この時期、ここで過すのは何年ぶりか思い出せないほどです・・・夏や冬には帰って来た事はありますが・・・北海道北部の9月は夜になるととても寒く、今は10度ほどしかありません。今日はゆっくりと過し、久しぶりにゆかりのある人たちとの時間を持つ事もできました。夕方には留萌市に住む弟も帰ってきて、親子4人で楽しく食事をし、一瞬時間が戻ったような感覚がありました。また、3年前に早世してしまったこの地での最も大切な親友と静かに向き合う事もでき、穏やかな気持ちを取り戻す事もできました。
写真は父親の実家裏に拡がる畑で、大地の実りが豊かに拡がります。明日から新たな気持ちで音楽に戻れそうですね。
函館から約500キロを昼食、休憩込みで約6時間弱で走り、名寄市風連の実家に着きました。車で北上するにつれて目に映る風景と感じる風は、遠い記憶の中に眠るさまざまな感情を少しずつ思い起こしてくれます。特に旭川から北の光景は、ここが自分の原点である事を強く感じます。かつて自分が生まれ、暮らした頃よりも黄昏を感じさせるようになったふるさとは、変わらず静かで、少しだけ寂しく見えましたが、乾いた空気と穏やかな光は自分をやさしく包んでくれているようでした。
明日は久しぶりの休日なので、もう少しこの町の風との対話を楽しみたいと思います。
ツアーの1週目の本番が無事に終わり、現在は津軽海峡を函館に向かってフェリーで移動中です(ネットが使えるようになったんですね)昨日は八戸屋台村で美味しいお店を見つけ、青森の地酒も美味しくいただきました(飲みすぎ・・ました)「和風餃子屋台・十八番」というこのお店は、オリジナルの餃子に手作りの料理、それに青森のお酒をたくさんそろえたとても良いお店です。若く可愛らしい、しっかりした店長の「加奈」さんは明るい雰囲気で、カウンターに座るお客さんとの会話も弾みます。最近、山形でも屋台村がオープンしましたが、八戸屋台村はお店の数、種類とも大変多く、このエリアが八戸の皆さんにしっかりと浸透している感じがします。山響のメンバーも他のお店で見かけましたが、とても楽しんでいる様子でした。皆さん、八戸にお越しの際はぜひ、「和風餃子屋台・十八番」をお勧めします!
あと1時間ほどで函館に到着です。今夜は函館に泊まり、明日は名寄市の実家まで約500キロを一気にドライブです!
昨日は弘前市での本番を終え、青森市を経由して夕方に八戸市に到着しました。青森市北部の広々とした田園風景は、私の生まれ故郷である北海道と良く似ていて、緩やかに拡がる丘とゆっくりと草を食む牛たちの姿が、時の流れをゆっくりと感じさせています。
弘前市からおよそ130キロほどのドライブを経て着いた八戸市は、太平洋を見渡す大きな街です。山響はこれまでにも数回訪れていますが、潮の匂いと豊富な魚介類、そして青森の地酒は毎回の楽しみです。文化庁「本物の舞台芸術体験事業」では北海道から京都府まで巡回しましたが、訪れた街ごとの豊かな特色は、やはり日本の美しさを感じられずにはいられません。
今日の公演も、生徒達や先生、父兄の皆さんと会場が一体となった良い演奏会だったと思います。先日、ワークショップを共に過した子供たちも、オーケストラのサウンドの迫力を心から楽しんでくれていたようです。明日もどんな演奏会になるか楽しみですね!
初日の本番は、弘前市から車で約20分ほどの黒石市内の小学校でした。先日、ワークショップで訪れた際にも、リンゴの木々が生い茂るとてもきれいな風景が印象に残りました。学校は小規模ですが生徒の反応は大変良く、こんなに喜んでくれるとこちらも嬉しくなります。プログラムは序曲、弦楽合奏、日本の曲、歌(生徒と共演)交響曲と一通りの音楽が網羅されていて、クラシックに馴染みがない人でも親しみやすさを感じていただけると思います。
本番後はホテルに戻り、駅ビル内のリラクゼーションサロンに行き、体を解してもらいました。ツアー先ではボディケアも大切なので、上手なサロンを探すのは私にとって重要です。今日は良い方に巡り合う事ができ、ラッキーでした。
そしてこれから心のケアに行ってきます・・・お分かりですよね、ビールと美味しい海鮮料理・・・・(^_^)
The Tourというのは、ここでは文化庁が行う事業「本物の舞台芸術体験事業」のオーケストラ公演を示しています。この事業は毎年度音楽、演劇、映画などの舞台芸術を子供たちに体験させて心豊かな教育を行うことを目的として、長年行われているものです。山響でも独自に音楽鑑賞教室を楽団の創立以来行っていますが、この「本物〜」は、国が行う音楽鑑賞教室です。この時期は日本の多くのオーケストラが全国を巡回して(いわば、アウェー公演ですね)学校公演を行います。先日のワークショップもこの事業の一環で、事前に本公演に対する理解を深めるために必ず行われており、高い成果を挙げています。
今年度の山響は明日から1週間青森県、来週は北海道に宮城県と、2週間に渡って10回の公演を行います。今日は移動日で、日常は必ず単独行動をとる私も(群れる事、団体行動は性に合いません)この事業だけは同僚3人とともに車で移動します。今日は東北自動車道で残念な事故がありましたが、私たちは山形を出発した時間が遅かったのでその影響を受ける事なく無事に弘前市に到着しました。この先2週間は山響での演奏以外、仕事はないので日常とは異なる時間の使い方ができる事に期待しています。また、特に来週は実家から仕事に行く(!)という希有な状況もあり、今から楽しみです。ブログも最近は多忙で更新が滞りがちでしたが、たくさん書き込めるかなと思っています!
9月・・・肌に感じる風はすでに10月のようです・・1993年も冷夏による不作で、米の輸入が行われました。タイ米をはじめとするアジア系の米の調理に
工夫をこらした事を思い出す人も多い事でしょう。そしてこの年、自民党が本格政権として立ち上げた宮沢内閣が衆議院で不信任され、総選挙の結果、非自民連立政権が発足、細川護煕氏が首相に就任し、「55年体制」(1955年の自由党と民主党の保守合同で、自由民主党が発足、以降1993年まで与党であり続けた)が崩壊しました。そして再び冷夏の今年、圧倒的多数で民主党が勝利し、自民党は再び下野しようとしています。
このような話題は、ブログとして相応しいかどうか分かりませんが、日本があらたな転換点をむかえているのは明らかで、向こう10年、20年の将来に向けた展望を(文化面でも、ぜひ!)しっかりもって欲しいと思います。当選された皆さん、がんばって下さい!!
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