先週までの猛暑がウソのように今日は涼しい風が漂い、秋が近づいて来た事が感じられる様な一日でした。8月も20日を過ぎれば少しは涼しくなるのが普通なのでしょうが、このまま一気に秋にはなりませんよね…昨年も9月上旬はかなりの暑さでしたから。でも、少しづつ静かな季節がやって来るのは嬉しいことです。明日から今年後半のスクールコンサートが始まりますが、オーケストラの響きも秋の風のようにスッキリとしたものにしたいですね…
Bach
米沢公演もこれまでの山響のコンサートでは見られなかったほどの客入りで無事に終了しました。これでようやく一週間が終わった感があります。どの曲も新たな発見がありましたが、ソリスト金子さんがアンコールで演奏したバッハのフランス組曲は、私にとっては協奏曲より衝撃的でした…ゆっくり歌う長いフレーズ、ペダルを最小限にするクリアな響き、ピアニシモの絶妙なテクスチャ…思わずグレン・グールドのバッハを思い出しました。グールドが亡くなってからすでに30年ほどになりますが、この曲でこれほどイマジネーションに溢れた演奏は極めて珍しく、演奏者の深い内面を示した演奏はこの奏者の将来をもの凄いものにするような予感いにあふれていました。近い将来にまた違ったレパートリーを一緒に演奏して見たい、と強く感じた一日でした。
Liszt
いよいよ今日は本番初日です。先ほどゲネプロが終わり、今日はホールに留まり楽屋で休憩中です。14時30分からゲネプロが始まりましたが、10分ほどして比較的大きな揺れを感じ、演奏をストップして全員が一旦ステージから降りました。停電もなくテレビでは宮城県福島県沖を震源とする震度5弱の地震(山形県村山地方は震度3)とわかり、ホールのスタッフが安全確認をした後、無事にゲネプロが再開されました。もちろん今夜は予定通りコンサートは行われますが、余震が完全にはなくなっていない事を改めて感じましたし、本番に地震が来ない事を祈るばかりです。
Mendelssohn
3日間のリハーサルが終わりました。指揮者のルバート氏は「マエストロ」というよりは気さくな普通のアメリカ人といった感じで、とてもリラックスしたリハーサルです。でも、今日はとても細かく音楽を作っていき、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」ではかなりのこだわりを見せていました。私たちも「イタリア」を3日間かけてリハーサルするのは近年なく、これまで気づかなかった事もあったりして、なかなか興味深い3日間でした。また、ソリストの金子三勇士さんもまだ20歳の若さにもかかわらず、堂々とした弾きっぷりで、難曲であるリストのピアノ協奏曲第2番を大きなスケールで表現していて、指揮者、ソリストとも最近の山響の雰囲気と全く異なる世界を造っています。明日はきっと迫真の音楽が繰り広げられると思います。期待していて下さい!
on studio
Rehearsal
今日はお盆の最終日で、送り火や灯篭流しで死者の魂を黄泉の国に送る「送り盆」です。見方によっては花火も送り火の一つかも知れません。
いわゆるお盆休みは今日までですが、山響は一足早く現実の世界にもどり、今日から定期演奏会のリハーサルです。今回は初登場のアメリカ人指揮者、ピーター・ルバート氏を迎えて、リスト、メンデルスゾーンといった本格的なプログラムです。リハーサルはまだ始まったばかりですが、ルバート氏はクリアな感性の持ち主で、オーケストラに細かい指示を出し、そのサウンドを明確に変えてゆきます。本番までにどうなってゆくのか、とても楽しみです!
Independence Day
Independence Day…本来は「独立記念日」ですが、今日は終戦記念日なので、旧体制に終わりを告げ、日本人が新たな道を歩みはじめた日と考えれば、Independence Dayでも良いかも知れません。終戦から66年の間、日本は目覚ましい復興と進歩を遂げ、今日の繁栄をもたらしました。先人の英知と努力をもう一度見直し、震災と原発事故からの復興と、将来にむけた新たな日本の建設を考える日としたいものです。
Fireworks
今日は山形市で恒例の花火大会が行われます。東北地方の花火大会は何と言っても大曲の大会が全国的に有名ですが、山形の大会も壮観です。以前は芋煮会で有名な馬見ヶ崎(まみがさき)で行われていましたが、より広い敷地で安全に行えるよう、現在の西部地区で行われるようになりました。ところで、花火と言えば小さい頃の微笑ましい思い出があります。確か3〜4歳の頃だと思いますが、故郷の名寄市で花火大会があり、両親に連れられて見に行った私は、あまりの迫力に驚き(それまで自宅の庭での線香花火しか見たことが無かったので…)その上打ち上げているすぐ近くで見ていたため、「火が落ちて来る!ヤケドする!お家帰る〜(>_<)」と騒ぎだし、せっかくの特等席から途中で帰ることになってしまいました…今でも実家に帰ると両親からこの話をされます…でも、あの時は本当に怖かったんです。華やかな花火大会や庭先での線香花火の火薬の匂いには、誰でもいろいろな思い出がありますよね。
ullambana
ullambana…これは仏教関係のサンスクリット語で「盂蘭盆」つまり「お盆」の事を指します。仏教関連の行事は、この他にもたくさんあり、おそらく知らないことの方が多いかと思います。今日からは久しぶりの休日なので、少し紹介出来ればと思いますが、今朝までの疲れが重く、疲労回復で休みが終わってしまいそうです…
MUJ Orchestra conference
第33回オーケストラ協議会定期総会が無事終了しました…これから山形までロングドライブなので、詳しくは明日以降に書きます。最高責任者である「議長」の任から開放され、楽になりましたが、8年間も在任していたので、思い入れが強い分、複雑でもあります…まずは安全に山形まで帰ることですね。