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北海道出身。武蔵野音楽大学卒業後、1984年より山形交響楽団でトランペット奏者を務めている。オーケストラでは主にセクションプレイを通して、近年特に充実著しい山響のサウンドに貢献している。演奏活動の他にはソロ、室内楽などを行っている他、個人レッスンやスクールバンドの指導、ワークショップなどを東北各地で積極的に展開している。指揮活動では、1999年より指揮者を務めている山形市役所吹奏楽団を率いて、2003、2004年と連続して全日本吹奏楽コンクールに出場したほか、けやきの森ブリティッシュブラスバンドでは、創立当初より指揮者を務めている。現在、山形交響楽団トランペット奏者、山形北高音楽科、山形短期大学各講師。国際トランペット協会(ITG)会員。

Cholecystitis

退院後、昨日と今日の本番が復帰後初めての演奏会でした。今年度新たに企画された「子育て支援コンサート」は、就学前の子供たちが家族とともに楽しめるとても素敵なコンサートです。昨年12月から今日まで県内で8公演を行い、好評のうちに終了することが出来ました。

今回、私が抱えていた病気は、「急性胆嚢炎」という疾患で、一般的にその多くは胆嚢(たんのう)に結石が生じ、肝臓で作られ胆汁液という消化液の一種の流れが阻害され、胆汁液の貯蔵庫である胆嚢が炎症を起こし、右腹部に激痛を発症させるというものです。炎症の主たる要因である結石は、「胆石」と呼ばれるもので、胆汁液が凝固したものです。胆汁液そのものはコレステロールで出来ていて、よく言われる「善玉」と「悪玉」のバランスが悪くなり悪玉コレステロールが増加すると凝固しやすくなり、胆石へと移行してゆきます。私は、昨年受診した健康診断の結果を主治医に評価してもらった時に、確認のため腹部エコー検査を行ったところ、胆嚢本体に小さな結石を認めることができ、直ちに外科処置で取り除く必要はないものの、要経過観察との結論に達しました。もちろん、この時点では何の自覚症状もなく、昨年5月のブラジル出張も無事に終えることが出来ました・・・・
(つづく)

A surgical ward

連休も終わり、明日から年度末まで残り少ないですね・・・卒業、進学、就職などこれから新たな道を歩む方、また定年退職などで長い道のりを一休みされる方・・・さまざまな年度末があると思います。

私は懸案だった病気治療のため、先週16日から21日まで、山形県立中央病院の外科病棟(A surgical ward)に入院、18日には手術を受けて無事成功し、昨日退院してきました。今月に入りブログ更新が停滞気味だったりしたのは、体調不良によるものでもありました。大きな病気による入院、手術は初めての体験で、日々さまざまなストーリーが展開され、ブログにどう表現するか入院中に考えていました。これから少しづつ記していきますので、ご期待下さい。

Cold spring

3月も半分過ぎたのに昨日から雪です・・・昨日は高校入試の合格発表があり、レッスンをしていた生徒達も無事に全員合格し、一安心でした。今日は山形市北西部を見渡せるところに来ています・・・どこでしょう?・・・山形も早く暖かくなると良いですね!

earthquake

昨日は本番中に地震がありました・・・もしかしたら気付かない楽員もいたかもしれません。今日の新聞には「山響、動じず演奏」とありましたが、2004年の7月に行われた定期公演(飯森氏の常任指揮者兼ミュージックアドバイザー就任記念公演でした)の二日目、昨日と同じ鶴岡での本番では、バルトークの「オーケストラのための協奏曲」の第五楽章コーダのクライマックス部分、山響の演奏で音量いっぱいのホールに、ものすごい雷雨の轟音が聞こえたことがありました。終曲まで無事に演奏できましたが、終演後すぐに落雷により全館停電となり、蒼然としたことを思い出します。この時の方が怖かったですね・・・・。

今日はお仕事は休みで、明日からの所用のために準備をしています。今月に入ってからはブログ更新も途切れがちでしたが、都合により明日からの更新も間隔が空くかもしれません。詳しくはあらためて記したいと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。

A performance

すべてのリハーサルとゲネプロが終わり、外で気分転換中です。マエストロ広上、今回も好調です。会場が山形県民会館なのでドライな響きですが・・・
もっとも、このホールの最大の問題点は音響ではなく客席、つまりシートだと私は考えています。基本設計が昭和30年代前半ですから仕方のないことかもしれませんが、親しいお客様からは「音は5分で慣れるけど、あのシートに座るのはとても苦痛だ」と言われます。音響に関してさまざまな意見があることはもちろん承知していますが、個人的には長すぎる残響は好みではありません。私が最も演奏しやすかったのは上野の東京文化会館で、ここは残響は多くはありませんが音質はとても良く、(ホールの音質と残響は全く別の問題です。残響があっても音質の悪いホールはたくさんあります)客席では奏者の奏でる細かなニュアンスがはっきりと解ります。反対に残響が長すぎるホールは他の楽器の音が聴きにくく、エコーが邪魔に感じます。山形県民会館が良い音色のホールかどうかは分かりませんが、オーケストラの音のスタートが楽器間でほんのわずかにズレてもそのまま伝わってしまいますし、音程が1ヘルツでも合わなかったりしてもやはりはっきりわかります。逆に言うならば、このホールで豊かな音で精緻なアンサンブルができればどこのホールに行っても楽勝!という訳です。残響はたしかにある程度は必要ですが、各プレイヤーの音が豊かに響いていれば必ず音は伝わります。残響が音の運びの助けになるのではありません。

シートの大きさに関してですが、戦後、国民の平均身長や体格が最も変化したのは日本人なんだそうです。これはドイツの自動車メーカーの設計担当者の指摘で、自動車はもちろん、家具や生活用品のデザイナーの間ではすでに国際的な認識になっています。山形県民会館に山形テルサのシートがあれば、と思いますが、客席の改装を山形県にぜひ検討していただきたいですね。最近の映画館のようなゆったりとしたシートを部分的に設けても面白いかもしれません。新たな県の文化施設を建築することはもはや不可能に近いようですから、既存の施設を有効に使うためにも県民の皆さん総出で知恵を絞りたいですね・・・そろそろ着替えの時間かな・・・今日も「豊かな響き」でホール中の空気が満たされるよう(いつもそう思っていますが)がんばりたいと思います。行ってきます(^O^)

A rehearsal

先週の演奏旅行を終えたあとは、この時期に毎年行われる健康診断があり、みんな体重計を怖がっていました・・・演奏旅行の翌週に健康診断って、イヤですよね。私はほぼ標準体重でメタボ基準には一つも該当しなく、まずは一安心でした。(毎年大丈夫なんですけど)

昨日からは全国的な寒波が襲来し、山形付近はやっと春の雰囲気ができたのに今日は真冬です・・・車の雪下ろしをしながらウンザリしていました(+_+)

さて、そんな鬱ぎがちな気持ちを残したまま、今日から定期演奏会のリハーサルなので文翔館に向かいました。今回は客演指揮に広上淳一さんをお迎えし、ソリストには私たちのコンサートマスターの一人である高木和弘さんを立てて、オールロシア音楽プログラムです。高木さんはグラズノフの協奏曲でソリストを務めたあと、シェエラザードでソロヴァイオリンも弾くと言う大活躍です。広上さんは確か三度目の客演のはずですが、持ち前の豊かな音楽性と独特な個性でオーケストラをぐんぐんリードしていきます。リハーサルが進むにつれ真冬に戻った憂鬱な気分も、気がつけば楽しく集中している自分がいて、心地よくリハーサルを終えることができました。今回は高木さんのヴァイオリンももちろんですが、シェエラザードでの管楽器(特に木管!)のソロも注目です。きっと良い演奏会になるでしょう・・・明日も楽しみです!

Culture

暖かい日が続きます・・・昨日はMUJオーケストラ協議会の会議で、東京まで走りました。東京は20℃を超え、4月のようです。首都高を走りながらエアコンのスウィッチをオンにしました・・・。

平成22年度の国家予算のうち、文化関係の予算については「事業仕分け」以降全国からの多くの意見に基づき来年度もその多くが確保され、とりわけ子供たちへの「本物の舞台芸術体験事業」は引き続き規模を拡大しながら実施される事が決定しています。しかし、オーケストラの定期公演や運営に大きく関わる「文化芸術創造活動への重点支援」は今後3年間で半減する事が見込まれ、私たちの業界にとって大きな打撃となる事が予想されます。国家の予算の使途について広く議論を展開する事は必要と考えますが、文化の振興を経済効果のみで論じる事には賛成できません。先日行われたヴァンクーヴァーオリンピックに関しても、選手の育成や強化すべき種目についての議論がありましたが、文化やスポーツは、特にその根幹部分は国家が責任をもって育成、振興に努めるべきものと思います。今後、政治がどのように日本の将来を創っていくのか目が離せませんが、教育、文化をより豊かなものにしてゆくことが国の発展に寄与してゆくと私は考えています。

In Memoriam

今日は私にとって特別な日です。2007年の今日、25年来の親友が旅立ちました・・・あの日も今日と同じく寒く冷たい風が吹いていました。時が経つにつれ、さまざまな思い出がよみがえり、失われたものの大きさをあらためて感じます。しかし、彼のやさしい笑顔とたくさんの思い出は色あせる事なくいつまでもたくさんの人の心に留まると私は信じています・・・そして、いつの日か再び語り合える時が来る事も・・・

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Ishinomaki

初日の本番は由利本荘市です。3月なのに真冬に近い寒気が漂い、演奏会場の体育館は演奏にはほど遠い環境・・・子供たちや父兄のみなさんがジャケットやマフラーを着用したまま聴いている・・・といえば寒さが想像できるでしょうか。それでも子供たちは待ちに待った(当初は昨秋の予定でしたからね)オーケストラの演奏に大喜びです。体育館のあちこちに設置された石油ストーブとジェットヒーターの熱に包まれるように山響のサウンドも体育館をぐるぐる回ってゆきます。少しくらい環境が良くなくても、みんなで音楽を楽しめることはやはり素晴らしいですね。久しぶりの学校公演だったので、なおさらそう感じました。

終演後は本荘から国道107号線で横手に向かい、秋田道に乗り北上〜若柳金成まで東北道を爆走し、一部一般道を走り三陸道で石巻まで移動しました。4時間近くかかってしまいました・・・明日は女川で公演です。津波の影響が心配されますが、予定通りに演奏会は行われるようです。

Akita

今日は移動のみで、午後から同僚3人を乗せて約3時間半で秋田市内に到着しました。3月に入りましたが気温は低く、風と雪の間を突き抜けるように運転するのは楽しく、時間を感じる事なく走る事ができました。今回は小規模な演奏旅行ですが、学校公演は午後3時頃で終わるのでその後の時間は自由に使う事ができます。次の公演地まで移動してゆっくり休むもよし、街を探検するのもよし・・・今日は行きつけのお店にも顔を出さず、アルコールもお休みです。今回の旅行は健康的に過ごそうと思っています。