今年度分の文化庁ツアーも今日で最終日です。毎年2月か3月に追加公演がありますが、現時点では明確ではないので一応今日まで、ということですね。そして、今日は私の山響生活の中でスクールコンサートは最後になります。来週から8月のオーディションで合格した松岡さんが出演し(試用期間は12月1日から)トランペット2本の編成の曲は主に彼が担当することになり、私の出番は3月末に向けて少なくなってゆき、スクールコンサートは年度末まで数回の予定なので、そこでは私は演奏しません。大学時代の1979年、初めてエキストラとしてプロオーケストラで仕事をしたのが山響で、酒田市民会館での1週間にわたるスクールコンサートでした。その後1984年に入団して以来28年間、スクールコンサートは約3500ステージ以上演奏してきました。いろいろなことが思い出されますが、普段と変わらない気持ちで演奏を終える事ができました。後悔はないのか、とか聞かれたこともありましたが、3500回以上も演奏してきたのだから充分な達成感があり、正直もう良いよ・・・っていう感じですね。60歳までのエネルギーをもう使い終わってしまったのかも知れません。コンサート終了後は花束をもらい、管セクションを中心に記念写真を撮っていただき、みんなから労いの言葉をいただきとても嬉しかったです。でも寂しいとかではなく、さわやかな開放感かありました。本当の卒業まではまだ時間がありますが、とりあえずは一区切りですね。山響の皆さんを始め多くの方々に感謝です。
長い間、本当にお疲れさまでした。そして子ども達のために、ありがとうございました。
Satohさんはスクールコンサートで、演奏だけでなくワークショップもなさるなど、多方面のお仕事を通して子ども達とふれ合ってくださり、本物の音楽の素晴らしさを伝えるためにご尽力くださったことを、このEssayのアーカイブでも読ませていただきました。
昨年からは東日本大震災の被災地での演奏も多く、さまざまな思いを胸に演奏されてきたことと思います。
これからは、違った立場でスクールコンサートを見守り、さらに発展させていただけるものと期待しています。
残りの日々のSatohさんの演奏も、大切に聴いていきたいと思っています。