遂に達成です!今日10時3分、名古屋からの帰路途中、中央道土岐IC付近でした。7年間で30万キロですから、年間平均4万キロ以上です・・・1日の最高走行距離は900キロ、年間では5万キロの年が一度だけありました。山響での仕事ももちろんですが、MUJの会議などでは昼間のスクールコンサートを終えてから東京へ日帰りが数え切れないくらいありました。もちろん翌日は朝から本番です。走った地域は北海道(釧路や実家の名寄)から兵庫県、京都府までの範囲で、もはや通常の個人ユーザーの使用というよりは営業車ですね・・・でも、サーヴィスマニュアル通りに整備をきちんと行なっていたので、故障は全く起きず、消耗品の交換のみでここまで走り続けられましたし、VW山形中央のスタッフも素晴らしい方々で、大変お世話になりました。カスタマイズはエンジントリートメント剤として知られている「マイクロロン」とビルシュタインのBTSキットを入れたくらいで、エンジンオイルも説明書通りに15,000キロごとの交換サイクルを最後まで保ち、補充することもありませんでした。また、いくつもの仕事を抱える中で、車の中で一人静かに過ごす事は大切な気分転換でもあり、私にとって車は「自由の象徴」だったと思います。VW Golfには 1st、2nd(2台)、3rd、4thと歴代のモデルを乗り継いできましたが、ドイツの精密機械らしい正確で効率のよいメカニズムと圧倒的な走行安定性は素晴らしいものでした。4thは明日新型の6thと交代し退役しますが、感謝の気持ちでいっぱいです。Danke schön. Ich danke dir herzlich!
月別アーカイブ: 2011年4月
Nagoya
今日は先月末に予定されていたMUJオーケストラ協議会の会議のため、名古屋まで来ています。東北新幹線はまだ全通していなく、飛行機も予約でいっぱいだったため、車で山形からドライブしてきました。山形〜国道113号経由で小国〜荒川胎内ICから日本海東北自動車道〜北陸道〜上信越道〜長野道〜中央道〜東名道と約650kmを走破し、約7時間半で到着しました。愛用のVW Golf 4は好調で、今日も快適な行程でした・・・累計距離は今日までで299945kmで、明日の帰路、名古屋から土岐にかかる頃で300000kmを達成します。実は、すでに2月に新しい車を契約し、3月中旬の納車予定だったのですが、震災で予定が全く変わり、今月にずれ込んでしまいました。300000kmの達成も当初は3月20日頃と見ていましたが、この状況では仕方がありませんね・・・車があるだけでもありがたいと思わなければなりません。今の車は明日記録達成の後、山形に戻り明後日に第一線を退役し新型と交代します。幸いに秋田の親友の息子さんがVW系のディーラーにメカニックとして就職されたので、退役後は彼に譲ることになっています。新人メカにとっては格好の車でしょう。2004年5月に購入して以来、私の相棒として北海道から兵庫県まで7年間で300000kmをトラブル無く走り続けたのは素晴らしいですね!明日は感謝の気持ちを込めてファイナルドライブを楽しもうと思います。
とここまで書いたら東北、関東地方に強い地震がきました。私の滞在している名古屋のホテルの部屋は8階ですが、ゆっくり大きく揺れています。福島県、茨城県の皆様、どうかご無事でいて下さい。
Aftershock
気がつけば4月も10日になってしまいました・・・地震から1ヶ月経ちました。7日には大きな余震があり、私は3月11日の本震を経験していないので、かなり驚きました。7日の地震が起こった時は地下のお店にいて、揺れというよりは轟音の方が凄かったです。せっかく復旧し始めた道路やライフラインは、また寸断され被災地はもちろん、山形に暮らしていても本当に精神的に疲れます。山響の公演も今年度はキャンセルが相次ぐ事が予想され、収支に深刻な影響が出る事も考えられますし、さらに仙台フィルでは公演会場が被災していて、主催公演ができない状況が続いています。私たちはプロのミュージシャンですから、ベストを尽くして良い音楽を提供するのが仕事ですが、この状況ではさすがに気持ちを前に向ける事が難しい時もあります・・・でも来週は新年度のオープニングコンサートで、ブルックナーの第6番を演奏します。全楽員の気持ちが一つになり、心からの演奏ができるよう準備を進めたいと思います。
Tokyo
昨日は震災後初めて上京しました。東北新幹線がまだ復旧していないため、車で(いつもですが)東北道を走りましたが、路肩が落ちていたりガードレールが曲がっていたり、段差もたくさんありました。そんな道を自衛隊、警察、救急車などを中心に全国各地のナンバーが走る光景は普段とは明らかに異なる雰囲気があります。心配していた燃料補給も震災前と変わりませんでしたが、高速のガソリンスタンドでもハイオクガソリンが163円と、山形では170円近いスタンドに比べ安かったのは、山形も被災地域の一つであるということなのでしょうか・・・・
ドライブする事およそ4時間で都内に入り、ヤマハ銀座店のアーティストサーヴィスで今月の定期で使用するヤマハ製のロータリートランペットYTR-948を受け取り、スタッフと震災の話をしているうちに東京都交響楽団のトランペット奏者である中山隆崇さんが現れ、久しぶりの再会に少しの間でしたが話ができました。その後、MUJ本部に移動し、東北の震災状況や先日のアムステルダムでのオーケストラ会議の報告などで過ごし、山形に戻りました。都内では桜の開花が少し遅れているのでしょうか、銀座から新宿までの間では国会議事堂近くと、国立劇場付近で開花していましたが、いつもより少ない感がありました。こんな時期だからこそ、きれいな桜を見て心が和む事も必要です。満開が待ち遠しいですね。
Self-restraint
今日は雪がチラついています。そういえば昨年4月は桜が開花する頃から再び雪に見舞われ、満開の桜に雪が覆いかぶされようになりました。最後に積雪を観測したのが4月17日で、これは最も遅い記録です。
今日の山形はガソリンスタンドの列もなく、従業員にも余裕があるようで、洗車やタイヤ交換など通常の業務も行なわれていて、先週の今ごろとは大違いです。しかし、仙台から買い出しにきているのでしょうか、県内資本のスーパーで、地元の食材を多く提供していて品不足も最小限で済んだ「ヤマザワ」には宮城ナンバーや仙台ナンバーの車をよく見ます。仙台市内では電気が復旧したものの、水道やガスはまだ不通の地域もあり、完全なライフラインの復旧はしばらく先のようです。
連日報じられる痛ましい状況や、予断を許さない原発の惨状を見ると、騒いで遊んでいる場合ではないのはもちろんですが、何でもかんでも「自粛」というのはいかがなものでしょうか。また、「自粛」(Self-restraint)というのは本来自らの意思で行われるべきものですが、今の状況はそうではなく、暗に自粛を「強要」しているようにしか見えません。日本人は組織への帰属や依存心が強く、「人と同じ」状態に自らを置く事で安心する傾向にあると言われますが、それは同時に「自分たちと同じものではない」事を拒絶する事をも生み出しかねません。人生観、価値観というものはあくまで個人的なものです。このような時期だからこそ氾濫する情報に惑わされず、どう生活するべきかを一人一人が考えなければならないと思います。
April
4月です!今日の山形は14度くらいまで気温が上がり、朝は少し寒かったようですが、午後にはすっかり春らしい風が漂っていました。街をゆく新入社員たちの緊張の中にも希望にあふれた表情からは、痛み傷ついた日本を立ち直らせようとする気持ちが伝わってきます。山響の演奏活動は少しの間お休みですが、私は楽団事務局で事務作業をして過ごし、こちらも本日付けで新たに事務局に加わった2名の女性職員たちが緊張の面持ちでパソコンに向かっていました。オーケストラでは一般企業のように毎年新人がたくさん入ってくるような事はなく、人の出入りは静かなものですが、新しい職員が少しでも加わると雰囲気が変わります。今年度は楽員にも6月から新しいクラリネット奏者が加わる他、バイオリン、チェロやフルートなどのオーディションも予定されていて、オーケストラの音も少しづつ変わってゆくでしょう。長い間培ってきたサウンドに新しい色が加わるとどんな響きになるんでしょうか・・・楽しみです。