東北地方も梅雨入りしました。例年より少し遅いようですが、湿気を含んだ空気はこの時期特有のものです。今日午前中はFM山形仕事をし、車で東京に移動し夕方から新宿のMUJ本部でオーケストラ協議会のミーティングです。関東地方も気温が高く、熱気を帯びた風が新宿の高層ビル街を渦巻いています。明日はオペラシティでリハーサルですが、気候の変化が体調に影響しないよう、気をつけたいですね。
to be or not to be, that is question
これは、シェークスピアの戯曲「ハムレット」の一節で、直訳すると「なすべきか、なさざるべきか、それが問題だ」ですが、この戯曲の中では、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という言い回しになっていて、色々な場面でしばしば引用されています。
人生には予想もしない困難や苦しみに直面することがあり、それに正面から立ち向かうか、避けてしまうかは、人それぞれでしょう。また、この瞬間に自分が生きている事(あるいは、生かされている)の意味を考え、思索を深めることもあると思います。考え方を変えれば、未来を見るか過去にとらわれるか、と置き換えることもできるでしょう。苦しみや悲しみ、また幸福も人間として生き続けるのであれば、それらは隣り合わせで常に近くにあるものです。心の均衡を保ってゆくことは時に難しくもありますが、平和で穏やかな時を過ごしていければと願わずにはいられません。
Atsumi
昨日のコンサートを指揮した疲れが今日になって出てきました…肩、背中そして腰がバリバリです…本番後はビールとJackを少なめに飲みましたが、一週間アルコールをお休みしていたせいか、とても美味しく感じました…時々は体を休める事が必要ですね。
今日は鶴岡市湯田川と温海でコンサートがあり、夕方からは北高のレッスン、その後山形市役所ウィンドアンサンブルのリハーサルを指揮、20時から自宅で受験生のレッスンと、今週も毎日分刻みのスケジュールです。でも時間が充分に取れないので、北高は休講にしました…
写真は国道7号線の道の駅「温海」からみた日本海と、山形市役所ウィンドアンサンブルのリハーサル会場である市役所11階から望む夕日です。こういう景色、癒されますね…
keyaki BBB
The thing which heals it
今日は何となく空気も湿りがちで、ときおり雨も降り、梅雨入りも近そうな一日でした。いくつかの仕事や私的な用事を済ませたあと、19時から「けやきの森ブリティッシュブラス」のリハーサルを指揮してきました。明日、15時から山形駅西口の「霞城セントラル」でコンサートです。今回は、東日本大震災のチャリティーコンサートで、約一時間にわたって演奏します。音楽が何の役に立つのか良く言われ、しばしば自問もしますが、そもそも音楽とは癒しであり楽しみであり、苦しい時も楽しい時も心に潤いをもたらしてくれるものだと私は思います。今回は復興支援のコンサートですが、全ての方々にとって音楽に接することで何かを感じていただければ嬉しいです。
On Friday
多忙な週が終わろうとしています。毎日演奏や指導、その他の仕事に追われていると曜日感が薄まってきて、今日は何曜日?…みたいな事がよく起きます。仕事先でも「今日は燃えるゴミの日だったああああ…(泣)」とか。
規則正しい会社員や公務員の皆さんは、明日、明後日はオヤスミなのでしょうが、この業界はそうとは限りません。土日は来週の東京公演のプログラム(今回はモダンとナチュラルを両方演奏します)を練習し、レッスンやクリニック、そして19日に迫った「けやきの森ブリティッシュブラス」の本番に向けたリハーサルなど…でもスケジュールに追われるといっても、そのスケジュールを作るのは自分です。セルフコントロールを心がけ楽しく仕事をしたいですね。
20th Anniversary 2
宮内高校の吹奏楽部を指導するようになり3ヶ月が過ぎ、吹奏楽コンクールの地区大会が迫ってきました。生徒たちとも親しくなり、指導の成果が現れはじめ、本番日を迎えました。長井市民会館のステージに立った時、公の演奏会で指揮をするのが初めてだという事を突然思い出し、とても緊張したのを覚えています。生徒たちと共に沢山の練習を積んできた事で演奏には自信がありましたが、 制限時間の12分間はあっという間に過ぎてゆき、高揚した中で演奏を終えました…コンクールの結果については十分な満足を得られるものではありませんでしたが、この時の体験は私にとっても大変強い影響を受けたものでした。今に続く吹奏楽指導と、指揮活動の原点は宮内高校での経験によるものなのです。
コンクール後は9月に行われた定期演奏会を全曲指揮し、川部先生が復帰された後も定期的に指導に通い、先生が転勤されて顧問が交代した後も指導を依頼され、毎年の定期演奏会を指揮し、宮内高校としての最後の年の定期演奏会にも関わる事ができました。結局、初めて指導に通い出してから10年以上の時が経ち、多くの生徒たち、先生方などと絆を深める事ができた事はとても幸せな事でした。最近は初期の生徒たちが山響の演奏会に来てくれたり、私のサイトを見てくれてメールを送ってれたりと、新たな交流が始まっています。
昨日のコンサートでは久しぶりに入った音楽室や校舎内を見る事もでき、来賓として出席されていた当時お世話になった先生ともお会いする事ができ、さまざまな思い出が蘇り、楽しい時間を過ごすことができました。私も51歳になり、音楽家として最盛期にあると思う一方、自らのキャリアの終点も意識するようになりました。そのような時に初心を思い出させてくれる一日を過ごせた事はとても良かったと思いますし、音楽を通した「縁」の大切さにもあらためて感謝の気持ちをもちました。今後も南陽高校がさらに発展し、社会に貢献できる人材を数多く輩出してくれるよう、心から願っています。20周年、本当におめでとうございます!
20th Anniversary
山形市から国道13号線を30キロほど南下すると、米沢市の一つ前に南陽市があります。ここは葡萄やワイン、赤湯温泉などが有名な穏やかな雰囲気を持つ街です。今日はその南陽市にある南陽高校の創立20周年記念式典でコンサートを行ってきました。
南陽高校は今から20年前に、当時の宮内高校と赤湯園芸高校が合併し、新設高校として創立されましたが、私個人にとって大変思い出の深い学校でもあります。
1983年、山形での音楽生活をスタートさせた私が初めて吹奏楽の指導に行った学校が、当時の宮内高校でした。この年、山形北高音楽科の教諭として長く指導に当たられた川部浩子先生が宮内高校に転勤になり、声楽が専門だった先生は吹奏楽の指導に初めて取り組むにあたり、私にトレーナーを依頼されました。当時私は24歳で、今から考えると経験も多くはない若者を良く信頼してくれたものだと思います。それから毎週宮内に通い、専門の金管だけでなく、木管や打楽器の指導も行い、また合奏指導も任されるようになっていきます。そうした日々が続き、7月頃だったと思いますが、川部先生が校内行事で負傷され、入院してしまいます。すぐに病室にお見舞いに行くと、先生は私に数週間後に迫った吹奏楽コンクールや、9月の定期演奏会などを全て指揮してほしいと話され、私も迷ったものの引き受ける他ないと判断し、スケジュールを調整し顧問代理として可能な限り学校に通う事になります。今ではこんな事を引き受けるのは不可能ですが、当時はそれ程忙しくなかった事と、校長先生を始め多くの先生方や保護者のご協力も大きな力となり、生徒たちと厳しくも楽しい練習の日々を過ごす事になります…(つづく)
写真:南陽市の花であるバラです。
Shirataka
New week
今日はオーケストラの演奏業務はお休み・・・ですが、公募されているフルート奏者のオーディションの1次審査が山形市民会館で行なわれました。今日は木管セクションを中心とした審査なので、弦、金管、打楽器のメンバーはお休みです。オーディションの詳しい内容については、最終的な結論が出るまでは守秘義務があるのでこれ以上は書けませんが、近い将来、また新しい風が山響に加わるのでしょうね・・・
今日の私は楽団事務所で少々仕事をして、夕方からはレッスン、夜は市内某ラジオ局でこれから始まる新プロジェクトのミーティングでした。近いうちに詳細をご案内できると思いますので、楽しみにお待ち下さい。今週はスクールコンサートが6ステージ、吹奏楽のクリニックが数件、北高音楽科でのレッスン、そして会議に事務仕事と多忙です。腰痛はほぼ治まりましたが、体調を考え大好きなJack Daniel’sは今週はお休みしようと思います。