新しい月です。今日も山形市は暑く、35度を超えたのではと思います。
さて、今日から第207回定期のリハーサルが始まりました。今回はベートーヴェン、ブラームスの名曲を山響名誉指揮者の黒岩英臣先生が熱く創り上げます。私は個人的に黒岩先生をとても尊敬していて、今回の演奏会を楽しみにしていました。先生とはもう20年以上のお付き合いになるでしょうか・・・いつも誠実で全身で音楽を表現される姿は、楽員はもちろん多くの聴衆から大変愛されています。
先生のリハーサルは大変リラックスした雰囲気で始まり、今日もご自身の最近の失敗談を話されてオーケストラが爆笑するという、和やかな空気の中で音楽が始まりました。ブラームスの「運命の女神の歌」とベートーヴェンのカンタータ(珍しい!)「静かな海と楽しい航海」は、黒岩先生が得意とする宗教曲で、心からの共感を持って指揮をしているのがよく分かります。今日はオーケストラのみのリハーサルでしたが、明日からは合唱も加わるのでどのような響きになるのかとても楽しみです。また、ベートーヴェンの交響曲第三番「英雄」では、本番のような身振りでオーケストラから充実した響きを引き出します。モーツァルト定期などで行われているピリオド奏法によるアプローチとは異なりますが、伝統的なスタイルでの演奏にもやはり魅力があります。きっと本番では濃密なドイツ音楽の神髄が表現される事でしょう。皆さん、ぜひご来場下さい!