Yamagata/My Home Town

24時間以上のフライト、乗換え待ち、出入国審査などを加えると丸2日間の移動、さらに成田から車で4時間・・・やっと帰ってきました。さすがに昨日は何もできなく、しかし時差の関係で眠れずに・・今日になってどっと疲れが出ました。でも体温をはじめバイタルは安定しています。インフルエンザ対策の機内検疫も、検疫官が機内を廻るだけで、失礼な言い方かも知れませんが何もしていないのと同じです。問診表への体調の記入は義務づけられていますが、効果のほどはわかりません。行政はベストを尽くしていると主張するのでしょうが、北朝鮮の核実験の方がはるかに怖いと私は思います。

とか、難しい話は止めにして、日本に帰ってきて、本当に便利な国だとあらためて思いました。コンビニや自販機(リオでは自販機は見ませんでした)それに深夜まで開いているスーパー・・。しかし日本の街は汚くなりましたね。高速のサービスエリアなどでは駐車スペースにゴミ袋が放置されていたり、海岸や公園はゴミだらけ。電車内でファストフードを食べ、ゴミを車内の床に置いたまま下車する若者・・。昨年訪れた世界最悪の犯罪都市と言われるヨハネスブルグ市内よりも汚れている感すらあります。でも、山形はそうではありませんね。ここにはまだ心優しい人たちがたくさんいます。景気や雇用が悪化して、重苦しい雰囲気もありますが、きれいな空気と美しい景色はいつも私たちを癒してくれます。外へ出てみると山形の良さをあらためて感じますね。明日はイオン山形南店で山形市水道局のイベントがあり、金管五重奏を演奏します。本番は13:30と15:30の2回です。楽しい曲を演奏しますから、ぜひお越し下さい!

 

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Washington D.C to Tokyo/Narita

ブラジルに別れを告げ、再びワシントンD.Cに戻ってきました。これまでにもいくつかの国を訪れることができましたが、1年の間に南半球に2度も行けたのは貴重な経験でした。典型的なラテンアメリカ気質は、昨年訪れたヨハネスブルグとも全く違うし、反対に彼らがアジア人に対する認識(全部同じと思っている)も私たちが南半球に対する認識とそう変わらないのかも知れませんね。今回はアジアからは私1人の参加でしたが、会議の中やその後の行動がそれぞれの性格の違いを表していました。フランス人グループは会議中もやたらと喋るし、人が発言している間、ずっと手を上げて「俺に喋らせろ」的オーラ出しまくりの〇ーク氏、また、厳しい発言をウィットを含みながら話すイギリス人、私はドイツ、オーストリア系と飲み歩いていましたが、やたら議論をしたがる気質があり、食べ物1つとってもあーだこーだと話が尽きませんでした。今回はイタリアからの参加がありませんでしたが、これでイタリア人がいたらどうなるのでしょうかね・・・それと、FIMの副会長は5名いるのですが、そのうちの1人のアメリカ人が、ブラジル入国の際に必要なビザを事前に取得するのを忘れて(日本、アメリカは事前にビザの取得が必要)アメリカから出国できずに会議に参加できなかったという何ともお粗末なストーリがありました。彼はオーケストラ会議の担当だったので、重要な議題が担当抜きという・・・こんなこともあるんですね。みんなで、次回の会議での罰ゲームを考えました!・・・さまざまな事がありましたが、会議としては実り多い仕事が出来たと思っています。これから13時間かけて成田に帰り、その後車を運転して約4時間・・・。今回、この出張を快諾して下さった山形交響楽団の皆さん、とりわけ首席トランペットの井上氏を始めとする金管セクションには大変感謝しています。ありがとうございます。obrigado !

 

写真は小学校の看板です(鉛筆の柱がかわいいですね)ポルトガル語がわからない人にも判別できるように、このような看板や標識がたくさんありました。もう一つは飛行機から見たアメリカの夜明けです。

 

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Rio de Janeiro Airport

今回のすべての日程が終わり、リオの空港で搭乗待ちです。フライトまではあと3時間もありますが、今日のリオは夏の東京みたいな湿度があり、ちょうどこの暑さから逃げ出そうとしていたイギリス人仲間とタクシーに相乗りし、涼しい空港まで来ました。今回はブラジルがポルトガル語圏ということもあって、みんなで地元のレストランに行っても、メニューが???という感じで、かなり困りました。私は「water」って言ったらなぜかウイスキーが出てきました・・・・(良かったんですけど)水は「aqua」(ラテン語)って言うと通じるんですね・・。これは、ヨーロッパの言語の源流にあるのがラテン語だからだそうで、やはり東洋の文化とは違う発展があるんですね。それと、感心したのがブラジル人の運転の上手さです。市内は70kmまで、郊外は90km、高速は速度関係ないよ!ってタクシーの運転手が言ってました。市内もかなりのスピードで飛ばすし、車線変更などメチャクチャに見えますが、若者もお年よりも、男女問わず凄いです。アイルトン・セナもこんな環境から生まれたんでしょうね。成田まではまたワシントンで半日待ちなので、また面白い話を書きますね。あと、今回覚えて一番使った言葉が「obrigado」(オブリガード)、日本語で「ありがとう」です。obrigado Brasil!!

 

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FIM Meeting 3

3日間にわたる充実した会議が滞りなく(時間通り進行するのは日本以外ではまずあり得ない)終了しました。成果があがり、改善された事や、今後の課題もありますが、音楽家の国際的な連携と結束をより強める事ができたと思います。夕方からは昨年4月のベルリン会議以来の友人たちと「コルコバードの丘」に観光に行ってきました。威厳のある存在感と、そこから眺めるリオの光景は、とても感動的なものでした。そして夜は会議の打ち上げ!代表的なブラジル料理のシュラスコを食べ、盛り上がりました。明日は予備日で、観光に行くグループや、さらに情報交換を行うメンバー達もいたり、さまざまに最後のリオを過ごします。

 
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FIM Meeting 2

昨日は外に飲みに行かず、ホテルのバーでビールを飲んだだけで充電マークが点滅し、爆睡でした。今日は土曜日(日本より12時間遅い)で、早朝からビーチや歩道をジョギングしている人たちがたくさんいました。ショーツ持ってくれば良かった・・・。

今日も9時半からセッションが始まり、これまでFIMに加盟していなかったいくつかの国と地域が新たに加盟を申し込んできた事についての検討が行われたり、昨日に引き続き著作権について議論が激しく(!)展開されました。中でも、iPodが現れてからの音楽のダウンロードについて、国別での解釈の違いが予想よりも明確になった感がありました。日本の私たちはすでに日常の事となっているダウンロード販売、実は著作権上の法整備がハードの発達に追いついていない状況なのです。個人的には山響のCDもダウンロード販売できると世界中の音楽ファンに買っていただける可能性が増えると思うのですが・・今のところはすぐに販売!とは行かないのが現状です。もう少し権利者(演奏家)、販売者、ハード製造者のそれぞれがさまざまな要因の合意に達するのに時間が必要です。ファンのみなさま、今しばらくお待ち下さい。

今日もたくさん議論をしたので、これからブラジルの民族音楽を聴きながらみんなで飲み会です! 

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FIM Meeting 1

今日から会議が始まりました。今回は、FIM(国際音楽家連盟)に加盟する72の国と地域のうち、19ヶ国からなる理事会になります。朝食会場では、再会を喜びあう姿があちこちで見られ、私もたくさんの友人たちと朝のあいさつを交わし、お互いの近況などを報告しました。会議場は、ホテル最上階に位置し、コパカバーナ海岸が一望出来る会議室で行われ、始めのセッションはブラジルのユニオンとブラジル政府の文化行政関係者などからなるパネルディスカッションでした。ブラジルでは学校での音楽教育が義務づけられていなく、教育制度の中における音楽教育の重要性の話が出たり、世界中の音楽家の最も重要な問題である「知的所有権」つまり著作物の無断使用、コピー、海賊版などで実演家の地位が脅かされている事への対策についてなど、私たち音楽家が抱える問題について議論が展開されました。

この「知的所有権」は、世界の音楽ユニオン、俳優ユニオン、作家などのユニオンが共同で新しい法律作りに向けた作業、たとえば国連関連の団体を通して各国の政府や関係機関に勧告を出す、といった事が行われています。このブログはユニオンのサイトではないので、あまり話が難しくなってもいけませんね。しかし、音楽家のユニオンがどのような活動をしているのかについては、これからも少しづつ紹介してゆきたいと思います。

写真は会議の模様と、海岸の夜景、それとリオの名所で2007年にインターネット投票が行われ、世界七不思議の一つに選ばれたコルコバードの丘のキリスト像です。

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Rio de Janeiro

ついにリオ・デ・ジャネイロに到着しました。サンパウロから約30分のフライトでした。入国手続きが済んで、国際会議の際は毎回お世話になっているスーパー秘書兼通訳のエヴェリン・ラクナーさんと再開し、タクシーでホテルまで向かいます。高速は大変速く流れていて、車好きな私には興味がそそられる怪しい車がたくさんいます。ホテルは有名な「コパカバーナ海岸」まで歩いて1分、つまり目の前!チェックイン後はラクナーさんとランチに出かけ、地元料理を食べた後、1人で海岸に出かけて散歩してきました。大西洋の海水に初めて触れたあと、砂浜にあるカフェでビールを飲みながらゆっくりしてきました。現地は秋から冬に向かう時期だそうですが、普通に泳いでいる人がたくさんいたり、女子のビーチサッカーチームが練習ををしていたり、広々としたビーチがにぎわっていました。私は1人であちこち探検するのが大好きな方なので、その後もビーチ付近を歩いてブラジルの雰囲気に浸ってきました。

成田を出てからほとんど2日以上、ちゃんと寝ていないので、これから2日分寝ます。明日からはまじめに仕事します。

 
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San Pauro

成田を出発してから36時間以上経って、ようやくサンパウロです。ここから国内線に乗り換えリオ・デ・ジャネイロへ向かいます。移動中はとにかく暇で、iPodに入れてある山響のCDを全部聴いたりしていました。1枚目のシューマンと最新のブルックナーとを比べると、オーケストラの変化がよくわかりますね。先ほどカフェでコーヒーを飲みましたが、期待通り美味しかったです。写真は、TAMというブラジルの航空会社のサポートカーとして活躍している空冷のVW Type 2です。ブラジルでは空冷の旧式VWがたくさん使われているのは知っていましたが、Type 2が現役で、しかもたくさん使われているのには驚きました。旧型ビートルのタクシーにもぜひ乗ってみたいと思います。それではリオに向かいます。

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Washington D.C

成田から約13時間のフライトを経て、ワシントンD.Cのダレス国際空港で乗り換え待ちです。入国審査の列に並ぶとこ2時間!先ほどようやく手続きが済み、搭乗待合室です。日本とは11時間の時差で、今は出発した時と同じ20日の19:45分です。体内時計は21日の午前8時45分なので、とにかく眠いです・・・。今は世界中どこでもWi-Fiでインターネット接続ができるので、日本のニュースを見たりメールを書いたりして過ごしています。リオへの出発は22:00なので、まだ2時間ほどあります。それから9時間かけてリオへ・・・。早くホテルで休みたいです・・。

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Narita Airport

山響は昨日から山形市内の小学校対象の鑑賞教室で、金曜日まで山形市民会館です。私は、特別に楽団を離れてFIM(国際音楽家連盟)の執行委員会に出席するため、成田空港で1人搭乗待ちです。私のプロフィールにも記してありますが、私は現在、MUJ(日本音楽家ユニオン)のオーケストラ協議会の議長を務めており、MUJを代表する1人なのです。FIMには日本を始めほとんどの国の音楽家ユニオンが加盟していて、4年に1度の総会と、毎年の執行委員会が開かれます。実は私は1997年(イギリス、健康問題について)2008年4月(ベルリン・国際オーケストラ会議)10月(南アフリカ・ヨハネスブルグ、総会)に続く4回目の会議参加です。今回はインフルエンザの件があったので、開催が疑問視されましたが(心配していたのは私だけ・・のようです)問題ない、とのことで開催することとなりました。空港内は思ったよりマスク姿も少なく、今日は平日ということもあるでしょうが、落ち着いた雰囲気です。

もちろん、マスクは持ってきてます。搭乗中は付けようかと思います。で、今回の行き先は、ワシントンD.Cで乗り換えてブラジルのリオ・デ・ジャネイロです・・・・乗り換え待ちを入れると24時間以上のフライトです。アフリカも遠かったけど、その比ではないようです・・・・。どうやって過ごそうかな・・・。ブログも頑張って毎日アップしたいと思います。それでは、行ってきます。

 

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