Pictures at an Exhibition

昨日(9日)は白鷹での山響の本番を終えた後、山形テルサで山形北高音楽科の第45回定期演奏会がありました。私はこの音楽科で20年以上講師を務めています。公立高校の音楽科としては、東北、北海道では初めて創設され、今日までたくさんの卒業生を送り出し、国内の第一線で活躍する音楽家も数多く輩出しています。各学年の6組が音楽科で、現在約100名の生徒達が専門的な勉強に取り組んでいます。山響からも管弦打あわせて9名の団員が講師としてレッスンを行っています。昨日は3年生から選抜されたソロと室内楽、合唱、そしてオーケストラと充実したプログラムで、長い間の練習の成果を披露してくれました。現在、私がレッスンしているトランペット専攻の生徒は3人で、3年の土田紘愛さん(写真・私の隣)は前半のプログラムで現代アメリカの作曲家、イウェイゼンのソナタで素晴らしい演奏をやってのけ、後半のムソルグスキー/ラヴェルの「展覧会の絵」でも冒頭のソロを完璧にキメて大活躍でした!オーケストラといっても、弦楽器の専攻生は数名しかいないため、大半は副科の生徒達なのですが、本当にみんな頑張ってくれました。ここ数年は「ラプソディ・イン・ブルー」「火の鳥」など大曲が続いて、生徒や指導する講師の負担も大きくなりましたが、今年も見事に良い結果を出してくれましたね。特に3年生は昨年秋から今年春までの間、音楽家としても人間的にも大きく成長したと思います。これから本格化する受験勉強にも、きっと強い気持ちで向かってくれるでしょう。プログラムの後半、「展覧会の絵」を生徒達と一緒に演奏しながら、私は成長した生徒達みんなのこれまでの想いが、何枚もの絵となってホール中に響き渡ったような気がしました。

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