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山響・山形大学の金管奏者による震災チャリティーコンサート

3月15日(火)文翔館議場ホール 18:30〜 山形市旅篭町3丁目4番51号

東北・関東大震災の被災者と被災地のためのチャリティーコンサートです。入場は無料で、募金箱を置き、集まった義援金は赤十字を通じて被災地に送られます。お時間のある方、被災地のために何か役立ちたいとお考えの方、是非お越し下さい。

An earthquake

アムステルダムでの仕事を無事に終えて帰路に着いたら、日本は大変な事になっていました・・・機内のアナウンスで「地震があったため成田、羽田には着陸できないので、米軍横田基地に緊急着陸する」と言われた時、「関東地震?」と思いましたが、宮城県沖とは・・・それも史上最大規模・・・現在、横田基地から関西国際空港に移動し、空港内で半徹夜です。明日、羽田に向かい成田から車で山形をめざしますが、本当に帰れるかどうか分かりません。被災された方々のご無事を心よりお祈りいたします。

FIM Orchestra Conference

初日が終りました。こちらは8日の午前7時47分で、先ほど朝食を食べてきました。私が大好きなライ麦パンやオランダの名産であるチーズ、乳製品などとても美味しく、大変満足でした。昼、夜と食事は軽くなっていくので、体にも優しいといえます。とは言え、今日は公式なディナーなので、それもまた楽しみです。

昨日はオーケストラの運営や聴衆をいかにして多く集めるかについて議論が行われましたが、国それぞれによって事情も違う事から、議論をしながら新たな方向を探し出すというような進め方でした。夜はコンサートがありましたが、疲れてしまい半分くらい眠っていました・・・山響と同じような編成でしたが、バランスの良い響きでした。また、開演に先立ちプレコンサートがロビーで行われましたが、学生が演奏する金管アンサンブルは音色の美しさが印象に残りました。夜はホテルのバーで友人達とお遅くまで飲みましたが、外国人はみんなタフです・・・でも、日ごろ鍛えた肝臓が活躍しましたよ。今日は夕方に私が参加するパネルディスカッションがあり、英語でプレゼンをします。うまく行くよう、がんばってきますね。

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Amsterdam

成田から11時間のフライトで無事にオランダのアムステルダムに到着しました。昨日は1日が32時間あった事になりますね・・・搭乗するときに航空会社のミスがあり、そのおかげでエコノミー料金のままビジネスクラスに乗る事ができました。初めてでしたが本当に快適でしたね・・・電源もLANケーブルを使ったインターネットもできるようになっているし、食事はホテルのフルコースと同じです。シートはとても大きく、電動リクライニングでマッサージ機能まであります。少し前のファーストクラス並みです。フライト時間は直通で11時間ほどで、前回のリオ・デ・ジャネイロ(24時間!)に比べれば楽勝で、車で大阪くらいまで行くようなものです。空港到着後はビジネスクラスの乗客から優先に降りる事ができ、パスポートチェックや荷物受け取りも込まないうちに済ませる事ができ、本当に快適でした。ホテルまでは市内のホテルを巡回するシャトルバスを見つけ、市内観光をしながら楽しく移動し、アムステルダム中央にあるホテルに到着し、秘書のラクナーさんと合流し、ウエルカムレセプションに臨み、各国の友人達と再開を喜びあい、ハイネケン(オランダといえば、です)で盛り上がりました。いよいよ今日はこれから会議が始まります。世界のオーケストラ情勢がどのようになっているか、またどのような議論になるか、とても期待しています。

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Recollection

Recollection・・・「追憶」

今日は私にとって忘れる事のできない日です。2007年の今日、山形での最も親しい友人が病に倒れ旅立ってしまいました。彼は私より一つ年下でしたが、責任感にあふれた誠実な男でした。山形でお互い知りあい、共に音楽に携わり、私は演奏と教育を、彼は楽器のテクニシャンとして修理や調整の道を歩み、それぞれ成長してゆきました。経験を積むにつれ、彼の技術は私たちプロ奏者が安心して自らの楽器を託せるまでに伸びてゆき、大手楽器メーカーの研究者や最新の技術を駆使するテクニシャンからも一目置かれるようになります。そんな技術を持ちながらも中、高校生を始めとするアマチュア奏者にもとても親切に接し、楽器のメンテナンスや部活の悩みの相談に夜遅くまでのったりするする毎日を送っていました。山形市内にある実家を改築した工房は、そんな音楽を愛する者たちが集う交流の場としてみんなに親しまれていました。

2007年の3月4日朝、楽器修理に多忙を極めながらも彼が精力的に展開していた学校での楽器クリニックのために、講師の先生を学校に送り届けた後、突然病に倒れた彼はそのまま帰らぬ人となり、46歳の生涯を閉じてしまいました。私はどうしてもそのことが信じられず、応答のない携帯電話に何度も発信した覚えがあります。それから4年も経ってしまいましたが、今でも彼が「すいませ〜ん」と帰ってくような気がしてなりません。しかし、仏壇の前に佇み、お香の香りに触れ、優しく微笑む遺影を見あげると、現実の重みと失われたものの大きさを改めて感じます。残された私たちは、彼の思い出を抱きつつ、彼が素晴らしい人生を歩み続けた事を語り継ぎ、いつの日か再び彼と再会できることを楽しみに願いながらこれからも自分らしく生き続ける事が大切であると感じています。

Snow…

やっと暖かくなってきたのに、今日からまた冬です・・・明日からは真冬日で、一ヶ月ほど戻ってしまったかのようですね・・・

今日は仕事はオフで、土曜日夜から出かける海外出張の準備や、今月末ころに予定されている楽しい事(まだ、秘密です)の用意をしたりしていました。今回の出張は2008年にベルリンで行われたFIMオーケストラ会議の2回目で、オランダのアムステルダムを会場に3月7〜9日まで行われます。今回もMUJからは私一人の参加で、現地で毎回秘書役をお願いしているエヴェリン・ラクナーさんと合流します。ここ数年はヨハネスブルグやリオ・デ・ジャネイロなど、飛行機に乗っている時間だけでも24時間以上もかかる場所ばかりでしたが、アムステルダムまでは成田からわずか11時間なので、とても楽です。街もきれいそうだし食べ物やお酒も楽しみですね・・・でも、パネラーの一人としてプレゼンとディスカッションをしなければならないので、準備も大変です。MUJのオーケストラ協議会議長としては在任が8年と気がつけば歴代最長になってしまいました。これまでの仕事の成果を充分発揮できるよう、がんばってきたいと思います。

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März

3月です・・・今月最初の仕事はコンサート・・・ではなく、毎年恒例の楽団の健康診断でした。小学校などであった「身体検査」ではありませんが、プロオケにとって健康診断はリハーサルや本番と同じく「出勤日」です。良い演奏には健康である事が欠かせませんが、もともと不規則でストレスの多い環境では心身ともに良い状態を保つのが困難な場合もあります・・・(「飲みすぎ」って言われそうですね)今月は私にとって昨年の胆嚢摘出手術からちょうど一年が経過し、若干の変動を経て178cm/68kgと退院時のコンディションを保っています。そう、これでもがんばっているんですよ(^^ゞ 今日は健康診断と主治医の診断で病院をハシゴしてきました。今年の春は花粉の多さに悩まされそうですが、元気に過ごしたいですね。

Leisurely

今月も明日で終わり、いよいよ3月です。このページの更新は今月がこれまでで一番少なかったですね・・・仕事も少なかったですし、話題が多くなかった・・・事もないか・・・最近はやっと雪も解けてきて、日中は春の予感がしてくるような瞬間もありましたが、明日から数日はまた冬に逆戻りしそうな気配で、気が滅入ります。明日は2月としてはとても珍しい音楽鑑賞教室が1ステージあり、岩手県水沢市まで往復です。本来ならば昨年秋の開催でしたが、事情があり延期になっていました。音楽鑑賞教室といえば毎年この時期は文化庁公演の追加がありましたが、今年はそれもなく、殊更のんびりした一ヶ月だったのかも知れません。3月は年度末という事もあり、公私にわたり忙しくなります。また楽しい話しを紹介できればと思います。

on tour “Amadeus”

8年がかりの大プロジェクト「アマデウスへの旅」も今回の公演で旅の半分を終えました。あと4年が過ぎて最終回を迎える頃、山響はどんなオーケストラになっているのでしょうか・・・私は55歳になっているはず・・・元気で現役生活を送れていたら幸せですね。

今回は何といっても「魔笛」のソリストと合唱の素晴らしさに尽きます。特に安井さんの「夜の女王」は最高のパフォーマンスでした。それに皆さんとても素晴らしい方々で、お疲れのところを終演後の交流会にも快く参加していただいて、聴衆の皆さんもとても満足されていました。オーケストラも歌の細かなニュアンスに寄り添うような音色を出していましたし、特に弦楽器の響きが美しかったですね。私たち金管セクションは古典楽器を用いてのオペラは初の経験でしたが、やはり効果絶大でした。強奏時にもタイトな響きを保つ事ができ、モダン楽器のように音量が出過ぎる事もなく、個性を出しながら全体の響きに調和するという、まさにモーツァルトの音楽にピッタリでした。

今週は山響はオフで、レッスンや休養を中心に過ごす予定です。街に積もった雪も少しづつ消えてゆき、春もすぐそこまで来ていますね。

Audition

昨日は昨年秋に牧 慎一さんが退団されて以来空席になっているクラリネットのオーディションが山形市民会館大ホールで行われました。プロオケへの就職状況は厳しさを増す一方で、今では首都圏のオーケストラが管楽器の求人を出すと応募者が100人を超す事も珍しくはありません。また、求人が首席奏者を募る場合は応募人数にかかわらず該当者が出ない事もあり、優秀な奏者を求めるオーケストラと、オーディションを待ち続ける奏者、特にフリーの奏者との間には時に大きな隔たりが生まれる事もあります・・・

今回の山響のオーディションは、首席クラリネット奏者としてのオーディションで、若く優秀な奏者であってもオーケストラの首席奏者の一人としてより一層の熟練度と深い音楽性、そして仕事への集中力とリーダーシップが要求されます。今回は幸運な事に約80名もの応募があり、その中から70名ほどがオーディションに臨みました。個々の演奏の内容を書く事はできませんが、それぞれ充分な準備を積んできており、音楽への真摯な態度が窺える演奏でした。最終的な結論が出るのはもう少し先になるかも知れませんが、私たちのオーケストラに新たな素晴らしい色が加わり、オーケストラのサウンドが変わってゆくのが今から楽しみです。