先週は山形県内のスクールコンサートをこなし、生徒のレッスンや歯科治療、そして土曜には「けやきの森ブリティッシュブラス」のコンサートを2時間たっぷり指揮し、打ち上げで盛り上がった翌日の日曜日は朝から夕方まで山形6中でクリニック、夕方から受験生のレッスン・・・昨日は富山までの移動日でしたが、移動だけで一日いっぱい使うのはあまりに時間がムダになるのでどうしてもタイトなスケジュールになってしまいます。結局富山まで行く事をあきらめ、深夜に長岡のホテルに入りました。
今日からは今年度最後の文化庁公演で、北陸を廻ります。今日は富山県氷見市で本番でした。本来ならば明日の公演地が福井県鯖江市なので、そこまでの移動をするのですが、今日はMUJオーケストラ協議会の会議が名古屋であるために、新しい東海北陸道を走り、(夕日に照らされた紅葉がとえも美しかったです。写真は少しお待ち下さい)およそ240キロを3時間ほどで名古屋市に着きました。明日は名古屋から鯖江まで、およそ150キロほどの移動です。「なあんだ、200キロもないんだ。楽勝・・・」と思う自分にあきれています。
連日降り続いた雨もようやくディミニュエンドしてきました・・・
今週は酒田方面でのスクールコンサートです。月山道路には紅葉がきれいに色づき、写真を載せたいのですが毎日雨なので良い写真が撮れません。明日は何とかなるかもしれませんが・・・山響は明日で今週の仕事を終え、週末は「けやきの森ブリティッシュブラス」の公演を指揮します。そのあとレッスンやクリニックをして、7日から再びツアー・・・今度は富山からスタートし、福井県、新潟県を周り、金曜まで続きます。その間にオーケストラ協議会の会議で名古屋に行きますが・・・こんな感じで11月もすぐに過ぎてゆくのでしょうね・・・
山形は昨夜から雨が降り続いています・・・深夜は風も強く、暴風かと心配しましたがそれほどでもなかったようです。でも、雨は日増しに冷たさを増し、この雨が霙(みぞれ)になりさらに雪へと変わるまでにはそう時間もかからないでしょうね。
今日は仙台市内でスクールコンサートでした。本来は仙台フィルのテリトリーですが、山形市内に仙台フィルが来る事もあるので、両都市のお客様は二つのオーケストラを楽しむことができて良いですね。今日の学校は本来昨年の実施予定でしたが、猛威を振るったインフルエンザの影響で昨年はキャンセルになった経緯があり、今年ようやく実施に至ったと言う訳です。仙台市内は雨のあとの秋空が青く拡がっていて、夏よりもいくぶん淡い空色が雲との美しいコントラストを作っていました。雪の季節になる前に、もう少しこのきれいな空を見ておきたいですね。
11月になりました。昨年の今ごろは迫り来る山響第200回定期演奏会に向けて、日々多忙なスケジュールの中、コンディション調整と練習に留意しながら過ごしていた事を思い出します。それにしても、時間が経つのは早いものです。
昨日、宇都宮市で開催された「とちぎ音楽祭」での山響の演奏は、初めて私たちの演奏を聴いていただいた方々にも好感をもって受け入れられたのでは、と感じています。ステージで私が座る位置はひな壇の一番上なので、聴衆のみなさんのさまざまな反応がとてもよく解ります。昨日も、演奏する前は「どんなものか、聴かせてもらおうじゃないか・・・」(どちらかというと不安で否定的な視線)という雰囲気が漂っていましたが、音楽が始まると「なかなかやるじゃない・・・」そしてベートーヴェン7番の頃は「けっこう凄い・・・」というように、聴衆の表情と眼力が変わってゆきました。(これは、あくまで私の個人的感想ですからね。)そのような聴衆のみなさんのパワーを感じて飯森音楽監督と私たちも集中力の高い演奏ができたと思っています。宇都宮をはじめ栃木県には文化庁公演で数回訪れていますが、これから機会が増えてゆくと良いですね・・・今週は明日が仙台市内、4、5日は庄内地方で学校公演です。11月も日々変わる紅葉を見ながらたくさんの演奏会が続きます・・・
10月最後の仕事は、明日(31日)宇都宮で行われる「とちぎ音楽祭」への出演です。ツアーの連続で疲労が残るオーケストラですが、今日は元気いっぱいの飯森音楽監督の指揮のもと、明日のプログラムのリハーサルが天童市内で行われました。プログラムはモーツァルト交響曲31番「パリ」、ヴァイオリン協奏曲第5番、そしてベートーヴェンの交響曲第7番です。牧さんが卒業したあとの1番クラリネットの席には、エキストラ奏者が加わりリハーサルが始まります。ベートーヴェンは音楽の持つ大きな推進力にいつしか疲労も忘れ、集中力が増してくるのがわかります。モーツァルトでは久しぶりにナチュラルトランペットを演奏しますが、最近購入したナチュラルトランペット用のマウスピースがとても吹きやすく、新たな響きを創り出せそうな予感がします。明日はツアーの多い今月の締めくくりのような「乗り打ち」(戦前から使われている舞台関係者の業界用語で、「当日に現地に乗り込んで、興業を打つ」が謂れです)ですが、栃木県では初めてとなる山響の演奏会です。しっかりキメて来ようと思います。
旅行続きの10月も明日でおしまいです。今週は北東北を回りましたが、忘れられないツアーになりました。
1986年に山響に入団以来、約25年にわたってクラリネット奏者として活躍された牧 慎一さんが、28日の本番を最後に山響を退職されました。1980年代中期は、国からの補助金が打ち切りになった事を始め、山響には苦難の時代でした。私が入団した1984年も、補助金を受けるために当時の宮城フィルと書類上は一つの団体として申請を行うという離れ業を駆使したりしていましたし、(今なら仕分け確実かも・・・)83年には村川千秋氏に代わり、渡部勝彦さんが新たな常任指揮者として就任するなど、1972年の創立以来続いてきた流れが新たな方向に向かい始めた時期でした。この頃、オーボエの竹谷 智さん、私、首席フルートの足達祥治さん、トロンボーンの長瀬伸太郎さん、オーボエの斎藤真美さんなどが相次いで入団し、管楽器の顔ぶれが変わってゆく中、牧さんも入団されました。彼はいつもリラックスした雰囲気で、音楽の流れに体を乗せるようなしぐさで伸びのある美しいサウンドを奏で、山響の響きにも大きな影響を及ぼしました。それだけにコンディショニングや自らの演奏には大変シビアで、満面の笑顔の中に秘められたミュージシャンとしての鋭い姿勢は、すぐ近くで演奏している私にとっても感じるものはたくさんありました。牧さんは村川さんの時代、1992年3月の定期と今年6月のモーツァルト定期でそれぞれモーツァルトの協奏曲を演奏され、晩年のモーツァルトが持つ微細な感情をとても素晴らしく表現していたのが印象に残ります。これからはオーケストラを離れて音楽家としてさまざまなご活躍をされる事でしょう。これまでのご活躍に心より敬意を表すとともに、今後の人生がますます実りの大きなものになるよう、心から願います。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
今朝はこの秋一番の冷え込みでした。このページを読んで下さっている方々は日本中にたくさんいらっしゃいますが、それぞれに例年より早い冬の到来を感じられたのではないでようか。立冬まではまだ一週間以上ありますし、私の記憶では東北で10月中に山間部以外の都市部で雪を見た事がありません。また、雪の知らせがある一方、台風も接近しているので、特に奄美大島の方々は大変な状況だと思います。心よりご無事を祈っています。
今日の山響は、青森市から津軽半島を20キロほど北に移動した場所にある蓬田村(よもぎだむら)の小学校で公演でした。危惧された演奏環境も、新しい体育館は充分に暖房が行き届いていて、とても快適に演奏できました。その後、青森市〜みちのく道路の経路で三沢市に移動してきて、今日はホテルの部屋でゆっくりしています。以前はどんなホテルでも構いませんでしたが、年間多くのツアーを経験するうち、しだいにホテルのクオリティに気を遣うようになりました。部屋の雰囲気や清潔さはもちろんですが、とりわけベッドの質に拘っています。今、一番気に入っているのがアメリカ製の「シモンズ」というメーカーのベッドで、とにかく良く眠れます!まずこのベッドの有無がホテル選定の必須条件ですね・・・
三沢市といえばやはり米軍基地が連想されますが、私にとって印象に残る「三沢」は、今滞在しているホテルから歩いて数分の距離にある青森県立三沢高校です。1969年8月18日、第51回夏の甲子園大会決勝戦、松山商業と三沢高校は延長18回を戦い、0-0の引き分けで再試合となりました(古い話ですみません)三沢高校は日露ハーフのエース、太田幸司投手が大人気で、元祖甲子園アイドルでした。翌日の再試合は松山商業が勝利を収めましたが、当時小学生の野球小僧だった私は、食い入るようにテレビを見ていました。太田投手はその後ドラフト一位で当時の近鉄バッファローズに入団しますが、高校生の時点で肩の寿命を全うしてしまったのでしょう、成績は今一つでした。その後、巨人〜阪神と移籍し、1984年のシーズン終了とともに引退します。
当時三沢高校の活躍で一躍有名になった三沢市は、現在では米軍基地の街として日米安保の要となる場所の一つです。沖縄ほどではないのかも知れませんが、やはり街にはある種の緊張感が漂っています。明日の山響の公演が将来の三沢を支える子供たちへの希望の一つとなるよう、願わずにはいられません。
今週は東北電力のスポンサーによる音楽鑑賞教室のツアーで、24日が移動日で25日から大館市、鹿角市で公演し、今日は青森市に宿泊しています。ついこの間まで猛暑だったのに、今日は何と初雪です・・・ニュースでは北海道の雪模様が報じられていましたが、青森市でも初雪が観測されました。東北自動車道の碇ケ関付近では紅葉が美しく、かすかに見える雪と相まって繊細な景色でした。明日朝までにさらに寒くなるようで、移動と寒い体育館での演奏が心配です・・・
戻りました・・・一週間近く留守にしていましたが、京都と比べるとすっかり秋が深まったようですね。でも、少し寂しげなこの雰囲気はとても好きです。今日は一日休んで疲れを取る・・・のではなく、午後から某マスコミ本社でミーティング、夕方からは歯の治療のため歯科主治医のクリニックへ行きました。あとは洗濯や秋・冬の服を全然出していなかったので、衣替えの準備です・・・明日、明後日は先週同様に生徒のレッスンとリハーサルをして、日曜からまた移動、大館〜青森〜蓬田(よもぎだ)村、三沢と続くツアーです・・・来週の事を考えると今からバテそうなので、一週間飲めずに禁断症状が出ていたJack Daniel’sを味わって、寝る事にします。
今日の本番で今週のツアーが終りました。今回は初日が京都市内で、他は近隣か郊外の街での公演でした。地元の京都市交響楽団もおそらく訪れた事のない地域ではないでしょうか・・・でも、関西圏の子供たちはとても反応が良く、笑顔いっぱいで演奏を聴いてくれます。
昨日は京都駅近くのビアホールで(山形にもビアホール欲しいです!)山響、群響、広響、京響、大阪フィル、名古屋フィルの合計15名の金管奏者(弦楽器奏者も一名)が集まっての大パーティーでした。大阪のヤマハアトリエから川崎憲三さん(世界的な技術者です)も駆けつけてくれて、とても楽しい会でした。それぞれ多忙なスケジュールに追われる毎日で、オケ同士の交流はなかなか叶わないのですが、今週は近畿地方でこれだけのオーケストラが仕事をしていたという大変珍しいタイミングで交流が実現しました。みんな良い笑顔ですね!
Hiroshi Sato Offizielle Website