Dvořak

第199回定期公演のリハーサルが昨日から始まりました。指揮は山響首席客演指揮者の阪 哲朗さん、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番のソリストを務めるのは素晴らしいピアニストの田部京子さんです。昨日はオーケストラのみ、今日は田部さんも参加してのリハーサルで、阪さんの緻密な音楽作りが山響のサウンドを大きく変えている・・・・というより、山響もこのようなサウンドを持っていると、改めてメンバーのフレキシブルさに気がつきます。

阪さんは首席客演指揮者として、毎夏の定期と、昨年は新庄市で行われた公演でも指揮し、やはり大変素晴らしい演奏でした。ヨーロッパの様式を完全に自らの言葉として語る事のできる指揮者の一人と言えますし、ドイツで劇場を一つ任されている事は、その地においても彼の音楽が高く評価されていることの表れでしょう。今回もドヴォルザークの第8交響曲から、単なるボヘミアの情景を表す事に留まらず、ドヴォルザークという作曲家の本質を引き出す事に成功しています。

ソリストの田部さんは、2000年4月の定期以来、2度目の登場で、その美音と繊細な音楽がオーケストラのサウンドと調和し、とても素晴らしい響きが生まれています。前回は黒岩英臣先生との共演で、先生が常任指揮者として就任し、長い間の村川先生の時代が終わり、今日まで続く山響の変化のスタートとなった年の記念すべき演奏会でした・・・・・・

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