Niflec™

気がつけば3月も明日で終わりです。つらい事ばかりの今月でしたが、山形市内からは雪も全て消え、例年ならばスタッドレスタイヤをサマータイヤに履き替える頃ですね・・・

たまには楽しい話題を書かなければいけませんね。今日のタイトルであるNiflec(ニフレック)とは、経口腸管洗浄剤という薬品で、分かりやすくいうと「下剤」です。今月は昨年3月に胆嚢切除術を受け、一週間ほど入院してから一年が過ぎたので、血液検査を始めとするさまざまな経過観察を行ないました。今日は大腸内視鏡を使用しての検査で(胆嚢炎とは直接関わりはありませんが、以前から定期的に検査しています)昨日夜に錠剤の下剤を飲み、今日は朝7時からこの「ニフレック」を飲み胃腸内を完全にクリーンにして、検査に備えました。ニフレックは顆粒の薬品で、あらかじめ容器に密閉されて事前に医師から処方されます。今朝は容器内に2リットルの水を入れて撹拌し、約2時間かけてゆっくり飲んでゆきます。検査は午後からですが、それが終るまでは当然飲食禁止です。ちなみに私は重度の便秘症で、2〜3日便通がない事はいつもの事で、一週間も出ない事も時々あります。山響の同僚にも同様の方が数名おり、そんな私たちは「便秘」の事を「渋滞」と呼んだりしています。午前9時頃にニフレックを全て飲み終え(これが、とても美味しくない・・・)、それでも一時間ぐらい腸は無反応でしたが、ようやく11時過ぎに「渋滞」が一気に解消され、「出口付近」は大変な状態でした・・・でも、久々の実に心地よい時間を過ごし、身も心もすっきりして検査に向かいました。検査は手術台のようなベッドに横になり、目の前にはモニターが設置されていて、検査中の画像をはっきりと観る事ができます。検査中はおそらくカメラと別に水を流すしくみになっているようで、お腹がごろごろというか、ぼこぼこします。モニターに映し出される自分の腸管は病変も全く認められず、きれいな色をしており、それはまるで焼肉屋でいつも食べる「ホルモン」と寸分たがわぬように見えました・・・検査後のレクチャーでも、大変良い結果との事で、先んじて行なった血液検査もVG(very good)で、血液もさらさらでした!体重も入院前よりもさらに減っていて、一年間良くがんばりました、という感じです。とはいえ、相変わらず飲む事が多い私は、50代半ばに向けてさらに体調をコントロールしなければならない・・・のかも知れません。2週間後は胃カメラを使った検査が待っています。問題が見つかりそうな感はありませんが、健康で過ごせるのは幸せな事ですね。良かったです(^O^)

2 weeks

震災から2週間が経ちました。連日報じられる惨状と原発の予断を許さない状況は、見聞きするだけで不安とストレスがたまっていきます。被災された方々の苦しみはこんなものではないとは思いますが、敗戦後以来であるこの未曾有の状態からどのように立ち直ってゆけば良いのでしょうか・・・

山形市も少しづつ物流が動き始め、今日は今月5日に成田空港に向かうために給油して以来、ガソリンを買う事ができました。私は市内中心部に住んでいるので、徒歩と自転車などで大半の用は済んでしまうので、ゆとりが出来るまでは給油せず、エコを心がけてきましたが、車を使わなくなって気がついたのは、車を使わずに済む生活は意外と多くある事と、やはり車をはじめとする機械や電気のありがたさです。文明が発達し、数え切れないほどの発明があり、今は私たちの周りはテクノロジーでいっぱいですが、それを活用するのもムダにするのも私たち人間の考え方一つです。ほんの少しの事でも多くの方々が気にすれば変化を生み出す事もたくさんあるはずです。失った物を取り戻す事は長い時間を伴いつつもいつの日か「復興」として達成されるのでしょうが、一人一人が「豊かさ」の意味をより深く考え、実行することが新たな世界を創ってゆくために求められると言えるのではないでしょうか。

Support

大地震から一週間経ちました。例年であれば桜の便りが聞かれ始める頃なのに、今日は無情にも真冬並みの寒波です・・・被災地の方々の苦労を思うと胸が張り裂けそうですね・・・また、福島第一原発で必死の作業に当たられている自衛隊、警察を始めとする方々、米軍を始め各国の救助隊の方々には本当に頭の下がる思いです。今は少しでも状況が好転するようただ祈るばかりですが、省エネや買い控えなど、少しでもできる事をそれぞれが行う事も援助の一つでしょう。冷静になって行動したいものです。

Information

山響・山形大学の金管奏者による震災チャリティーコンサート

3月15日(火)文翔館議場ホール 18:30〜 山形市旅篭町3丁目4番51号

東北・関東大震災の被災者と被災地のためのチャリティーコンサートです。入場は無料で、募金箱を置き、集まった義援金は赤十字を通じて被災地に送られます。お時間のある方、被災地のために何か役立ちたいとお考えの方、是非お越し下さい。

An earthquake

アムステルダムでの仕事を無事に終えて帰路に着いたら、日本は大変な事になっていました・・・機内のアナウンスで「地震があったため成田、羽田には着陸できないので、米軍横田基地に緊急着陸する」と言われた時、「関東地震?」と思いましたが、宮城県沖とは・・・それも史上最大規模・・・現在、横田基地から関西国際空港に移動し、空港内で半徹夜です。明日、羽田に向かい成田から車で山形をめざしますが、本当に帰れるかどうか分かりません。被災された方々のご無事を心よりお祈りいたします。

FIM Orchestra Conference

初日が終りました。こちらは8日の午前7時47分で、先ほど朝食を食べてきました。私が大好きなライ麦パンやオランダの名産であるチーズ、乳製品などとても美味しく、大変満足でした。昼、夜と食事は軽くなっていくので、体にも優しいといえます。とは言え、今日は公式なディナーなので、それもまた楽しみです。

昨日はオーケストラの運営や聴衆をいかにして多く集めるかについて議論が行われましたが、国それぞれによって事情も違う事から、議論をしながら新たな方向を探し出すというような進め方でした。夜はコンサートがありましたが、疲れてしまい半分くらい眠っていました・・・山響と同じような編成でしたが、バランスの良い響きでした。また、開演に先立ちプレコンサートがロビーで行われましたが、学生が演奏する金管アンサンブルは音色の美しさが印象に残りました。夜はホテルのバーで友人達とお遅くまで飲みましたが、外国人はみんなタフです・・・でも、日ごろ鍛えた肝臓が活躍しましたよ。今日は夕方に私が参加するパネルディスカッションがあり、英語でプレゼンをします。うまく行くよう、がんばってきますね。

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Amsterdam

成田から11時間のフライトで無事にオランダのアムステルダムに到着しました。昨日は1日が32時間あった事になりますね・・・搭乗するときに航空会社のミスがあり、そのおかげでエコノミー料金のままビジネスクラスに乗る事ができました。初めてでしたが本当に快適でしたね・・・電源もLANケーブルを使ったインターネットもできるようになっているし、食事はホテルのフルコースと同じです。シートはとても大きく、電動リクライニングでマッサージ機能まであります。少し前のファーストクラス並みです。フライト時間は直通で11時間ほどで、前回のリオ・デ・ジャネイロ(24時間!)に比べれば楽勝で、車で大阪くらいまで行くようなものです。空港到着後はビジネスクラスの乗客から優先に降りる事ができ、パスポートチェックや荷物受け取りも込まないうちに済ませる事ができ、本当に快適でした。ホテルまでは市内のホテルを巡回するシャトルバスを見つけ、市内観光をしながら楽しく移動し、アムステルダム中央にあるホテルに到着し、秘書のラクナーさんと合流し、ウエルカムレセプションに臨み、各国の友人達と再開を喜びあい、ハイネケン(オランダといえば、です)で盛り上がりました。いよいよ今日はこれから会議が始まります。世界のオーケストラ情勢がどのようになっているか、またどのような議論になるか、とても期待しています。

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Recollection

Recollection・・・「追憶」

今日は私にとって忘れる事のできない日です。2007年の今日、山形での最も親しい友人が病に倒れ旅立ってしまいました。彼は私より一つ年下でしたが、責任感にあふれた誠実な男でした。山形でお互い知りあい、共に音楽に携わり、私は演奏と教育を、彼は楽器のテクニシャンとして修理や調整の道を歩み、それぞれ成長してゆきました。経験を積むにつれ、彼の技術は私たちプロ奏者が安心して自らの楽器を託せるまでに伸びてゆき、大手楽器メーカーの研究者や最新の技術を駆使するテクニシャンからも一目置かれるようになります。そんな技術を持ちながらも中、高校生を始めとするアマチュア奏者にもとても親切に接し、楽器のメンテナンスや部活の悩みの相談に夜遅くまでのったりするする毎日を送っていました。山形市内にある実家を改築した工房は、そんな音楽を愛する者たちが集う交流の場としてみんなに親しまれていました。

2007年の3月4日朝、楽器修理に多忙を極めながらも彼が精力的に展開していた学校での楽器クリニックのために、講師の先生を学校に送り届けた後、突然病に倒れた彼はそのまま帰らぬ人となり、46歳の生涯を閉じてしまいました。私はどうしてもそのことが信じられず、応答のない携帯電話に何度も発信した覚えがあります。それから4年も経ってしまいましたが、今でも彼が「すいませ〜ん」と帰ってくような気がしてなりません。しかし、仏壇の前に佇み、お香の香りに触れ、優しく微笑む遺影を見あげると、現実の重みと失われたものの大きさを改めて感じます。残された私たちは、彼の思い出を抱きつつ、彼が素晴らしい人生を歩み続けた事を語り継ぎ、いつの日か再び彼と再会できることを楽しみに願いながらこれからも自分らしく生き続ける事が大切であると感じています。

Snow…

やっと暖かくなってきたのに、今日からまた冬です・・・明日からは真冬日で、一ヶ月ほど戻ってしまったかのようですね・・・

今日は仕事はオフで、土曜日夜から出かける海外出張の準備や、今月末ころに予定されている楽しい事(まだ、秘密です)の用意をしたりしていました。今回の出張は2008年にベルリンで行われたFIMオーケストラ会議の2回目で、オランダのアムステルダムを会場に3月7〜9日まで行われます。今回もMUJからは私一人の参加で、現地で毎回秘書役をお願いしているエヴェリン・ラクナーさんと合流します。ここ数年はヨハネスブルグやリオ・デ・ジャネイロなど、飛行機に乗っている時間だけでも24時間以上もかかる場所ばかりでしたが、アムステルダムまでは成田からわずか11時間なので、とても楽です。街もきれいそうだし食べ物やお酒も楽しみですね・・・でも、パネラーの一人としてプレゼンとディスカッションをしなければならないので、準備も大変です。MUJのオーケストラ協議会議長としては在任が8年と気がつけば歴代最長になってしまいました。これまでの仕事の成果を充分発揮できるよう、がんばってきたいと思います。

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März

3月です・・・今月最初の仕事はコンサート・・・ではなく、毎年恒例の楽団の健康診断でした。小学校などであった「身体検査」ではありませんが、プロオケにとって健康診断はリハーサルや本番と同じく「出勤日」です。良い演奏には健康である事が欠かせませんが、もともと不規則でストレスの多い環境では心身ともに良い状態を保つのが困難な場合もあります・・・(「飲みすぎ」って言われそうですね)今月は私にとって昨年の胆嚢摘出手術からちょうど一年が経過し、若干の変動を経て178cm/68kgと退院時のコンディションを保っています。そう、これでもがんばっているんですよ(^^ゞ 今日は健康診断と主治医の診断で病院をハシゴしてきました。今年の春は花粉の多さに悩まされそうですが、元気に過ごしたいですね。