昨日は飲み過ぎました・・・ビールに日本酒、焼酎そしてウイスキー・・・ちゃんと帰ってこれましたが、午前中は完全に閉店モードでした。当然車の運転など無理で、午後からのリハーサルで何とかアルコールが抜けたようです。しかも今日はリハーサル終了後に新任の首席クラリネット川上さんの歓迎会でまたお酒・・・・
今日のリハーサルは、明後日に鶴岡市で行われる「鶴岡音楽祭2012」のためのリハーサルで、工藤俊幸さんの指揮でドヴォルザークのチェロ協奏曲(ソリストは明日のリハから)とオペラからの抜粋です。工藤さんはいつもテキパキとリハーサルをこなし、時間も早く上がることが多いので、その分ゲネプロと本番では集中力が必要になります。指揮者によっていろいろなやり方がありますが、私はこのようなスタイルも良いと思っている一人です。明日は鶴岡市でのリハーサルですが、天候が気になります。日本海側は大荒れになりそうで、私たちが無事に会場までたどり着くかも心配ですが、ソリスト達が鶴岡に来られない・・・とならないよう、願うばかりです。
七ヶ浜から戻り、朝から事務局で真面目に仕事です。演奏とマネージメントの両立は難しい、と指摘されたこともありますが、いちいち反論するのも時間の無駄なので、ちゃんと仕事をしていれば良いんだと自分に言い聞かせ、今日も元気に仕事です。そもそも24時間楽器だけを練習しているなんて事はあり得ないのだから、一日を有効に使う知恵さえあれば、何だって出来るんですよ・・・事務局スタッフは男性8名、女性7名の15人ですが、皆さんとても優秀な方々です。定期演奏会などではロビーなどでの仕事が忙しく、私たちの演奏を聴いていただく機会が少ないのが残念です・・・スタッフ向けのコンサートとかできないかなあ、とか思ったりしています。そんな皆さんとは時々楽しい飲み会があり、楽員の飲み会よりも多いかも知れません。今日も夕方から駅前の居酒屋で懇親会です。オーケストラとマネージメントの両方の仕事を(飲み会も)楽しめるのは私だけですよ!
今日は宮城県七ヶ浜国際村ホールで本番です。長年のオケ生活でもこの街に来たのは今回が初めてです。先ほどゲネプロを終え、車で外を散策してきましたが、高台にあるホールは無事なのですが、三方を海に囲まれた海岸沿いはやはり大変な事になっていました・・・道路も寸断されたままですし、かつて部屋からきれいな太平洋を望む事が出来たであろう住宅地には、土台だけが残る悲しい光景が広がっていました。「復興」と言葉でいうのは簡単ですが、まだその段階にも達していないことがよくわかります。
無事だったコンビニで買い物をしてホールに戻り、先ほど見た海沿いの街を思いながら再び集中して舞台に上がり、全力で演奏してきました。1曲目の「二ムロッド」の静かな響きが会場に伝わると、涙を拭いながら聴いている方もあり、深く静かに音楽が広がります。チェロのソリスト、水野由紀さんが奏でる3曲の小品は、どれもピュアで美しく、それが逆に切なさを表します・・・チャイコフスキーの5番はおそらく最近の演奏の中でもベストフォームな出来で、第2楽章のホルンソロ、八木さんの演奏はまさしく「心の歌」でした。また、弦楽器奏者の皆さんが、弓の端から端まで使い全力で楽器を響かせる姿は、とても感動的でしたし、同僚としてそのミュージシャンシップに心から尊敬の念を抱きました。
いつかまた、必ず皆さんに音楽を届けに来ます。へこんでも泣いても、どうか毎日生き続けていて下さい・・・
いきなり見たことのない文字が…これは「チャイコフスキー」のロシア語表記です。
リハーサルも二日目に入り、オーケストラも好調な演奏をしています。交響曲第5番第二楽章のホルンソロ、八木さんの演奏は絶品です!リハーサルからこんなに完成度の高い演奏で、明日の本番はどうなるんだろうと、さらに期待が高まります。
私もこの曲は歴代の指揮者たちと数えきれないほど演奏しましたが、何度演奏してもやはり素晴らしい曲ですね…
今週は15日に宮城県七ヶ浜で被災地支援コンサートがあり、今日と明日がリハーサルです。メインはチャイコフスキーの交響曲第5番で、冒頭に追悼をこめてエルガーのエニグマ変奏曲から”ニムロッド”を演奏します。この曲は特に追悼のために書かれた訳ではありませんが、穏やかで美しい旋律は聴く人の心を平穏にするでしょう。リハーサルでも山響の弦楽セクションが奏でる美しい響きは素晴らしく、思わず聴き入ってしまいました…
7日から出かけて、ようやく山形に戻って来ました。雪は出かける前よりもわずかに少なくなっていましたが、6日間もパーキングを空けていたので、その間に積もった雪で自分のスペースに車を入れる事ができません…夜中にガリガリ雪掻きをする訳にもいかないので、一旦隣のスペースに停めさせてもらい、明日早くに除雪する事にしました…
今日は「建国記念日」です。詳しい謂れにはここでは触れませんが、祝日が土曜日になるのは残念というか…私は昨日までのツアーを終えて、山形に戻り…ではなく、東京に向かいました。いわき市も雪が全くなくて本当に暮らしやすい街だと感じましたが、東京はさらに暖かく、まるで春のようです。こっちは融雪剤だらけの高速を走って、車が白っぽく汚れてとても醜く、一際目立っていました。都内を走る車はみんなピカピカです…セルフサービスのガソリンスタンドを見つけて給油と共に洗車をし、ようやく綺麗になった車を雪も雨にも縁のない地下パーキングに停め、イグニッションをオフにすると、なんだかホッとしたようなため息をつくようにエンジンが止まったように感じました…
今回のツアーは、今日のいわき市での公演が最終です。市内を縦貫する国道6号線は、常磐道、磐越道が開通する前から重要な幹線で、今も関東地方と東北地方を結ぶ大切な道路です。でも今は震災と原発事故で寸断され、復旧がいつになるのか全くわかりません…
今週は福島県内で演奏しましたが、私たちの演奏を子供達や地域の皆さんはとても楽しんでくれました。震災の被害は甚大なものですが、子供達の素直な笑顔は私たちにとっても心を癒されるものでした。道路は寸断されても心や絆は切れる事がない、と感じましたし、そのために音楽が果たす役割は大きいとあらためて感じた今週のツアーでした。
今日は郡山市湖南での公演でした。猪苗代湖南部にある湖南町には、今回が初めてです。昨夜から続いた雪がたくさん積もり、またまた雪よけが・・・うんざりですね。公演後は明日の公演地であるいわき市に移動してきましたが、雪は全くなく、思わずうらやましくなりました・・・
今日は埼玉県内での仕事です。宿泊しているさいたま新都心から約45キロほど走り、日高市まで行きます。私は武蔵野音大の出身なので、入間キャンパスがある仏子や近くの飯能など、懐かしい街を通過しながら約1時間ほどで到着です。この時期に懸念されていた演奏会場である体育館の気温も許容範囲で、子供たちも楽しく聴いてくれたようです。終演後は個人的な所用で東京都内に寄り、郡山市まで移動します。運転中、緊急地震速報が出され、佐渡で震度5強の地震がありました。東日本大震災以降、車の中ではテレビをつけっぱなしにする事が多くなりました。いつ起こるか分からない次の地震をいつも意識してしまいます・・・移動中に大地震が起きたら、電車と車とどちらが安全なのか考えます・・・車であれば燃料があれば避難所にもなるし、鉄道が使えなくても移動できるかも知れません。また、水や食料を積んでおけば、少しの間しのげるでしょうし、iPhoneなどの電源も確保できるでしょう。でも、実際に地震が起きたらどうなるかはやはり分かりません。常日頃からの備えだけはしっかりしておきたいですね。
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