MUJ Orchestra conference

昨日は19時30過ぎに名古屋市内に到着し、MUJオーケストラ協議会の会議に遅刻しましたが、議長として現在日本のオーケストラ内で起きている問題についてシリアスな議論を行いました。オーケストラの歴史が長い欧米では、オーケストラの運営方法を始めとするスタンダードなあり方が確立していますが、日本では経営者のオーケストラ文化に対する認識が十分でない事がしばしば見受けられるために、一部のオーケストラでは深刻な問題が起きています。そもそも文化というものは短期間で創られるようなものではなく、長い間の時を経て熟成され、広く認識されるものと思います。一部にみられる安易な自己の利害や都合に基づく一方的な経営は、音楽の本質と大きくかけ離れるもので、そのような発想による施策は決して文化とオーケストラの発展には繋がらないでしょう。また、私たち音楽家も社会の一員として長期的な視野で文化とオーケストラの将来をより真剣に考えなければならない時期にきていると思います。