Wagner

「さまよえるオランダ人」のリハーサル風景です。オーケストラはピットではなくステージ上なので、ソリストと合唱団が乗るひな壇を通常より高くし声が良く通るようにしてあります。一番上に乗ってみましたが、とにかく高くて恐いです…

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Sahato

23日、25日に開催される山響第224回定期演奏会のリハーサルが始まりました。今日は河北町の「サハトべに花」というコンサートホールでオーケストラのみリハーサルです。演目はワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」で、ワーグナーのオペラとしては珍しく演奏会形式で上演されます。ツアーが続いて疲れが残っていますが、みんな頑張って演奏しています…明日からはテルサで舞台セットも組み、ソリストも入ってのリハーサルになります。山響ではあまり取り上げていなかったワーグナーが、どのような世界になるのか楽しみです。

Lesson

久しぶりにゆっくり起きて、午後からはツアーのために間隔が空いてしまったレッスンを自宅でしています。講師を務める北高音楽科では、学期ごとのレッスン回数が定められていて、私たちのようなオーケストラに席を置いているプレイヤーはどうしても授業時間にレッスンをすることができなく、放課後や土日を使っての補講になりがちです。今日も自宅での補講ですが、授業の補講なので当然レッスン料をもらう訳にはいきません。ボランティアのようなものですが、生徒に対する責任がありますから、自分の時間を使ってでもレッスンをするようにしています。今日は北高生2人と高校生1人で、一緒に基本練習をしたりして、こっちもリフレッシュです!

Das Auto

山形に戻って冷たい風が身にしみます・・・北海道では初雪もあったようですが、私が子供の頃は11月3日の文化の日には雪が降っていて、その日にスパイクタイヤ(知らない人も多くなりました)に履き替えるというのが普通でした。また、家には石炭庫があり、冬を越すために大量の石炭を配達してもらうのもこの頃でした。1960年代に私の父親が所有していた車は、マツダのB360という軽自動車で、大衆車でしたがこれに乗せてもらうのが週末の大きな楽しみでした。形は今で言うハッチバック型で、私が変わらずGolfに乗っているのは、この時代の体験がベースなのかも知れません。当時、自動車のメカニズムは本当にアナログで、バッテリーが上がってしまった時にはクランクを手動で回す事ができたり(押しがけみたいなもんですが、わかりませんよね)オーディオはラジオが主流で、1970年以降普及したカセットテープを聴ける車は一部の高級車のみでした。その後、家の車は軽自動車からリッターカー、そして中型のセダンへと変わって行きましたが、軽自動車だった頃良く覚えているのは、翌朝の気温がマイナス20以下になることが予想された場合、父親は夕方帰宅すると車からバッテリーを外して家の中に持ってきていたことで、これも今ではあり得ないですよね。当時は今よりバッテリーの質が良くなく、北海道の厳しい冬では毎日あちこちでブースターケーブルで他の車から電気を分けてもらう事がありました。

1983年、仕事をするようになって初めて買った車はVW Golf 1でした(クラシックビートルが欲しかったのですが)この頃はまだ60扁平のタイヤが認可されたばかりだったり、ドアミラーは輸入車のみに認可されていて、国産車は全部フェンダーミラーでした(Golf 1 の頃、一時フェンダーミラー仕様のモデルがありましたが、激烈なカッコ悪さでした)その後、日本はバブル時代に入り、BMWの3シリーズが「六本木カローラ」とか言われたりするようになります。国産車ではトヨタの「ソアラ」や「マーク2」「チェイサー」「クレスタ」が爆発的に売れてゆきます(ほとんどがホワイトです)今では「エコ」でなければ売れないような時代で、若者の車離れも進んでしまいましたが、私は30年近くVWに乗り続けてきました。メルセデスやBMWとは少し違う「真面目、媚びない、出しゃばらない」でも、芯がしっかりしているシンプルな哲学は大きな安心感につながります。先週のツアーから戻ったとき、昨年4月に購入したGolf 6 の走行距離が60000キロになりました。忙しく仕事に追われる毎日ですが、運転席のシートに座り、エンジンの音を聴いていると不思議なくらい心が落ち着きます。これからも安全にできるだけ速くしかもスムーズに走りたいですね。

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on tour “Asahi” & The Final

今年度分の文化庁ツアーも今日で最終日です。毎年2月か3月に追加公演がありますが、現時点では明確ではないので一応今日まで、ということですね。そして、今日は私の山響生活の中でスクールコンサートは最後になります。来週から8月のオーディションで合格した松岡さんが出演し(試用期間は12月1日から)トランペット2本の編成の曲は主に彼が担当することになり、私の出番は3月末に向けて少なくなってゆき、スクールコンサートは年度末まで数回の予定なので、そこでは私は演奏しません。大学時代の1979年、初めてエキストラとしてプロオーケストラで仕事をしたのが山響で、酒田市民会館での1週間にわたるスクールコンサートでした。その後1984年に入団して以来28年間、スクールコンサートは約3500ステージ以上演奏してきました。いろいろなことが思い出されますが、普段と変わらない気持ちで演奏を終える事ができました。後悔はないのか、とか聞かれたこともありましたが、3500回以上も演奏してきたのだから充分な達成感があり、正直もう良いよ・・・っていう感じですね。60歳までのエネルギーをもう使い終わってしまったのかも知れません。コンサート終了後は花束をもらい、管セクションを中心に記念写真を撮っていただき、みんなから労いの言葉をいただきとても嬉しかったです。でも寂しいとかではなく、さわやかな開放感かありました。本当の卒業まではまだ時間がありますが、とりあえずは一区切りですね。山響の皆さんを始め多くの方々に感謝です。

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on tour “Ichihara”

昨日の南房総と比べて、千葉市から26キロほどにある市原市での公演です。この公演では珍しい2校合同のコンサートで、会場も学校ではなく公民館でした。こういうスタイルでできるのであれば、ホールを借り上げて合同でコンサートを行うことも理論上可能と思いますが、どうなんでしょうね・・・

公演後は千葉に戻り、村川先生の時代に客演首席コントラバス奏者としてたびたび山響に出演された相葉武久さん(元・東京都交響楽団首席コントラバス奏者)と久々の飲み会でした。相葉さんのレッスンを長く受けていた山響ヴァイオリンの今井東子さん、首席コンサートマスターの犬伏亜里さんと4人で昔話やオーケストラの将来など、楽しく話して過ごし、元気が出てきました。明日はツアー最終日で銚子市に近い旭市です。昨年の東日本大震災では津波による大きな被害が出た場所で、生徒達の様子が気になります・・・

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on tour “Minami-Bousou”

文化庁スクールコンサート(正式名称を書くのが面倒くさくなってきました)の11月分は千葉県・・・南房総市、市原市、旭市です。今日は南房総市でしたが、千葉市からおよそ100キロ近くあり、山形から鶴岡に行くような感覚でしょうか。やたら遠く感じました。このツアーは文化庁が定めた規定の旅費をもらって公共交通機関で移動するのですが、私は移動だけで1日潰れてしまうようなスケジュールで毎日過ごしているわけではないので、移動できる時間には電車はもうありません。今回も公式なスケジュールからは「脱獄」して自腹で移動です。以前は旅費の用途には制約がなく、さまざまな使い方ができたのですが、さすがに最近は節約モードでそうも行きません・・・と、これを書いていたら野田さんが爆弾発言! 衆議院が解散です! いきなり政局です!!でも、野田さんと安倍さんだけでキメてしまったように見えますが、これは「公開談合」ではないでしょうか??

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Great days

FM収録のための台本書きは、案の定26時過ぎまでかかりました(いつもです)収録はほとんど朝9時からなので、当日前夜の睡眠は5時間あるかないか・・・あさイチではなかなか良い声が出ませんが、ぬるま湯で何回もうがいしたり、収録中も温かい飲み物を飲みながらと、これでも結構苦労しています。相方の大屋さんはさすがプロフェッショナルのアナウンサーで、「あ〜・・・今日も朝は声がでなあ〜い」とか言っても本番は見事にキメてくれます。今日の収録は18日に放送される分で、23日からの山響定期がテーマです。いつもよりトークが長いですが、面白い話もあるのでぜひ聴いて下さい。

収録後は私用を済ませ、16時から事務局に出て、明日からの留守中の仕事がスムーズに行くようにみんなと確認し、その間も来客の対応に追われ、18時30分にようやく帰宅し明日からの荷造りをして19時30分から山形市民会館で12月が本番の市民合同音楽祭で演奏する山形市民合同バンドのリハーサルを21時30分まで指揮し、ようやく千葉に向けて出発です・・・ナビに表示された到着予定は2時30分・・・またまた26時超えです。

Monday

いわきから帰って朝起きたら、体のあちこちが凝り固まったり痛かったりで、疲労がまたもや蓄積してきたようです。今日は事務局をお休みしようと思ったけど、10時から大切な会議があるので歩いて出勤です・・・午後からはツアー中にできなかった生徒のレッスンをして事務局に戻り、夕方からは山形市役所でウィンドアンサンブルのリハーサルを指揮しました。毎年このアンサンブルが行っている山形市内の保育園、幼稚園児のためのスクールコンサートが来週なので、練習にも気合いが入ります。「ヘビーローテーション」や「レディー・ゴー・バスターズ」では保育園の先生方がAKBばりにダンスを披露してくれて、それを見るのも楽しみの1つですね・・・リハーサル終了後は明日のFM山形での収録のために台本書きと選曲で、仕事終わりは26時頃でしょうか・・・

Alios

茂木大輔さんの指揮によるコンサートが素晴らしい演奏で終了しました。彼の指揮は初めてでしたがとても演奏しやすく、オーケストラから暖かな響きを引き出してくれました。ベートーヴェンの5番、6番を1度に演奏することは初めてで、山響もよくがんばったと思います。1階席と2階席が埋まっていたホールも、聴衆がいても音響は変わらず、とても演奏しやすいホールでした。ぜひまたここで違ったレパートリーを演奏したいと思いましたし、茂木さんのレクチャーコンサートをぜひ山形でも企画したいと思いながら帰路につきました。