今日、7月1日は山形市の120回目の市制記念日です。山形市は明治22年(1889年)に全国のおよそ30の町とともに、日本で初めて制定された「市」として誕生しました。その後、明治〜大正〜昭和〜平成と4つの時代を経て、蔵王や月山などの山々を始めする大自然に囲まれ、四季の移り変わりがとても美しい街として知られています。今日は山形市民会館で記念式典が開催され、私が10年前から携わり、現在も常任指揮者を務める山形市役所ウィンドアンサンブル(いわゆる、吹奏楽団のこと)が演奏で参加しました。このアンサンブルは、かつては山形市の直轄として、市の行事や施設などでの演奏、また吹奏楽コンクールへの参加など、さまざまな活動を展開してきました。現在は諸般の事情から、規模を縮小しての活動を続けていますが、自治体の行事で職員による自前の楽団が演奏する事は、全国的にも極めて希有です。山形は音楽科のある県立高校、教育学部を擁する大学、短大、歴史の長いアマオケ、そして私たちの山響など、小さな都市にもかかわらずたくさんの文化施設があり、さまざまな団体が活動しています。きっと、この大自然に育まれた感性豊かな県民性が、芸術を愛する心へと繋がっていったのでしょう。「山形市民の歌」を会場に向かって指揮していたとき、会場に集う市民の皆さんの表情を見ながらそんなことを感じていました。これからも市の発展とともに、ますます文化の薫り高い街になるよう、一市民として願わずにはいられません。