17(山形テルサ)18日(酒田市民会館)に行われる山響定期のリハーサルが始まりました。今回はマーラー没後100年を記念してシューベルト作曲、マーラー編曲の「死と乙女」と、歌曲集「子供の不思議な角笛」という19世紀末の香りが漂うプログラムです。今回はトロンボーンが降り番(出演しないこと)で、トランペットが3、ファゴット3以外は普通の編成です。山響がマーラーを取り上げることは多くはありませんが、この「角笛」はとてもマーラーらしい音楽で、交響曲に転用されたフレーズが時折出て来たりします。歌はドイツのマザーグースと言われている詩に基づくものですが、この時代を反映した「戦争」「死」そして世紀末の厭世観も垣間見ることができ、美しさと残酷さが交互に浮かんでは消える瞬間が不思議な美しさを表しています。ぜひ、今回の演奏を聴いていただき、来年の7月に予定されている交響曲第二番「復活」との関連性を感じていただければと思います