すべてのリハーサルとゲネプロが終わり、外で気分転換中です。マエストロ広上、今回も好調です。会場が山形県民会館なのでドライな響きですが・・・
もっとも、このホールの最大の問題点は音響ではなく客席、つまりシートだと私は考えています。基本設計が昭和30年代前半ですから仕方のないことかもしれませんが、親しいお客様からは「音は5分で慣れるけど、あのシートに座るのはとても苦痛だ」と言われます。音響に関してさまざまな意見があることはもちろん承知していますが、個人的には長すぎる残響は好みではありません。私が最も演奏しやすかったのは上野の東京文化会館で、ここは残響は多くはありませんが音質はとても良く、(ホールの音質と残響は全く別の問題です。残響があっても音質の悪いホールはたくさんあります)客席では奏者の奏でる細かなニュアンスがはっきりと解ります。反対に残響が長すぎるホールは他の楽器の音が聴きにくく、エコーが邪魔に感じます。山形県民会館が良い音色のホールかどうかは分かりませんが、オーケストラの音のスタートが楽器間でほんのわずかにズレてもそのまま伝わってしまいますし、音程が1ヘルツでも合わなかったりしてもやはりはっきりわかります。逆に言うならば、このホールで豊かな音で精緻なアンサンブルができればどこのホールに行っても楽勝!という訳です。残響はたしかにある程度は必要ですが、各プレイヤーの音が豊かに響いていれば必ず音は伝わります。残響が音の運びの助けになるのではありません。
シートの大きさに関してですが、戦後、国民の平均身長や体格が最も変化したのは日本人なんだそうです。これはドイツの自動車メーカーの設計担当者の指摘で、自動車はもちろん、家具や生活用品のデザイナーの間ではすでに国際的な認識になっています。山形県民会館に山形テルサのシートがあれば、と思いますが、客席の改装を山形県にぜひ検討していただきたいですね。最近の映画館のようなゆったりとしたシートを部分的に設けても面白いかもしれません。新たな県の文化施設を建築することはもはや不可能に近いようですから、既存の施設を有効に使うためにも県民の皆さん総出で知恵を絞りたいですね・・・そろそろ着替えの時間かな・・・今日も「豊かな響き」でホール中の空気が満たされるよう(いつもそう思っていますが)がんばりたいと思います。行ってきます(^O^)
お疲れ様でした~~~。
今回も素晴らしい音楽で癒されました・・・が・・・私も佐藤さん同様、県民会館は響き以上に座席に問題ありと思っています。
肩こりには縁が無い私でも、5分座ったら窮屈で既に肩こりが始まり・・・隣の方ともひじがぶつかり、近いので前後左右から咳込む音が聞こえて具合が悪くなります。
こんな素晴らしい演奏をきゅーきゅーきつきつと聴いてなきゃいけないなんて・・・
楽天のベンチみたいにレカロのシート、とは申しませんが、普通の人が普通にに座っても前後左右にぶつからない席を♪映画館のようなシートもいいですよねぇ・・・
あと最大の問題はトイレだと思っております。
何とかしてほしいですね~。
まーちゃん♪
いつもありがとうございます。終演後の交流会は体調が悪く、失礼させていただきましたm(__)m
そうですね・・・県民会館のスタッフの方々はいつも良いお仕事をされているので、楽員一同大変感謝しています。彼らにとってもきっと設備上の問題は歯がゆいところと思います。
おっしゃる通り、やはりシートですよね。何とかしたいところです。それとトイレ・・・楽屋側にもトイレが少なく、ステージ衣装を着た状態で狭い個室を使うのは大変です。特に女性楽員の方々はご苦労なさっていることと思います。何か良い提案ができればと思っていますが・・・まず、関係者の皆さんに問題点を認識していただくことからですね。がんばってみます!