お盆休みは県外で過ごすたくさんの方が実家に戻ってきますが、音楽の勉強のために東京などに行き、そのまま就職した生徒達もたくさんいます。私は山形に住んで30年近くになり、その間指導した生徒もかなりの数になります。最初にレッスンした世代はすでに40代半ばですし、かつての生徒が教職に就き、自分の子供が教わるということもありました。今日は10年以上会っていなかった生徒が訪ねてくれて、近況や思い出話で盛り上がりました。いつか、門下生全員で集まってみたいですね・・・
ullambana
ullambana・・・これはサンスクリット語で「ウランバナ」と言い、仏教の「盂蘭盆」(うらぼんえ)に音写された言葉です。盂蘭盆とはいわゆる「お盆」のことで、仏教の行事のイメージがありますが、実は日本独特のものです。
詳しくはこちらを参照いただければと思いますが、一般的にはお墓参りや仏壇を飾りお供えをし、故人が帰ってきたように過ごす事が多いと思います。私は北海道の出身ですが、この時期は山形でお盆を過ごします。仏教を始め宗教についてはだれでも個人的な考えを持っていると思いますが、心穏やかに自分と向き合う時間を持つことも時には必要だと感じています。
London 2012
連日熱戦を繰り広げたロンドンオリンピックも終わりました・・・4年に一度といってもあっという間ですね。2016年はリオデジャネイロでの開催ですが、2009年5月に訪れたあの美しい海岸に再び言ってみたいです・・・
今回はバドミントンや卓球など、日本にとって初めてのメダル獲得となる競技も多く、経済や国力が弱くなってきたといわれる日本において、スポーツの世界ではまだまだ強さを見せる事ができて、応援する私たちもとても満足出来たのではないでしょうか。また、レスリングでは吉田選手、伊調選手の前人未踏の活躍は、日本の「女子力」の強さを世界に印象づけました。政治の世界でも女性の指導者が出てきませんかね・・・
日本選手団の皆さん、本当にお疲れ様でした!
Tsuruoka
第223回定期演奏会が今日の鶴岡公演を最後に(集客が・・・)全て終わりました。堀米ゆず子さんのヴァイオリンも素晴らしかったですし、モルダウ、ドヴォルザークの7番も曲の素晴らしさを演奏しながら再確認できた良い1週間でした。指揮者のシュトルンツさんは、私たちのオーケストラから新たな響きを作り出してくれ、また一つ音楽面、機能面の両方でオーケストラの性能が向上したように思います。チェコではピルゼンとプラハでオペラを中心に指揮されているとの事ですが、ぜひ再来日していただいて、今度はヤナーチェクやカレル・フーサなども演奏してみたいと思います。
明日から少しだけお休みで、17日からは「アフィニス夏の音楽祭2012山形」が始まります。山響としての出番は25日の合同オーケストラ公演のみなので、少しは休養できそうですね・・・
Cool biz
今回の山響定期では、初の試みとして燕尾服を着ないで黒シャツで演奏することになりました。これは山形の夏があまりに暑いため、コンサートホールといえどもステージ上で演奏に集中できない事が多いために、採用されたものです。リハーサルでは普段着なのでTシャツやハーフパンツなど、涼しい服装で演奏していますが、正装だとスタンドカラーのシャツ、蝶ネクタイ、ベスト、そしてテールコート(燕尾服のジャケットの事です)と、重装備なみの重ね着になり、特にこの時期は演奏どころではありません・・・サマーウールの燕尾服もありますが、何着も持つようなものではありませんし(買えません)、盛夏の間だけでも何とかしたいと思っていました。コンサートで黒シャツを着ることは、世界中のオーケストラで少しずつ行われ始めています。ミュージカルやオペラなどでも、オーケストラピット内で白い色が目に付かないように黒ずくめで演奏する事もあります。個人的な意見ですが、私はきちんとしたタキシードがあれば燕尾服は指揮者だけで良いと思っています。また、燕尾服はいわゆる「夜の正装」なので、山響が行っている16時からのコンサートに燕尾服を着るのは本来はドレスコードに反することです。タキシードは夜の略礼装、昼の正装はモーニング、略礼装はディレクタースーツ(黒いダブルのジャケットに縞ズボン)が本来のルールです。ホテルマンが朝からタキシードを着てるのも変ですね・・・
そもそも「演奏」にフォーマルウェアのドレスコードをどこまで適用するかは、さまざまな解釈があると思いますが、7月、8月のコンサートでは軽装で演奏する事があっても良いと私は思います。
Vltava
初日が終わりました。シュトルンツさんは管弦のバランスに注意し、弦楽器主体のサウンドを作り、そこに木管のソリスティックな要素と金管の輝きを上手くミックスしてゆきます。こういったバランス感覚は東欧の指揮者に多く見られます。同じチェコではヴァーツラフ・ノイマンやズデニック・コシュラー(懐かしい!)さらにはラファエル・クーベリックなど、往年の名指揮者の演奏は(全て実演を聴きましたが)暖かな弦楽器主体のサウンドを醸し出していました。山響はご存じのように弦楽器が少ないですが、シュトルンツさんはそれをうまく生かし、山響から新しいサウンドを引き出していました。あと2日間でこの響きがどう発展するのか、楽しみです。
Beethoven
すべてのリハーサルを終え、明日が初日です…今日はドボルザークが何となく全体が噛み合わず、特に第三楽章のノリがイマイチかな…と感じました。しかし、これはテクニカル面の問題ではなく、それほど深刻なものではない事から、明日テルサでのゲネプロでは上手く行くと思います。シュトルンツさんもそう判断したのでしょう。しつこくやり直す事なく、あっさりとリハーサルが進んでゆきました。リハーサル後半からはソリストの堀米ゆず子さんも合流し、ベートーヴェンの協奏曲のリハーサルが始まり、深みのある美しい響きで交響曲さながらの音楽を創ってゆきます。こちらも明日の本番がとても楽しみです!
New CD
山響のCD新譜情報です!
シューマン交響曲第2番と第3番「ライン」が8月22日にリリース決定です!既に発売されている第1番、第4番(初稿)そしてYSOLive第1弾として発売された第4番と併せて全集完結です。特に第3番「ライン」の演奏は大変素晴らしく、第2番はピリオド楽器と奏法、第3番はモダン楽器と、山響のサウンドの違いも充分にお楽しみいただけると思います。
山響では8月10日、11日の第223回定期演奏会と、12日の庄内定期、そして19日にテルサで行われる「音と絵本」コンサートで先行発売をいたします。ぜひお買い求めいただき、飯森&山響が切り開く新たなシューマンの世界に触れて下さい!
よろしくお願いいたします。
Dvorak
6,August
今日は67回目の「ヒロシマ」の日です。広島市の平和記念公園では、「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」が行われました。広島市の松井市長は、東日本大震災と原発事故の被災者の姿を「67年前の広島の人々と重なる」と表現、復興に向けた激励の言葉を「平和宣言」に盛り込みました。歴史を変えることは出来ませんが、もし日本がポツダム宣言を早期に受諾していれば、2つの原爆が落ちる事はなかったでしょう。また、戦況が悪くなっているのに「本土決戦」を唱え、いたずらに戦争を続け、結果として東京大空襲などで数十万人以上の市民が犠牲になった事は、当時の戦争遂行者がいかに無知、無責任であったかを示すものです。戦後はアメリカの統治下で復興が進められましたが、一部の戦犯が死刑になった以外、戦争責任が明確になったことはありませんでしたし、戦後処理のまずさが領土問題や外交面での諸問題となって今も解決に至っていません。
バブル期以降の政治や、平成に入ってからの政情の不安定さ、また昨年からの震災と原発事故への対応を見ると、日本はあの悲惨な戦争から何も学ばなかったのではとさえ思えてきます。原発事故など、東電や政府では何も解決できません。IAEAや海外の専門家の力を積極的に借り(全部任せても良いくらいです)早く手をつけないと本当に手遅れになってしまいます。くだらない政局争いなどしている暇があるのなら、少しはまともな仕事をして欲しいと思うのは私だけではないでしょう。