The 200 anniversary Ⅰ

初日が終わりました。1席も空席の無い会場から伝わる熱い期待・・・そして4人のマエストロとオーケストラが奏でた響きは深い感動を呼びました。
黒岩氏のまさに入魂のワーグナー・・最終部の金管はオルガンのような響きを出し、私の後列のトロンボーン、チューバのサウンドは神々しさにあふれたもので、これこそワーグナーの響きでした。工藤氏の精緻で透明な音楽創りも、佐藤敏直氏の作品を再創造したかのようでした。そして村川氏のシベリウス・・・山響が奏でた最も美しい響きではなかったでしょうか。彼は演奏後のインタビューで「皆さんにありがとうと言いたかった」と聴衆に語りかけましたが、私たち楽員も「ありがとう」の気持ちを込めて演奏していました。最後は飯森氏がストラビンスキーを鮮やかに決め、素晴らしい演奏会を見事に締めくくりました。明日の2日目もさらに素晴らしい響きがテルサホールに響きわたる事でしょう!