モーツァルト定期、初日が終わりました。牧さんの演奏したクラリネット協奏曲は、どこまでも澄んだ美しい音色で、これぞ天上の音楽という響きでした。
私は楽屋でMacを開き、iPhotoから松下さんの写真を画面いっぱいに出して、一緒に楽屋モニターでクラリネット協奏曲を聴きました。きっと喜んでくれたでしょう・・・
10番と34番の交響曲も、とても素晴らしく、34番は演奏しながらとても楽しむ事ができました。明日は牧さんの出身地、鶴岡市で今日と同じプログラムです。庄内の皆さん、楽しみにしていて下さいね。
モーツァルト定期、初日が終わりました。牧さんの演奏したクラリネット協奏曲は、どこまでも澄んだ美しい音色で、これぞ天上の音楽という響きでした。
私は楽屋でMacを開き、iPhotoから松下さんの写真を画面いっぱいに出して、一緒に楽屋モニターでクラリネット協奏曲を聴きました。きっと喜んでくれたでしょう・・・
10番と34番の交響曲も、とても素晴らしく、34番は演奏しながらとても楽しむ事ができました。明日は牧さんの出身地、鶴岡市で今日と同じプログラムです。庄内の皆さん、楽しみにしていて下さいね。
今日もまばゆい輝きにあふれた一日でした。昨年の山形県の梅雨入りは6月10日だったそうで、今年もその時期に梅雨入りするとしたら、このさわやかな風もそう長くは続かないのでしょうか・・・ようやく良い天気になったのに、雨期の湿気を思うと今から憂鬱ですね。
今日から始まったモーツァルト定期のリハーサルは、どの曲も個性的な美しさにあふれ、モーツァルトが天賦の才能を持った希有な作曲家だった事をあらためて感じさせてくれます。クラリネット協奏曲の第二楽章は、牧さんの美しい音色と文翔館の窓からさしこむ柔らかな光があいまって、微細できれいな響きが漂います・・・松下さん、聴いていましたか?
モーツァルトのリハーサル終了後は、会場を移して今月20日に予定されている金管五重奏のリハーサルがあり、この五人として初めて演奏するレパートリーを中心に念入りなリハーサルを行いました。実は、私は最近あまり良いコンディションではなかったのですが、大きく長いナチュラルトランペットをしっかり鳴らす練習をするうちにモダントランペットを演奏する状態も良くなってきて、五重奏のリハーサルではまだ完全ではないものの、かなりコンディションも良くなっていました。もっと良い音を出して梅雨が始まる前の軽やかな空気を美しい響きに変えたいですね!
写真:6月のザルツブルグ
6月になりました。抜けるような青空の下、衣替えした軽やかな服装で闊歩する姿は、新たな季節への希望に満ちているように感じます。
山響は明日から今年度最初のモーツァルト定期のリハーサルが始まります。今回は第10番、第34番の2曲の交響曲と山響クラリネット奏者の牧 慎一さんをソリストに、名作の一つであるクラリネット協奏曲が演奏されます。トランペットの出番はプログラム後半の交響曲第34番のみですが、初めて演奏する曲なのでスコアを睨みながら勉強してきました。Urtextというのは直訳すると「原本」ですが、今回のモーツアルトチクルスで使用する楽譜がべーレンライター社の新モーツァルト全集で、その楽譜にUrtextと記されています。以前はブライトコップ社の楽譜を使ってきましたが、このべーレンライター社の新全集は、手稿譜を一から見直し、新たな研究の成果なども考慮した現時点で最も信憑性の高い楽譜です。モーツァルトは溢れ出る楽想をものすごい早さで書いていったのでしょう。手稿譜はとにかく悪筆というか、読むのが困難なほどわかりにくいスコアです。私は1997年3月にロンドンの大英博物館でモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、バッハの書いた実物の楽譜を見ましたが、特にモーツァルトとベートーヴェンの楽譜は大変に解読困難でした。これではいろいろな解釈が出てくるのも仕方ありません。ブライトコップ版ではモーツァルトの交響曲は41曲とされており、それが長い間の認識でしたが、この新全集には新たに発見された曲や、改定されたもの等を含み50数曲の交響曲が収められています。写真はその新全集のスコア全巻で、誇り高く「原本」を名乗る唯一のテキストです。明日からのリハーサルで、このスコアがどのように「蘇生」されるのかとても楽しみです!
ついに日本国内でも発売されました。今朝は早く起きなければいけなかったので、午前8時からの発売セレモニーもテレビで観る事ができました。一昨年のiPhone発売の時に比べれば静かなオープニングだったかも知れませんが、それでも徹夜された方々がたくさんいたのにはいつもながら驚きです。山響の同僚達は、すでに私も予約していると思い込んでいるようで、今日の仕事では「持ってないの?」とか散々冷やかされました・・・先週の20日に会議で上京した際にはユニオン本部近くのスターバックスでもう使っている人を見ました。海外から購入したのでしょうかね。
確かに、Macを長年愛用している私にとって、iPadは大変魅力的なデヴァイスです。値段もWi-Fiモデルであれば安めだと思いますし、iPhoneを使っている私は、あの使用感が快適なのも容易に理解できます。でも、ユニオンの仕事もあることから現在はほぼ毎日MacBook Pro 15を持ち歩いていて、マイクロソフトオフィスを使っての文書作成やFIMなど海外のユニオンなどとのファイルのやり取り、個人的にもブログ編集や写真の編集、またiTunesでの音楽編集をしたり、データ通信カードも使い倒しています・・・なので、当面は現状で充分ですね。お昼休みなどでもこのマシンを使ってブラウジングを楽しんだり、ネット版の新聞も数社分を毎日読みます。まあ、移動は100%車なので、持ち運びは苦労しないですね。(飛行機や新幹線でも必ず持ち歩きます)iPhoneも楽しく使っていますが、初期型なので処理速度が若干遅いのとバッテリーの持久力がやや劣るのが難点です。来月初旬には新しいiPhoneが発表される事が確実と言われており、iPadに使われたプロセッサがiPhoneにも使用されるそうで、そうなると現行の3GSをもはるかに凌ぐ高性能になるでしょう。こっちは絶対買おうと決めています。iPadは将来、オーケストラ協議会の議長職や、他のユニオン活動からも卒業する事ができたら買うかも知れません。それまでは、新型iPhoneと現在のMacBook Pro 15でがんばります・・・とか言って、来月あたりに買ってしまったりして・・・
今日は東根と天童で小学校向けのスクールコンサートでした。終了後は車の一年点検をフォルクスワーゲン正規ディーラーのDUO山形中央で依頼し、整備待ちの間にニューモデルを見たり、担当の営業マンであるH氏と情報交換などで楽しく過しました。昨年の5月から一年で4万キロ以上走行しましたが、定期的に整備を欠かさずに受けているので、全く異常はありませんでした。燃費は12キロ〜14キロ/L、オイルも説明書どおり15,000キロごとの交換のみで、減った事もありません。カスタマイズはビルシュタインのサスキットを入れている位で、特別なチューニングも施してません。やはり、毎日使ってメインテナンスをきちんと行う事が機械のためには良いのでしょうね。楽器もたまにしか使わないと鳴らなくなるのと同じです。現在の車は2004年に購入し、6年で26万キロを超えましたが機能的には新車時とほとんど変わる事がありません。私は初めての車からゴルフで、今の車が5台目になり、この車が30万キロになると(おそらく来春)免許を取ってから累計で100万キロ乗った事になります。運転歴は27年になりますが、それでもこの距離は営業車並みですね・・・・。
ショウルームに展示されていた新車の各モデルは最近のフォルクスワーゲンの新たなデザインに基づくもので、イタリア的なシルエットをドイツ風に解釈したとも言えるような機能美あふれるデザインです。昨日の報道によると、フォルクスワーゲンはイタリアのデザイン工房で、ゴルフ1を始めとする名車のデザインを手がけたイタルデザイン・ジウジアーロ社を買収したようです。この会社を率いていたジルジェット・ジウジアーロ氏は今後はフォルクスワーゲングループのさまざまな車のデザインを手がけてゆくのでしょうね。それにしても、世界的な不況のさなか、フォルクスワーゲンの積極的なビジネス展開には目を見張るものがあります。
新車、良いですよね・・・ゴルフGTI欲しいです。でも使い慣れて自分の意思のままに操縦できる今の車も、ドライビングの楽しさを毎日感じる事ができます。機械も楽器も使い続けるほどに良さが出てきますね・・・。
昨日、25日は松下さんの初七日でした・・・全員が揃っての本番は先週の18日以来で、オーケストラの中にも複雑な感情が交差します。それでも舞台上でオーボエから発せられるチューニングのA音を聴くと、クリエイティブな感情がよみがえってきます・・・
今日は先週17日に続き天童市内の中学校の音楽鑑賞教室で、主催者からのリクエストで特別首席コンサートマスターの高木和弘さんの演奏によるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を含むスペシャルプログラムです。会場の天童市民文化会館は県内でもトップレベルの音響を誇るホールで、高木さんの演奏もいつにも増してクリアに美しく響きます。また、プログラム最後に置かれたベートーヴェンの第七番では、推進力のあるリズムから生まれる音楽のエネルギーが、仲間を失っても立ち止まらずに前に進み続けようとする山響の音楽家達の姿を示しているようでした。これからも忙しい毎日が続きますが、日々新たな気持ちでより良い音楽を創り続けてゆかなければ、と感じた一日でした。
久々に夕方まではオフです・・・ゆっくり起き、のんびりした後は練習です。7月の定期で演奏する予定のシューマンの第1番をナチュラルトランペットで練習しました。モダントランペットでは何度も演奏していますが、ナチュラルでの演奏は初めてです。また、すでに収録済みの第2番、第3番と併せて7月の第1番を録音し、さらに第4番の初稿版も録音して全集としてリリースする計画があり、周到な準備が必要になります。ナチュラルトランペットは管を入れ替えてキーを変えますが、第1番は変ロ長調なので、最も長い管を使います。写真は上下とも同じ変ロ調のキーで、ナチュラルトランペットはモダントランペットの倍の長さ、つまりトロンボーンと同じになります。長い楽器を演奏する事はそれほど困難を感じませんが、やはりモダンとは異なるアプローチが求められます。特に管長が倍であるためにマウスピースも大型のものを使用しなければなりませんが、現在私がしようしているのはモダンのサイズに近いものです。より大型のものを探していますが、モダンのようにたくさん流通しているわけではないので、時間がかかるかも知れませんね。いずれにしても、目的に合った道具を使う、という事が大切なのだと思います。
今日はイオン山形南店で山形市上下水道部主催のイベントがあり、山響の金管五重奏がミニコンサートを行い、イベントを盛り上げるためにがんばってきました。6月1日から7日までは「水道週間」というらしく(すみません、良く知りませんでした)安全で美味しい日本の水道水をもっと利用してもらうためのキャンペーン期間なのだそうです。もちろん、水資源を大切にする事やリサイクルについても広報されていて、とかくタダだと思われがちな「水や空気」について認識を新たにするための良い機会です。
私たちは一昨年よりこのイベントに参加していて、毎回ポピュラーな曲を中心にたくさんの方々にお楽しみいただいています。今回もミュージカルナンバーやジブリアニメの曲を取り上げ、お客様の反応も上々でした。こんなイベントには金管がピッタリはまりますね。金管の演奏会は今年も数回予定されているので、詳細が決り次第このサイトでもご案内してゆきます。どうぞお楽しみに!
昨日11時より、前橋市内の斎場で松下晃一さんの告別式がしめやかに執り行われました。前日の通夜からたくさんの方々がお別れを告げに訪れたようで、松下さんを失う事の大きさをあらためて感じます。昨日の関東地方はこの時期としては大変気温が高く、前橋も30度を超える暑さでしたが、空は初夏のさわやかな色合いに染まっていて、これから天に向かう松下さんをあたたかく迎えるかのようなきれいな空でした。
山響からはバストロンボーンの高橋さんと私が参列しましたが、高橋さんはいつも松下さんの右隣、私は斜め前とオーケストラの中で松下さんに一番近い席に座っている2人が参列できたことは偶然なのかも知れませんが不思議な縁を感じます。また、山響はトランペットとトロンボーン以外はリハーサルと本番のために楽団員のほとんどは葬儀に出られず、逝去の知らせを受けてすぐに前橋に向かった首席トランペットの井上さん、首席ホルンの八木さん、そしてホルンの関谷さんを含む私たちだけが松下さんを送る事ができたのも、まるで松下さんが金管の私たちを呼んだような気がしてなりません。
棺に眠る松下さんとお会いする事ができましたが、とても穏やかで目元は微笑んでいるかのようでした。白装束ではなく、黒タキシードに蝶ネクタイできちんと正装されていて、そのまま起き上がって「みんな、本番行くぞ!」と言わんばかりの雰囲気ですが、それが逆に悲しみを深めます・・・会場には数えきれないほどのお花が捧げられていて、それは天国へ旅立つ松下さんの花道のようにも見えました。また、松下さん愛用の燕尾服やたくさんの写真、そして山響でのレコーディングで演奏したブルックナーの第五番のテューバのパート譜とスコア、音楽監督として熱心に指導され、最後のお仕事となったモルトウインドアンサンブルの定期演奏会のプログラムと指揮棒も展示され、多くの方々が見入っていました。
告別式は音楽家の葬儀にふさわしく、くらしき作陽大学の学生、プロ奏者、モルトウインドアンサンブル、そして松下さんの友人によるモーツァルトのクラリネット協奏曲第二楽章(よく病室で聴いていたそうです)などの演奏に彩られ、それぞれの心のこもった演奏に松下さんの影響の大きさを感じる事ができました。
式の最後、出棺前にはモルトウインドアンサンブルの演奏が流れる中、別れを惜しみつつ全員で棺にお花を手向け、感謝の気持ちをこめて旅立ちを見送りました。
松下さん、今まで本当にありがとうございました。今はもう楽になったでしょうか・・・いつかみんなでまた演奏しましょうね。それまでゆっくり休んでのんびりしていて下さい。私が新しいiPhoneを買ったら真っ先にメールしますね。明日はイオン山形南店で金管五重奏の本番です。そちらに引っ越したばかりで忙しいでしょうが、ぜひ聴きにきて下さい。私たちもいつも松下さんと一緒ですよ!