9月も明日で終わり、美しい10月がやってきます。私は一年の中でも10月が最も好きで、紅葉やさまざまに実る季節の花と果実、そして寂しげな空気感がとても好きです。車から紅葉を見るのも良いですが、夕暮れのころ、肌寒く漂う風と共に赤く染まる空を見ると不思議と心が落ち着きます。なぜそうなのかは自分でもよく分かりませんが、この雰囲気は好きですね・・・。
10月は私たち音楽家にとっては多忙かつ充実した季節です。大小さまざまな演奏会やツアーを美しい季節のなかで過せる事は、毎年の楽しみです。明日からはモーツァルト定期のリハーサルが始まり、10月3日(テルサ)4日(秋田・アトリオン音楽ホール)と本番です。今回は晩年の名曲である交響曲第40番と、山響きっての若手奏者であるオーボエの佐藤麻咲さんをソリストに、オーボエ協奏曲も演奏されます。私の出番は1曲目の交響曲第7番のみで、演奏時間も短いので出番終了後はゆっくり山響の演奏を楽しむ予定です。まさに秋の夕方をゆっくり過す理想的な展開ですね・・。
この写真は、昨年10月末の文化庁公演中に訪れた会津若松の鶴ヶ城の城壁です。きれいな紅葉ですね・・。