特別ゲストに飯森音楽監督をお迎えしての「Sunday Prism」の収録は、今月19、20日に開催される山響第222回定期演奏会、「山響、仙台フィル合同演奏会」でのプログラム、マーラーの交響曲第2番「復活」の話題を中心に、話題豊富な飯森さんの楽しいお話がたくさん聞けました。この収録は、7月15日に放送されますので、日曜日朝7時はFM山形を是非聴いて下さい。ラジオがなくてもiPhoneやスマートフォンなら、ラジオが聞けるアプリもあるので、こちらでもお楽しみ下さい。
Tough Job
リハーサル2日目、細かな部分が次第に仕上がりつつありますが、全員のイメージがまだ一致しません。同じところを何度も練習し、納得いくまで仕上げてゆくのは苦労しますが達成感もあり、やはり楽しいですね。リハーサル終了後は7月19日の山響・仙台フィル合同演奏会の会場である山形市民会館で、音声収録のオクタヴィアレコード、山響のCD制作でおなじみのプロデューサーである松田さんと、映像担当の山形放送、山内さんと会場の下見をして、使用する機材などの確認をしました。この演奏会は「さくらんぼコンサート」と同様に収録される予定です。下見が終わった後は、山形駅前某所で飯森さん、事務局次長の向山さんと23時頃まで来年度の企画を検討していました・・・長くタフな1日でした・・・明日は午前9時からFM山形で「Sunday Prism」の収録で、今回のスペシャルゲストは何とマエストロ飯森さん!楽しい収録になりそうです!
Amadeus
今回で第15回になる山響モーツァルト定期「アマデウスへの旅」のリハーサルが始まりました。今回は初期の交響曲である12番とコンマス犬伏さん、ヴィオラ首席の成田さんの二名をソリストに迎えて協奏交響曲を、そして有名な交響曲35番「ハフナー」を演奏します。トランペットはハフナーしか出番がなく、仕事としては楽です。でも、こういう週はたくさん練習しておかないとコンディションが保てなくなります。ナチュラルトランペットはモダントランペットの倍の長さがあり、マウスピースもモダンの17ミリに比べ20ミリもあり、たくさん息を使わないと響きません。ナチュラルをがんがん練習した後はモダンを吹くのがとても楽になるので、今回もできるだけ練習したいと(リハーサル以外に)思います。
on office
午前中は山響事務局でデスクワークと会議です。
今日から「職場体験」として3日間市内の中学生が山響事務局でプロオケ事務局の仕事を体験学習します。この「職場体験」はさまざまな職種で行われていて、中学生や高校生が社会を知ってゆく上で貴重な学習ができる良い機会です。明日からはモーツァルト定期のリハーサルが始まるので、舞台のセッティングやライブラリアンの仕事など、ステージでは観られないオーケストラの裏側を体験できるめったにないチャンスです。たくさん吸収して知識を広げて欲しいですね!
July
7月になりました・・・
「年度」ではまだ3ヶ月を終えたばかりですが、2012年としては半分が過ぎてしまいました。梅雨の時期らしい湿度を含んだ動きの悪い空気と、ときおり歪んだように見える日差しが、初夏から盛夏に向かい始めている時の流れを表しているようです。今月の山響はモーツァルト定期と第222回定期演奏会、そして「海の日」コンサートを始めとして大小様々なコンサートはたくさん予定されています。特に19日の第222回定期は(20日は同一プログラムで仙台フィル特別公演として行われます)山響創立40周年記念と、東日本大震災復興祈念として山響と仙台フィルによる初の合同演奏で、マーラーの交響曲第2番「復活」を演奏します。2つのオーケストラが醸し出す劇的な響きにぜひご期待下さい!
Statement
このサイトをご覧いただいている多くの方々へ、私からお知らせしたいことがあります。
すでにご承知の通り、私は昨年12月より演奏兼務で山形交響楽団のゼネラルマネージャーを拝命し、演奏家とマネージメントの両面で新たな仕事を展開してきました。このような仕事をするポジションは、欧米のオーケストラでは古くからあり、国により呼び方は異なるものの演奏現場を統括し、楽団事務局においては、音楽的見地から専門的判断を要する場合に一定の責任を負うものです。演奏を続けながらのマネージメント業務は、難しさを伴うものですが、現在の山響に最も必要な役割であると同時に、オーケストラの将来のためにも極めて重要な仕事であると考えています。そのような状況において、私は来年3月末、つまり今年度いっぱいでオーケストラのトランペット奏者であることを止め、ゼネラルマネージャー専従として新たな仕事へ挑戦することを決断いたしまた。(現在告示されている山響のトランペット奏者を募るオーディションは、私の後任を決めるものです)1984年に山形交響楽団に入団し、以来今日まで28年間にわたって演奏活動を続けてきましたが、まだまだ演奏には自信もありますし、これから演奏家としてのキャリアを完成させる時期にあることは十分承知していますが、そうした時期を迎えているからこそ、まだ気力と体力が漲っているこの時期に、山響と自分の将来のためにこれまで培ってきた力を新たな形で使うべきではと自問し、このような結論に至りました。これまで演奏家としての自分を応援して下さった多くの方々には、数え切れないほどのお力をいただき、これまで演奏を続けることができました。来年3月末までの間、感謝の気持ちを込めながら最後まで音楽家としてベストを尽くした日々を送りたいと思っています。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
Lesson
今日は休み!閉店!と言いたいところですが、朝9時から午前中いっぱい自宅で北高音楽科の補講レッスンです。
音楽科は授業のカリキュラムに個人レッスンをはじめとする音楽専門科目が組まれていて、本来はトランペットのレッスンも授業時間内で行わなければなりません。しかし、山響での演奏を始めとして多忙な日々の中では平日の授業時間内にレッスンをする事はまず不可能で、私の場合は夕方以降か休日を使って補講を組んでいます。生徒にもレッスンが不定期になる事で迷惑をかけていると思いますが、それでもがんばって練習してくれています。もうすぐ実技試験ですが、きっと良い演奏をしてくれるでしょう。
Sakata
東京から戻り、今日は酒田市内でスクールコンサートが2ステージです。さすがに今日は疲れが残る…というか、歳のせいか後で疲れが出てきた感が強いです。コンサート会場の体育館も蒸し暑く、ハードでタフなスクールコンサートの季節が来た実感がありました…
Lingering sound
山形〜大阪〜東京と続くツアー(と、言うには短すぎるか)が終わり、旅の余韻を感じながら山形に向う新幹線の中です。今回は大阪だったので飛行機と新幹線を使いましたが、普段の車移動に慣れている私には少々辛かったです…
これで明日からはおやすみ…と行きたいところですが、明日は早朝に出発し酒田市内でスクールコンサートが2ステージです。キビしいですね…
10th
「さくらんぼコンサート」も今回が10回目になります。最初は山響創立30周年記念特別演奏会として、当時の常任指揮者だった黒岩秀臣さんとシューマンの1番を演奏しました。それからもう10年…今回は私にとっても特別な意味を持つコンサートで、さまざまな思いを巡らせながら演奏していました…
ところで、今回は山響初となるインターネット上での配信を行うこととなり、日経CNBCによって29日から2週間の間Ustream配信されます。私はGMとして日経と直接交渉をしていて、さまざまな問題をクリアしながらやっと準備を終え、本番に望むことが出来ました。(ピアノ協奏曲は配信されません)詳細はNIKKEI CHANNELのサイトをご覧下さい。
http://channel.nikkei.co.jp/
本番は昨日の大阪をさらに上回る集中力で、どの曲も山響のパフォーマンスが全開となり、素晴らしい演奏でした。今日のピアノは5月の定期と同じくトリフォノフさんでしたが、圧倒的な音楽とテクニックは満員の聴衆を完全に魅了し、ブラームスでは八木さんのホルン、足達さんのフルート、佐藤さんのオーボエを始めソリスト達が大活躍し、弦楽器セクションも深い陰影と輝きのある響きでした。私はこんな素晴らしいオーケストラで演奏できる幸せを心から感じながら演奏していました…
写真は長年公私ともにお世話になったトロンボーン五十嵐達也さんと、私にとって最強の「相棒」井上直樹さん、そして私たち二人の共通の師匠、元NHK交響楽団トランペット奏者、福井功先生ご夫妻です。