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北海道出身。武蔵野音楽大学卒業後、1984年より山形交響楽団でトランペット奏者を務めている。オーケストラでは主にセクションプレイを通して、近年特に充実著しい山響のサウンドに貢献している。演奏活動の他にはソロ、室内楽などを行っている他、個人レッスンやスクールバンドの指導、ワークショップなどを東北各地で積極的に展開している。指揮活動では、1999年より指揮者を務めている山形市役所吹奏楽団を率いて、2003、2004年と連続して全日本吹奏楽コンクールに出場したほか、けやきの森ブリティッシュブラスバンドでは、創立当初より指揮者を務めている。現在、山形交響楽団トランペット奏者、山形北高音楽科、山形短期大学各講師。国際トランペット協会(ITG)会員。

Hirosaki 2

初日の本番は、弘前市から車で約20分ほどの黒石市内の小学校でした。先日、ワークショップで訪れた際にも、リンゴの木々が生い茂るとてもきれいな風景が印象に残りました。学校は小規模ですが生徒の反応は大変良く、こんなに喜んでくれるとこちらも嬉しくなります。プログラムは序曲、弦楽合奏、日本の曲、歌(生徒と共演)交響曲と一通りの音楽が網羅されていて、クラシックに馴染みがない人でも親しみやすさを感じていただけると思います。

本番後はホテルに戻り、駅ビル内のリラクゼーションサロンに行き、体を解してもらいました。ツアー先ではボディケアも大切なので、上手なサロンを探すのは私にとって重要です。今日は良い方に巡り合う事ができ、ラッキーでした。
そしてこれから心のケアに行ってきます・・・お分かりですよね、ビールと美味しい海鮮料理・・・・(^_^)

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〜The Tour 2009〜 Hirosaki

The Tourというのは、ここでは文化庁が行う事業「本物の舞台芸術体験事業」のオーケストラ公演を示しています。この事業は毎年度音楽、演劇、映画などの舞台芸術を子供たちに体験させて心豊かな教育を行うことを目的として、長年行われているものです。山響でも独自に音楽鑑賞教室を楽団の創立以来行っていますが、この「本物〜」は、国が行う音楽鑑賞教室です。この時期は日本の多くのオーケストラが全国を巡回して(いわば、アウェー公演ですね)学校公演を行います。先日のワークショップもこの事業の一環で、事前に本公演に対する理解を深めるために必ず行われており、高い成果を挙げています。

今年度の山響は明日から1週間青森県、来週は北海道に宮城県と、2週間に渡って10回の公演を行います。今日は移動日で、日常は必ず単独行動をとる私も(群れる事、団体行動は性に合いません)この事業だけは同僚3人とともに車で移動します。今日は東北自動車道で残念な事故がありましたが、私たちは山形を出発した時間が遅かったのでその影響を受ける事なく無事に弘前市に到着しました。この先2週間は山響での演奏以外、仕事はないので日常とは異なる時間の使い方ができる事に期待しています。また、特に来週は実家から仕事に行く(!)という希有な状況もあり、今から楽しみです。ブログも最近は多忙で更新が滞りがちでしたが、たくさん書き込めるかなと思っています!

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September

9月・・・肌に感じる風はすでに10月のようです・・1993年も冷夏による不作で、米の輸入が行われました。タイ米をはじめとするアジア系の米の調理に
工夫をこらした事を思い出す人も多い事でしょう。そしてこの年、自民党が本格政権として立ち上げた宮沢内閣が衆議院で不信任され、総選挙の結果、非自民連立政権が発足、細川護煕氏が首相に就任し、「55年体制」(1955年の自由党と民主党の保守合同で、自由民主党が発足、以降1993年まで与党であり続けた)が崩壊しました。そして再び冷夏の今年、圧倒的多数で民主党が勝利し、自民党は再び下野しようとしています。
このような話題は、ブログとして相応しいかどうか分かりませんが、日本があらたな転換点をむかえているのは明らかで、向こう10年、20年の将来に向けた展望を(文化面でも、ぜひ!)しっかりもって欲しいと思います。当選された皆さん、がんばって下さい!!

Hirosaki 〜workshop tour

京都でのオーケストラ協議会定期総会が終わり、昨日は仙台経由で山形に戻り、山形6中での合奏指導を行いましたが、新型インフルエンザの影響があり、全員が明らかに動揺していました。でも、長い間積み重ねてきた練習の成果は簡単に失われるものではありません。気持ちが落ち着かなく焦りが募っているだけで、音楽のイメージや美しいハーモニー、フレーズを歌う事、そしてみんながお互いを助け合い、思いやる心を思い出せば必ず良い演奏ができると信じています。音楽の流れをみんなで確認して、残り少ない練習がうまくいくようにみんなを励まして練習を終えました。

その後、「本物の舞台芸術体験事業」ワークショップのために移動です。27日は十和田市内でのワークショップなので、東北道十和田インターまで行けば良い・・・と思っていたら、八戸〜三沢を経由していく青森県十和田市だと、確認していませんでした・・・・ここしばらくは山響やMUJの事で忙しかったので、何も準備をしていませんでした・・・・・とりあえず25時頃盛岡に到着、宿泊して翌日約150キロ先の十和田市を目指す事としました・・・。
今日は無事にワークショップを終え、弘前市に宿泊し、明日は弘前市内で2回のワークショップを行い、山形に帰ります。写真は十和田市から弘前市に向かう途中に見た八甲田山です。

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Kyoto〜MUJ Orchestra Conference

昨日、今日と古都京都市で、MUJオーケストラ協議会の第31回定期総会が開催されました。全国のオーケストラ・ユニオン20団体からなるオーケストラ協議会は、2年に一度オーケストラの所在地を巡回するように定期総会を開催しています。今回は大阪府知事による財政削減案の中に大阪センチュリー交響楽団の存廃議論があったり、京都市の直営であった京都市交響楽団の財団法人への移管(少し難しいですが、楽団の運営が市の直営から、外郭団体である財団法人へ移ったということです)など、この地域におけるオーケストラへを取り巻く環境が大きく変化したこともあり、全国のオーケストラ・ユニオンがさまざまな議論を行い、問題解決に向けたヴィジョンを構築する場として、京都を選んだという訳です。

2日間の議事は、文化行政や資金調達、著作権や雇用制度など多岐にわたるもので、全国から参加した50名の代表はオーケストラの将来について真剣に論じていました。私はこの協議会の委員長である議長を2003年から務めていて、12名の役員と共に業界全体の向上と、オーケストラと文化を守る仕事をしています。経済や政治の状況が悪くなると、最初に切る捨てられるのは文化、福祉、医療、教育です。京都の歴史的遺産の保護にコストを要するように、同じく歴史的遺産である大作曲家の作品を再現するオーケストラにも保護や発展のためのコストが必要なのです。文化に携わる者として、それを守り次の時代にきちんと継承する事も演奏と同じくらいに大切なことだと思います。

写真は総会の模様と、終了後に要望書を提出に訪れた京都市役所です。山形の文翔館のようなクラシカルな雰囲気が素敵ですね!

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Dvořak〜 

3日間のリハーサルと米沢、鶴岡そして山形と本番が続いた第199回定期公演は、山形県民会館に多数ご来場いただいた方々の期待に満ちたオーラが山響のサウンドをさらにエキサイティングなものにし、阪さんの実に音楽性(人間性、ですね)豊かな指揮のもと、大変充実した時間となりました。

特に弦楽器の響きの豊かさは、響きが良くないと言われる山形県民会館の空気を動かし、さまざまな色合いを表していたと思います。また、客演首席のオーボエ氏の柔らかな響きは、今回の白眉でした!

私たちは音楽監督の飯森氏を始め、毎年ヴァラエティに富んだ客演指揮者と共演できる事をとても幸運に思っています。今回も阪さんの音楽と私たちの響きとがとてもよくマッチングし、新たな音楽と音色がオーケストラに備わったと感じています。また、それを可能にするテクニカル的な要素は、楽団員の日々の努力がもたらすものでもあります。これからもさまざまな可能性を秘めている山響に、阪さんの音楽が今後ももっと加えられれば、山響はさらに表現の幅が拡がり、聴衆のみなさんとの幸せな時間をよりたくさん共有できるに違いない、と私は思います。今後の契約や肩書きはともあれ、阪さんの再度のご登場に期待します・・・・。

明日からは京都でMUJオーケストラ協議会が2年に一度開催する定期総会です。今日はとりあえず東京まで移動するため、このブログも新幹線の中で書いています。でもビールはしっかり飲んで、ひとり打ち上げです・・・悪くないですよ。

山形では、JT(日本たばこ産業株式会社)が運営する「アフィニス文化財団」のプロオケ対象のセミナー、「アフィニス夏の音楽祭」のコンサートが25日に文翔館で開催されます。私は残念ながら参加できませんが、ぜひお越し下さい。ちなみに、この音楽祭は来年は山形で開催されます。セミナーや大きなコンサートも予定されていますので、来年8月はぜ期待していて下さい。

Dvořak Tsuruoka〜Yamagata

定期2日目の鶴岡も順調に終了し、これから山形県民会館で本番です!

今日は午後から気温が上がって、30度を超えていると思いますが、空はもう秋色・・・。結局、猛暑日、熱帯夜はこの夏はありませんでしたね。

今回の定期は第199回で、次回はついに200回を迎えます。私が初めて出演したのは、1984年5月10日に山形市民会館で行われた第44回定期で、それからもう25年・・・・当時から現在まで在籍している楽員は、わずか10名ですが、オーケストラは世代交代を経て進化してきました。この1984年、7月の第45回定期において、ドボルザークの第8番が客演指揮者に小林研一郎氏を迎えて演奏され、これも感動的な名演でした。オーケストラや文化は、時代を超えて心から心へ伝わっていくものだと私は考えます。一瞬を大切に、今日も美しい響きを創りたいと思います。

Dvořak〜Yonezawa

初日の本番が終わりました。今日は米沢市の「伝国の杜」ホールでの演奏でした。米沢市は大河ドラマ「天地人」の主人公である、直江兼続ゆかりの地として、たくさんの観光客が訪れています。今日も「天地人博」が行われていました。昨日までの緻密なリハーサルは、スコアに書かれている楽譜をヨーロッパの空気へと変えていき、今日の本番では山響の新たなサウンドがホール中に満ちていました。米沢での本番はこれまでにも何度となくありましたが、今回はこれまでで一番の集客でした。会館スタッフをはじめ、地域の方々に感謝ですm(__)m明日は鶴岡ですが、たくさんの方々に聴いていただきたいですね。

Dvořak

第199回定期公演のリハーサルが昨日から始まりました。指揮は山響首席客演指揮者の阪 哲朗さん、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番のソリストを務めるのは素晴らしいピアニストの田部京子さんです。昨日はオーケストラのみ、今日は田部さんも参加してのリハーサルで、阪さんの緻密な音楽作りが山響のサウンドを大きく変えている・・・・というより、山響もこのようなサウンドを持っていると、改めてメンバーのフレキシブルさに気がつきます。

阪さんは首席客演指揮者として、毎夏の定期と、昨年は新庄市で行われた公演でも指揮し、やはり大変素晴らしい演奏でした。ヨーロッパの様式を完全に自らの言葉として語る事のできる指揮者の一人と言えますし、ドイツで劇場を一つ任されている事は、その地においても彼の音楽が高く評価されていることの表れでしょう。今回もドヴォルザークの第8交響曲から、単なるボヘミアの情景を表す事に留まらず、ドヴォルザークという作曲家の本質を引き出す事に成功しています。

ソリストの田部さんは、2000年4月の定期以来、2度目の登場で、その美音と繊細な音楽がオーケストラのサウンドと調和し、とても素晴らしい響きが生まれています。前回は黒岩英臣先生との共演で、先生が常任指揮者として就任し、長い間の村川先生の時代が終わり、今日まで続く山響の変化のスタートとなった年の記念すべき演奏会でした・・・・・・

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お盆休みが終わるにつれて毎日気温が上がり、ようやく山形らしくなってきましたが、昨日の東京はご覧のとおり!この写真は車の外気温センサーの表示で、アスファルトの地熱を関知するせいか、実際よりも高めになります。多分33度位かと思いますが、凄かったです・・・。

昨日は、新宿のMUJ本部で、オーケストラ協議会の三役会議があり、来週24、25日と2年に一度の総会が京都で開催されるため、議案書や資料、予決算と進行の確認などを準備、確認しました。不況や自治体の体力低下などで、文化行政の行く末が懸念されますが、私たちは演奏家の立場から文化とオーケストラを守り、さらに発展させ、未来の子供たちにより良い文化を残したいとさまざまな活動を続けています。

もちろん、日々演奏だけで良いのであれば楽ですが、残念ながら日本では音楽家が安心して創作活動に専念できる環境が十分とは言えません。また、昨年の世界的な不況は、オーケストラの世界にとっても大打撃で、どこの国のオーケストラも生き残りをかけてがんばっています。山響も今日から定期のリハーサルで、今回はドヴォルザークを中心とした名曲プログラムです。ベストな演奏で、一人でも多くの方々にオーケストラの素晴らしさを感じていただきたいと願っています。

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