The 10th anniversary

今週は山響の本拠ホールの一つである「山形テルサ」が開場10周年を迎え、明日から2日連続で記念公演です。かつて、私たちは定期公演のほとんどを山形市民会館で開催していて、良いとは言えない音響に苦労しながら将来の新ホール建設を夢見ていたものです。1962年に開場し、今日では老朽化した山形県民会館に替わる新文化施設は当初、1999年に開館する予定でしたが、様々な事情により計画が延期され、遂には凍結されてしまいました。この新文化施設の大ホールは2000席ほどの規模を持ち、2000年に開場した山形テルサと並んで山形駅の西側再開発のシンボル的な存在となる予定でした・・・

山形テルサは800席ほどのホールですが、音質はクリアで残響も多すぎず、現在の山響にとって好ましい環境であると言えるでしょう(個人的な観点かも知れませんが)もう少し・・・そう、1200席ほどであればなお良いとは思いますが・・・

山響のサウンドは、飯森監督が着任した影響がもちろん大きいですが、このホールで演奏するようになってから明らかに変わったと思います。以前は残響の乏しいホールで響きを作るためにいろいろ工夫をしてきましたが、テルサではホールが楽器のように共鳴するのでより自然な奏法で音楽を創る事ができるようになりました。それにしても10周年とは早いものです。この次の10年間、山響と山形はどのように変わってゆくのでしょうか・・・

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