですね。本番は明日、明後日と2日間ですがとても楽しみです。

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December

とうとう12月です・・・今年もあと一月・・・なあんて、ありきたりの感想を書いても仕方ありません。今年はあっという間ではなく、本当に長くつらく(夏!!)早く秋冬が来ないかと毎日待ち望んでいました。そういうわけなので、「やっと12月が来てくれた!」というのが正直なところです。また、ここ10年くらいは夏休みに北海道に帰れていないことも大きなフラストレーションですし、とにかくオーケストラが忙しすぎます。この秋も9月から11月末までは県内外のツアーがとても多く、さすがに消耗が激しかったですね・・・12月は初顔合わせの八神純子さんとのコラボや、村川先生が山響の指揮台に戻ってくる歴史的な定期演奏会、それに「ラ・フランスコンサート」(東京公演ですが私は演奏しません)に第9・・・指揮するコンサートも4つ・・・それでも11月よりはスケジュール的にはステージ数は多くありません。12月で忙しいのは「忘年会」かも知れませんね・・・(^_^)/