Reminiszenz

24日土曜夜、山形市民会館で12月の市民合同音楽祭で演奏する3曲をリハーサルする。山形市役所WE、山形吹奏楽研究会の合同に一般公募のメンバーを加えた編成はバランスに苦労するが、今年は木管楽器が充実し、色彩豊かなサウンドになりそう。

プログラムの中にあるカウディル作曲「吹奏楽のための民話」は1974年、中3の時に演奏した思い出の曲。1964年に初演されて以来、広く愛されてきたこの曲は、作曲から長い時を経た2005年に作曲者自身による校訂版が出て、細かな改訂が施され、浄書ソフトできれいに打ち直されたパート譜、そして旧版ではなかったフルスコアが嬉しい。

41年前の中学生時代、当時大好きだった顧問の安部堯哉先生はこの曲を自ら作った手書きのフルスコアで熱心に指導してくれ、音楽の素晴らしさを教えてくれた。そして、音大に行きプロになる夢を持った私を温かく励ましてくれた…

プロの演奏家には本当になる事ができたが、オケに就職した事を心から祝福してくれた先生はもう亡い。そしていつも私の左隣にいた1stトロンボーンの親友も旅立ってしまった…

あれから長い時が経ち、演奏家としてだけでなく指揮の仕事もするようになった今、ようやくこの曲と再び出逢い、41年前の先生のように自分が指揮を通じて音楽の素晴らしさを伝えられる日が来たのは本当に感慨深い…

  

Kalt

先週末から風邪をひき、久しぶりに38度越えの苦しみを味わった・・・9日深夜から胃が痛くて眠れず、10日は朝からレッスンや吹奏楽のクリニック、夕方からは12日に本番を控えた「けやき」のリハーサルなど、スケジュールがぎっしりだったが、朝10時から始まったレッスンの1人目で具合が悪くなり、早めに切り上げ「けやき」以外のスケジュールはすべて キャンセルする。すぐに主治医のクリニックで受診し「風邪による急性胃腸炎」と診断され、薬を飲み夕方まで死んだふりをする。18時からのリハーサルは夢の中のようで、よく嘔吐せずに持ちこたえたものだ。

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翌11日はいくぶん復調してきたが、今度は体温が34度台と下がりすぎ、フラフラ感が増す。胃の痛みは緩和されたが食事をすると胃が「まだいらない」と激怒する。前日からの2日間は合わせて1000Kcal以下という摂取量で、体重もすぐに3キロ落ちた。

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本番日の12日も34度台だが、平熱が35度台半ばなのでまあ何とか大丈夫。相変わらず小食で「経口補水液」なるものを頼りにゲネプロ本番。演奏は素晴らしく、これまでの公演中最高位に位置づけられるかも。

13日になり、ようやく少量ではあるが普通食に戻る。相変わらず胃腸などが「もっと休ませろ」とうるさい。そろそろウィスキーの香りが気になってきたが、どうしたものか・・・でも、栄養は必要だが糖質や脂を休んでもう少し体を絞ってみようと考えたりしている・・・健康が何より。

 

Steve

10月5日はスティーブ・ジョブズの命日です。2011年に亡くなってから4年が経ちました・・・この間iPhoneは4sから6sになり、彼のアイディアによるものかどうかは分かりませんが、今ではAppleWatchやiPadProもあります。しかし、数ある製品の中でもAppleを支えているのは、もはやiPhoneでしょう。

ジョブズの業績については今更述べる必要もありませんが、Walter Isaacsonによる伝記本「Steve Jobs」を読むと、彼がどのようにして幼少期から自己を形成していったかがよく理解できます。また、この伝記本は「テルマエ・ロマエ」の作者であるヤマザキマリさんによりコミックス化されていて、すでに単行本も4巻出版されています。原作をコミックス化するにあたって、ヤマザキさんはとてもシンプルなタッチで作画していて、そこにはジョブズが拘った「シンプルであること」と共通する雰囲気が感じられます。単行本ではヤマザキさんオリジナルのショートストーリーも盛り込まれていて、ルシウスとジョブズが一緒に風呂に入っているなど、笑わせてもくれます。

iPhoneが初めて発表された2007年、私を含めてすぐにiPhoneを買ったのはAppleのマシンを使っている人がほとんどだったと思いますが、今ではiPhoneを通じてAppleを知る人の方が多いでしょう。若き日のジョブズが夢見た「コンピューターで世界を変える」というのは、iPhoneによって達成されたと言えるのかも知れません。

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Oktober

10月に入り、朝夕はかなり気温が下がってきた。私にとっては一年で最も好きな季節・・・昨日は山形市近郊の村山地区の楽器講習会で多くの中学生、高校生に、基礎奏法とその練習方法についてワークショップをした。昨日久しぶりにリンクに復帰し、トリプルアクセルを決めた浅田真央も、以前からことあるごとに基本技術を磨くことの大切さを語っていたが、脳の「無意識」の領域に「正しい動作」を反復させて浸透することの重要性はどの分野でも同じ。みんな毎日練習を続けてくれる事を信じよう。

今日は午前中米沢で個人レッスンを行った後、けやきのリハーサル。本番まであと2回のリハーサルとゲネプロだが、今日はサンバの名曲「トリステーザ」のスティールパン独奏ヴァージョンが素晴らしかった。ソリストは太田真由美さん。彼女はジャンルを問わないマルチなパーカッショニストで、スティールパンの演奏は本場トリニタード・ドバコでも賞賛されている。ブラスとスティールパンの共演はとてもエキサイティングで、本番は凄い演奏になるだろう。10月12日、14時からの本番をお楽しみに!12106765_844804838967812_8030279283173148631_nIMG_9707