いわき市へ到着しました。阿武隈高原の紅葉は終わりに近いようですが、とても色鮮やかで美しく、心が落ち着きます。コンサートホールのアリオスはおよそ1800人を収容する音響の素晴らしいホールで、市内中心部にありながら敷地も広く、使い勝手も大変に良いホールです。福島県には福島市音楽堂や郡山文化センター、会津風雅堂など素晴らしいホールがいくつもあり(先日の三春町も)羨ましい限りです…山形県も計画が凍結された新文化施設の建設を何とか再開してほしいと多くの関係者が思っている事でしょう。山形県民会館も老朽化しているので、いずれは代替の施設が必要になるでしょう。山形県の決断に期待したいです…
月別アーカイブ: 2012年11月
Beethoven
福島県へのプチツアーを終え、リハーサルです。今回はNHK交響楽団の首席オーボエ奏者で、近年は指揮活動も幅広く行っている茂木大輔さんを客演指揮に迎え、ベートーヴェンの5番と6番を解説付きで演奏するという珍しいコンサートです。この2曲を一度に演奏する機会はほとんどありませんが、どちらもベートーヴェンの本質を良く表している名曲中の名曲です。茂木さんの指揮には無駄な動きがなく、オーケストラからとても流暢な響きを引き出しています。明日からは本番会場のいわき市アリオスへ移動してのリハーサルですが(またまた福島です)とても響きの良いホールなので演奏するのが楽しみです!
Miharu
Kawamata
今日と明日は、東北電力主催のスクールコンサートで、福島県川俣町と三春町を回るプチツアーです。東北電力は20年以上前から営業エリアでの文化活動を展開していて、スクールコンサートや「名曲の夕べ」と題したコンサートを東北6県と新潟県(新潟県は東北電力のエリアです)で継続してきました。昨年の震災以降は回数こそ減りましたが、被災地を始めとする慰問や支援活動を粘り強く続けていて、全国的に電力会社へのさまざまな意見がある中、積極的な社会活動を行っていることは高く評価できると思っています。今日もたくさんの子供達が心から音楽を楽しんでくれたようですが、その笑顔がいつまでも失われないように、私たちも音楽で支援を続けてゆければ、と考えながら演奏していました。
office
午前中にスタッフ会議、午後からも企画のミーティングなど、今日は事務局モードです。その間、新事務局内と県民会館のまだ知らないエリアを探索したりもしました。地下には講堂がありますが、倉庫や機材の部屋など、これまで見たことがなかった箇所もたくさんあり、不思議な感じがしました・・・山形県民会館も開場してから50年ほどになり、老朽化も進んでいて、地下の倉庫エリアはカビ臭も漂っています。数年前にアスベスト除去と耐震補強を行って、音響も僅かながら改善されましたが、「ビフォー・アフター」のような思い切った改修ができればもっと良かったですね。でも、伝統あるホールですから、寿命を迎える日まで大切に使っていきたいと、地下に漂う臭いを嗅ぎながら思いました。
Monday
昨日のガラコンサートを終え、今日は休日・・・といきたいところですが、午後から山形テルサで東海大学山形高等学校のスクールコンサートです。テルサホールでスクールコンサートを開催するのは大変珍しく、テルサが開場して10年になりますが、ほんの数回だったと思います。ウイークデー日中はどのホールも稼働していないことの方が多いので、こういったスクールコンサートなどを音響の良いホールで開催するのも良いと思います。学校の体育館も臨場感があって良いですが、ホールの雰囲気の中でコンサートを聴くのは、テーブルマナーの講習みたいな面もあり、できるだけ本物に接することで感性を磨くことが大切だと思います。学校では授業時間に生徒を校外に出すことについて、賛否両面の意見がありますが、ホールで鑑賞する機会が少しずつでも増えると良いですよね。
gala concert
天童市民文化会館のオペラ・ガラ・コンサートが華やいだ雰囲気の中、盛大に開催されました。「ガラ」というのは「祝祭」という意味で、コンサートの場合はお祭り的な企画の場合によく使われる名称です。今回は天童に縁のあるソリストや、地域の合唱団と児童合唱も出演し、アリアやアンサンブル、合唱と幅広いレパートリーで満員の観衆を魅了しました。こういったコンサートは地域の実行委員会が核になってプロデュースされることが多く、今回も天童市のバックアップのもとで音楽関係者の献身的な努力で準備されました。演奏も素晴らしいもので、オペラの全幕公演が難しい中で、プロオケとプロ歌手、アマチュアとがうまく力を合わせたガラコンサートは、山形ならではの暖かさに包まれていたと思います。これからも県内各地でこういったコンサートが続いてゆくと、山響の定期演奏会とはまた違った音楽の楽しみ方が増えてゆくでしょう。
Victory
今年度の日本シリーズが終わり、野球の季節も来年までお休みになります・・・大好きなジャイアンツが3年ぶり22回目の日本一に輝き、長年のファンとしてとても嬉しく思います。以前にも書きましたが、私は小さい頃から野球が大好きで、暗くなってもボールを追いかけていたような野球少年でした。(ピアノも習っていましたが)テレビでプロ野球を観るのも大好きで、1965年から1973年までのジャイアンツのいわゆる「V9」も始めから知っています。あの頃は王、長島を中心として小技がきくバイプレイヤーが周りを固め、サインプレーやトレーニング方なども近代化され、今に通じる野球の基本をジャイアンツが創ったと言われました・・・でも、投手の使い方は今では考えられないほどで、例えば1972年の日本シリーズではジャイアンツは5試合で(4勝1敗)堀内恒夫、髙橋一三、倉田 誠の3人しか投げていません。まるで高校野球です。いまでは先発、中継ぎ、クローズと仕事が分かれていますが、当時はエースが連投するのが当たり前だったんですね・・・今日、22度目の日本一を達成したジャイアンツの原 辰徳監督は、今年54歳ですから私の1つ年上ですね。原監督が東海大相模高校の時代からずっとファンでした。ジャイアンツの歴史の中で、日本シリーズを制した監督は、川上哲治(1961、63、65〜73、11回)水原 茂(1951〜53、55 4回)原 辰徳(2002、2009、2012、3回)となり、今年の優勝で原監督は師匠である藤田元司(1981、89、2回)と長嶋茂雄(1994年、2000年、2回)を上回る記録を作った事になります。ちなみに、川上哲治監督は1974年にリーグ優勝を逃し、監督を勇退しましたが、このときの年齢が今の原監督と同じ54歳です。V9全盛時代でも50歳になった頃だったんですね・・・当時、川上監督はおじいさんのように見えましたが・・・
昔に比べて少子化やサッカーなど他のスポーツに押されて、野球や相撲など、伝統的なスポーツの将来を案じる事も多くなりました。しかし、野球は高校野球や大学野球など、戦前から親しまれてきたスポーツで、まだまだ進化し、ファンも増やすことができると思います。それには地域との連携をより深めることや(日本ハムやソフトバンク、阪神や広島では成功しています)親会社の利害ばかりがクローズアップされる現状を変えてゆかなければなりませんね。でも、期待しています。これからもプロ野球が発展し続けることを・・・
Tendo
今日からは天童市民文化会館でリハーサルです。4日に開催されるオペラガラコンサートのためのリハーサルで、ヴェルディやドニゼッティをはじめ日本のレパートリーまで幅広い演目です。出演者はオーディションで選ばれた方々で、指導的地位にあるヴェテランから若手まで、ヴァラエティに富んだソリストが揃っているほか、合唱団も今回のために特別に編成されたものです。オペラ専用の劇場では「オーケストラピット」と呼ばれるエリアに入って演奏しますが、今回や演奏会形式のオペラではステージに並ぶので声楽と合唱とのバランスに気を遣います。でも、歌との共演はいつも楽しく、創造力をかき立てられる雰囲気があります。明日の歌合わせが楽しみですね。