今日からリハーサルが始まりました。まず会場設営が9時から始まり、山響、仙台フィルの舞台スタッフと山形市民会館のスタッフがひな壇を組み、楽器を搬入し、いすを並べ、およそ2時間をかけてステージを造ってゆきます。普段は目に付かないところですが、山響も仙台フィルも優秀なスタッフを擁しているので、今回のような特別編成のステージを手がける場合も問題なく仕事をしてくれます。良い音を出すためにはその前に出来るだけ良い環境を作らなければなりませんが、素晴らしいスタッフのおかげで私たちは安心して音楽に専念できるのです。
Boulder 1991
・・・リハーサルは午前10時から始まり、12時で終わるというアメリカのオーケストラで良くあるパターンで、マーラーの2番を練習するには時間が足りない感がありましたが、たちまち仕上がってゆき、私は第4トランペットを演奏することになり(奇しくも今回も同じパートです)メンバー達ともすぐに親しくなり、お互いの情報交換や楽器の話、プライベートな事までリハーサルをしながらコミニュケーションを楽しみました。リハーサルは2日間だけで、午後はロッキー山脈の観光や、ショッピングなどで過ごし、演奏に行ったのか遊びに行ったのか・・・という感じでした。初めて見るアメリカはどこまでも広く、ビールや食事も美味しく、特にボールダーは地方都市特有のゆったりとした時の流れを感じさせる美しい街で、全米でも住みたい街の筆頭にあげられるのがよく分かりました。
本番は2日間行われ、会場は満員の聴衆であふれ、コロラド音楽祭管弦楽団と山響が奏でるマーラーが、乾燥してひんやりとした夏の高地に響き渡り、夢のような時間が過ぎてゆきました。今でも「復活」の演奏を聴くと、ヨーロッパではなくアメリカの空気や広いパノラマのような景色が思い出されます。
あれから21年・・・当時のメンバーは私を含め16名ほどしか残っていません。マーラーは1991年の3月定期で1番(村川先生の指揮)、93年12月定期で5番(山下一史さんの指揮、ソロトランペットは私でした)、2005年2月にビュルテンブルグ・フィルハーモニー管弦楽団との合同で1番(飯森さんの指揮)、2007年7月に4番(飯森さんの指揮)を演奏しました。2番「復活」は山響は定期としては初演、仙台フィルハーモニー管弦楽団も初演になります。16日からのリハーサルがどうなるのか、また2つのオーケストラがスムーズにコミニュケーションをとれるのか、不安と楽しみが交差しています・・・
Mahler
16日からリハーサルが始まる山響・仙台フィル合同演奏会(第222回山響定期・仙台フィル特別演奏会)で演奏するマーラー作曲の交響曲第2番「復活」は、大規模な編成と構成のため、それぞれ単独では演奏するのが難しかったのですが、今回は仙台フィルのご厚意で長年の念願であった合同演奏が実現し、それぞれのオーケストラにとって新たな展開を迎えることになると思います・・・
1991年7月、山形県とアメリカ・コロラド州の姉妹県州締結5周年を記念して山形から文化施設がコロラド州の首都、デンバー市やマラソンの高地トレーニングで有名になったボールダー市を訪問しました。山響もその文化施設派遣団の一つとして同行し、アスペン音楽祭と並ぶコロラド州の音楽祭である「コロラド音楽祭」に出演し、その祝祭管弦楽団との合同演奏会で演奏したのがマーラーの第2番でした。当時はインターネットや携帯もなく、オーケストラや音楽祭そのものの規模もまったくわからず、どのパートを担当するのかも現地で指示される、とのことで、私は全部のパート譜を練習して備えた記憶があります。7月22日、まだ山形新幹線もない頃で、仙山線で仙台に行き、東北新幹線と開通して間もない成田エクスプレスで空港に着き、空路シアトルを目指し、国内線でデンバーにつき、バスでボールダー市にようやく着き、プロオケの旅行としては今では考えられませんが、初日の宿泊は交流と称しての「ホームステイ」でした。時差でボケボケの翌日、ボールダー市内の「チャタクワ・オーディトリアム」でリハーサルが始まりました。コロラド音楽祭は毎年6月から8月までボールダー市を中心に多くの演奏会が行われ、祝祭オーケストラは若手のプロ奏者や音大生を中心に、要所をメジャーオケのベテランが固めている実力の高いオーケストラでした。例えばオーボエの首席にはフィラデルフィア管弦楽団准首席(今も)のピーター・スミスさん、チェロ首席にはミネソタ交響楽団の首席、トランペットはスイスロマンド管弦楽団首席でアメリカ人のデニス・フェリー(今はリタイアしました)・・・みんなでびっくりしたことが思い出されます・・・(つづく)
Preparations
今日のスクールコンサートで一学期に予定されていた公演は全て終了です。次回は8月末から始まりますが、今日も蒸し暑い中、みんながんばって演奏していました。素晴らしい!
終演後は午前中ギリギリの時間に主治医のクリニックに滑り込み、簡単な診察と処方箋をいただき、FM山形に寄り、遅いランチを食べて14時に事務局に出て、来週の合同コンサートの準備(Preparations)と確認、スタッフミーティングなど事務作業を19時まで行い閉店。20時からは市内の公民館で15日が地区大会の吹奏楽コンクールにむけた山形吹奏楽研究会とのリハーサルでした・・・
19日の山形公演は今日で販売停止、つまりソールドアウトです。僅かに当日券が出る可能性がありますが、事実上の完売で、スタッフ一同一安心です。仙台フィルのスタッフとも電話やメールで連絡を取り、最終的な確認を取り、ほぼ準備が整いました。あとはリハーサルが始まってから調整などが必要になりますが、きっと上手くいくでしょう。明日はオフで事務局も休みなので練習に集中できます。何ヶ月も準備してきましたが、本当にあっという間でした。リハーサルを迎えるのが本当に楽しみです!
Tsuruoka
今週はスクールコンサートが3ステージです。今日は鶴岡市湯田川で公演でした。暑い中の演奏は大変ですが、元気いっぱいの子供達に圧倒されそうになります・・・長く演奏活動をしていると、特にスクールコンサートの場合、知り合いの先生が転勤などで遠くに行ったり、教頭先生や校長先生になっているような事が良くあります。昨日の公演で校歌の指揮をした校長先生は昔、とてもお世話になった先生で、この学校に赴任されていることを私は知らなかったので、とても驚いたとともに、以前から生徒指導に素晴らしい力を発揮されていたので、凛として生徒に接する校長先生としての姿を見ることができてとても嬉しくなりました・・・
Tendo
梅雨のさなか、今日はキビシイ暑さで、山形市は32度まで気温が上がり、スクールコンサートの会場の天童市内の小学校の体育館はサウナ状態でした…明日からは雨が降るようですが、この状態で楽器を演奏するのは毎年の事とはいえ、みんな良く頑張っています。子供達も汗だくになりながらも全身で音楽を楽しんでくれて…というか、一緒に音楽してくれているようなものです。熱気と笑顔が暑さを忘れさせてくれます。
演奏後は歯科クリニックに行き、歯茎のチェックと着色気味の歯をクリーニングしてもらい、口の中が爽やかになりました。金属の被せ物をハイブリッドセラミックスのものと交換してからは、皮膚や粘膜の状態も非常に良くなり、日常生活だけでなく、トランペットの演奏にも良い影響を及ぼしています。胃腸を始め、内臓の健康はもちろんですが、口腔をいつも良い状態に保つ事が体のコンディションをよくする事になるんですね。歯と歯茎の定期的なチェック、ぜひオススメです!
July 10
7月になったと思ったら、もう10日です・・・モーツァルト定期が終わって、19、20日の第222回定期(仙台フィルとの合同定期)の準備で事務局は連日慌ただしさを増しています。隣接する県どうしとはいえ、2つのプロオケが合体することは全国的にも希なことなので、準備段階からさまざまな問題が出てきます。もちろん、解決できない事ではないのですが、事務局が同じ場所なら・・・と思うこともあり、とにかく事務作業が大変です。加えて私は自分の練習もしなければならないし(当たり前か)大変ですが楽しくもあります。チケットのセールスはこれから急ピッチで伸びてゆきそうです。特に山形の本番は残席僅少です!!
Monday
山響では(他のいくつかのオーケストラでも)定期公演の最終日の翌日は「公休日」となっていて、疲れをとり、次回の演奏への準備をするための時間とされています。でも大概は(私の場合ですよ)午前中いっぱい寝て体を休め(アルコールが抜けるまでには・・・)午後からようやく人間らしくなる・・・という事が多かったです。最近は本番の翌日も事務局に出たりしていますが、個人的な所用もあり、今日は「閉店」です。昨日は本番が終わった後、19時から山形北高のトランペット専攻の生徒のレッスンを自宅で行いました。数日間ナチュラルトランペットを吹く時間がとても多かったので、レッスンのためにモダントランペットを吹いたら音色がナチュラルのままでした・・・耳が(本当の意味では「脳が」)ナチュラルのモードになったままで、モダンのモードには帰ってきていないんですね・・・来週はいよいよ仙台フィルとの合同でマーラーの「復活」です。今度はモダントランペットC管で19世紀的なサウンドを出すことが「仕事」です。オーケストラにいると音楽史の400年間くらいを行ったり来たりしますが、これが面白いところです!
K.364
K.364・・・今回演奏した、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調のケッヘル番号です。
昨日の酒田にも増して犬伏、成田両氏のソロと、オーケストラの「協奏」がとても素晴らしく、今回の演奏会で最も成功した演奏でしょう。この曲を休憩後のメインプロに持ってきても良かったと思うくらいです。もちろん、交響曲第35番「ハフナー」も素晴らしかったですが、とにかく2人のソロが絶品でした。
「アマデウスへの旅」と題したこのプロジェクトも、もう6年目です。このあとは今年10月、来年2月と続き、そのあと2年で6回と、残すところ合計8回になりました。私は今年度で一足先に卒業ですが、10月のプログラムは出番が1曲もないらしく、2月はオーディションに合格した新人の試用期間にあたり、該当者が演奏するかもしれないので、そうだとしたら私にとっての「アマデウスへの旅」は今回が最後になりますね。でも、ここ数年は毎回が最後の演奏になっても後悔しないようにしているつもりです。「一期一会」の気持ちで最後まで音楽に接してゆきたいと思います。
Sakata
今日は七夕です。あいにくの雨模様で天の河は見えそうにありませんが、子供の頃は短冊にお願い事を書いたものです…今なら、「新しい肝臓が欲しい」とか書いてしまいそうですが…
今日はモーツァルト定期の初日、酒田公演です。モーツァルトプロで酒田に来るの初めてですが、希望ホールの素晴らしい響きにも助けられ、良い演奏だったと思います。また、ソリストの犬伏、成田両氏も素晴らしい演奏で、東京から聴きに来て下さった鈴木秀美さんからも良い評価をいただきました。明日は再びテルサに戻りリハーサル(レコーディングも)と本番です。楽しみですね!