Niigata

今日は新潟市の新潟市民芸術文化会館「りゅうとぴあ」でリハーサルです。このホールで山響が演奏するのは初めてで、ワインヤード式の客席は、1986年にサントリーホールが開場してから日本でも有名になりました。ワインヤード式のホールは、必ずしも演奏しやすいとは限らないのですが、ここは良く響くし、残響も長いけど音が残りすぎて他の楽器の音が聞き取りにくいということもありませんでした。この形状のホールは日本でもかなり増えましたが、客席の白いブロックはベルリンのフィルハーモニーホールを連想させます。

楽器の写真は、下からモーツァルトで使うナチュラルトランペット(E♭管)、通常使うトランペット(C管)、昨日紹介したヤマハの新型ロータリートランペット(C管)です。ナチュラルはひと巻きしただけで、ピストンや迂回管はありません。唇と息のコントロールで音を変えます。ナチュラルについては後日詳しく紹介しますが、一晩の演奏会でナチュラルとモダン楽器を吹き分けるのは世界的にも稀です。(通常の楽器とロータリーを吹き分ける事は良くあります)また、今回はホルン、トロンボーン、フルート(木製)ティンパニもオリジナル楽器を使います。ちなみに、これらの楽器のことを「古楽器」と呼ぶことがありますが、正しい呼び方ではありません。「古楽器」というと、大昔の楽器を今も使っているかのような誤解を招くことがあります。私もたくさんの方からそのような質問を受けました。私たちが使うのはあくまで古典楽器のレプリカ、コピー(つまり、現在作られた新品)です。これらは業界一般に「オリジナル楽器」または「時代楽器」と呼びます。明日の本番では18世紀と現代の音色の違いを楽しんでいただけると思います。ロビーでの「ウェルカムコンサート」は15時30分から、また、開演10分前のプレコンサートトークでも金管が出演します。お楽しみに!

次の写真は、リハーサル中にこっそり撮ったもので、私の席から指揮者はこのように見えます。おまけ♪(^-^ )

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